7.天真爛漫を絵にかいたようなゴールディと、目が見えない青年。
アパートの隣同士になった2人の恋を描く優しさのあるラブコメ。
舞台劇の映画化の典型的な作品で、作品のほとんどの時間がアパートの1室の中で過ぎていく。
冒頭から2人の会話劇が延々と続く。男の方は目が見えない設定なので動きもかなり少ない。
けれど、見ていて飽きがこない。ゴールディの存在感は本当に大きく、彼女のキュートな魅力炸裂なのは勿論のこと、
お相手の青年を演じたエドワード・アルバートの自然体の演技、透明感のある存在も光る。
そこに途中から現れる青年の母、アイリーン・へッカートがストーリーに深みを与える。
しばらくは3人の時間となり、その後ゴールディが席を外し、母と息子の時間。
そしてゴールディと母親が2人になる時間と、3人のキャラを立たせる構成も巧み。
ラストの2人の姿は微笑ましくも、これからどんなことが2人に待っているのだろう。
でもいいじゃないか。まだ2人は若いんだから。おじさんにはそう思えるラストの2人の姿なのでした。