33.彼女達は犯罪者ではないので、不当な扱いを受けていることは間違いない。 ただ、このぐらいの痛みや恐怖や屈辱を伴う「しつけ」が必要なのでは、と思われる人間も少なからず存在しているような気がしないでもない。 【マー君】さん [DVD(吹替)] 4点(2016-01-03 12:05:13) |
|
★31.最初見たときは実話とは信じられなかったが、DVD特典映像で彼女たちの証言を聞くと、映画以上の恐ろしさを感じた。 だから、初めはどうしてとかなぜという疑問を持ったが、特典映像を見たら何も言えなくなった。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-10-15 17:47:12) |
30.《ネタバレ》 逃げ出したくてたまらないと思っていた少女。ある日裏口の扉がはからずも開いていた。出るところを誰にも見られなかった。出たらすぐにヒッチハイクの車が停まってくれて、しかも若い運転手が好意的に乗せてくれると言った。それなのに少女はまた扉の中に戻った。あのシーンの意味を今でもずっと考えている。 【りんす】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2009-09-19 02:47:03) |
29.自国の一大宗教の恥部ともいうべき部分に、しかもごく最近に起こった事実について堂々とスポットを当てたそのスタンスには素直に敬意を表したい。主人公たちの体験についても、体制側の横暴・抑圧を踏まえつつ、陰惨になりすぎず、前向きな意志を感じさせる手際の良い描写がなされていると思う。ただし、事実の重みに一歩引いてしまったのか、その中で登場人物たちが何を考え、どのように変化していったのかという人格表現の部分については、十分な次元に達しなかったのではないかと感じた。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-04-02 04:11:03) |
28.つきあいで見ました。ごく近年まで実在したアイルランドの修道院の話です。なによりも恐ろしいのは、圧政の恐怖の元にひれ伏し、圧政のいうがままになって、結果的には圧政を支えていくことになる弱者たちの存在です。一般的には圧政の被害者であると考えられている彼ら自身こそ、圧政を作りだしている張本人なのではないかと、この映画を見て思わずにはいられませんでした。 【きのう来た人】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-02-25 06:17:00) |
27.ケビン・ベーコンの「告発」とともに恐怖映画として頭に残っています。トラウマ気味なのでもう見ることはないでしょう。 【色鉛筆】さん [CS・衛星(字幕)] 1点(2008-12-07 11:02:35) |
26.修道院の人たちが、(自分達は正しい)と思い込んでるのがおっかないです。 【まんせる】さん [DVD(字幕)] 9点(2008-11-10 20:12:53) |
25.1996年に閉鎖されたって、日本では小室music全盛期の時期で、そう考えるとものすごく最近までアイルランドはこうだったなんて知らなかった。役者陣が皆良かった。優しく哀しい今のアイリッシュのルーツが少し見えた気がした。見て良かった。 |
24.《ネタバレ》 なんともはや憤懣やるかたない映画。アイルランドの恥部と言われているらしいこの収容所の話、映像化するだけでも意味があったと思う。先日見た『4ヶ月、3週と2日』もそうだが、性的問題において、性交渉の結果妊娠する側の女性は、本当に不条理な扱いを受ける。オトコは放出して終わり。そして、一緒になって糾弾する側にまわる。お気楽で羨ましい限りだ。常々、妊娠する確率が男女50/50だったらどんなに世の中真っ当になってたろう・・・、と思う。この映画は決して前時代の話じゃない。映画ではカトリックの修道院が舞台だけど、性的な被害に遭う女性に「お前に落ち度があった」と責める構造はゼ~ンゼン変わっていないもの、日本でも。宗教という媒体があろうがなかろうが同じこと。たまたまカトリック修道院というコンバーターを通してそれがデフォルメされた形で表出しただけ。不謹慎かもしれないけれど、妊娠させた男やレイプした男たちを収容し、「避妊の仕方」とか「性欲の抑え方」を不条理なやり方で徹底的に教育する、というパロディー映画作ったらいいのに、などと思った。 【すねこすり】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-10-29 15:07:36) |
|
23.世間に知らしめる告発映画としてはそれなりに衝撃的である。ただ、映画はいったい何を告発しているのだろう。マグダレン修道院が少女たちに行った様々な過酷な仕打ちだろうか。それともその行為が神の名の下になされたということに対してだろうか。はたまたそれらを肯定するかのような世間、もしくはカトリックに対してだろうか。まず、格別に厳しいらしいアイルランドのカトリックの戒律とその厳しい戒律とともに生活する人々をどこまで受け入れられるかによっても捉えかたは変わってくるだろう。3人の女たちがそれぞれの事情でこの修道院に送られてくるが、その理由すら我々にしてみたら理不尽極まりないわけだが、かの地では家族が送り込むのだからいたって当たり前のことなのだろう。そのことを告発する風でもある一方で、女たちを労働力としてこき使い私腹を肥やす修道長やらお遊びの一環としてなされているとしか思えない拷問など、公にすればカトリック教会だって黙ってやしないような事柄も描かれているわけで、どうも視点が散漫な印象を受ける。もし何かを訴えたいのだとしたらその何かをはっきりしたほうがより重さを持ち得るような気がする。まあ、重くなったから良いってわけでもなく、個人的にはむしろスキャンダラスな面を有効利用しました的な不道徳な作品でも面白ければいいと思ってるくらいなのだが、どっちにしても中途半端はいかん。 【R&A】さん [DVD(字幕)] 5点(2008-09-26 16:53:32) |
22.こういう実話ものって評価しにくいけど、思い気持ちになるのは確か。 【Michael.K】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2007-01-20 19:11:45) |
21.《ネタバレ》 実話ものの映画である意味、驚きはしましたが楽しめる映画ではありませんでした。修道院からの脱出ものですが実話とフィクションの線引きは難しいです。実話を実話として描く映画の限界を感じました。ラストに登場人物達のその後を字幕で入れることが実話映画では当たり前のようになっていますが、食傷気味です。 【omut】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2005-12-29 12:54:44) |
20.映画よりも、DVD特典で収録されているアイルランド女性の性についてのドキュメンタリーのほうが面白かった。 【paraben】さん [DVD(字幕)] 4点(2005-11-27 19:12:31) |
19.この話が実話であり、例え社会派映画であっても、これだけ終始、悲惨な話を続けるのは悪趣味であることには変わりがない。ただこの映画の凄いのは、その悪趣味を、ただの社会派実話ドラマで片付けず、ある種のエンターテイメントに昇華させていること。これでもかと酷いものを画面に出し、観る者に徹底的にダメージを与えつつ、それでいて救いのない内容ながら、何故か不思議と後味が悪くない。ジェラルディン・マクイーワンを筆頭に、イジめる側もイジめられる側も演技が達者で、それもこの映画を完成度の高いエンターテイメントにしている。 【永遠】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2005-11-17 00:24:57) |
18.自国愛と信仰の熱心さがウリのアイルランド人がこんな映画を製作したという心意気には頭が下がる。信仰というシステムや修道院という組織が問題なのではなく、何の疑問を持つべくもない閉塞された環境・組織・団体の一部が、腐敗を生むのだ。どうしようもないものか、な、問題。アイルランドでは1996年にこれらの施設が閉鎖された事により、社会の病巣にはささやかなるピリオドが打たれた。が、今現在私たちが生活するこの世界のすぐ傍らにも、私たちの知らない所で似たような腐敗が脈打っているように思う。現代社会に生きる者として、恐怖を覚えずにはいられない。 【aksweet】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-10-29 23:41:41) |
17.《ネタバレ》 やられました。アイルランドの社会派的実話は本当に重い。一番ヤラレタのはこういった修道院が1996年まであったことよりも、この作品がつい最近(2002年)のものだってトコロです。アイルランドのここ最近の変化は以前からは想像も出来ない程、本当に画期的なものだってことが解ります。「遅いわよ!今迄何してたのよ!」「成長してたんだ」う~ん。このセリフ。こんな重い映画の中で、唯一ニヤっとできたトコロでした。 【さら】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-09-27 10:29:38) |
16.《ネタバレ》 激しい怒りが・・・。 レイプされた女性の「罪」は、男を誘惑させるような態度をとったからだとさっ! だから長くて美しい髪の女性は、娼婦扱いされ、修道女に、はさみでばっさり切られる。まるで悪夢。 美しいというだけで、 「あなたが、わざと男を誘っているのです」と言われてしまう。 レイプされた少女、恋人と交際中に、気が付いたら妊娠していた女性、また父親に犯された娘などが、娼婦と認定されて、修道院に監禁されてしまう異常さに目のくらむ怒りを覚えます。 彼女達は、そこで洗濯をさせられます。 「娼婦は己の汚れきった心を、自分で洗濯しなさい」という意味があるようです。 修道女は、修道服に身を包んだ虐待者の集団でしょう。 正義を信じて実行する人間の恐さは、過ちを犯した人に対する冷酷さだと思います。弱さに対する哀れみはまったく見られませんでした。 しかし、この修道女よりも、アイルランドの「社会」そのものに問題があることがこの映画から分かりました。カトリックの教えでは、避妊が許されないので、恋人とつきあっていて妊娠するケースが多かった。そのせいで未婚の母親となると、町の噂になる。それを嫌った家族が、修道院に自分の娘を捨てるのです。 「預ける」のではなく、「捨てる」のですよ! この映画では、1人の女性が施設を脱走して実家に帰ったとき、父親が娘を血が出るまで殴りつけて、「一生戻ってくるな」と追い返すという場面がそれを実証しています。 自立こそが支配から逃れる手段だということを、痛切に感じました。 孤児院で育ったバーナデットも幼くて自立できず、支配され続けた女性でした。しかし脱走し、自分で仕事をもち、見事に自立しました。あの雨の印象的なラストシーン。 彼女の強い目が「もう私は、誰にも支配されていないから逃げる必要がない」と言っているようでした。女性の経済的自立が、支配の壁を打ち破った瞬間だと思います。 まさに女たちのジハード! 怒りの10点です。 【花守湖】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-09-24 20:18:41) (良:1票) |
15.この手の施設が1996年まで存在したという事実はかなり衝撃的。とはいえ日本でもつい最近までハンセン病患者隔離施設(および差別的な法律)があったのだから、他人事ではないな。最近のアブグレイブ収容所を例に挙げるまでもなく、力のある者が「正義」の名の元に力を行使すると往々にして陰湿なサディズムに発展するという格好の例。個人的にバーナデットを演じた女優さんが「十七歳のカルテ」のアンジェリーナ・ジョリーを彷彿とさせるような瞳の強さを見せていたのが印象的でした。 【ぐるぐる】さん 7点(2005-01-16 20:14:00) |
14.アイルランド旅行の後で、その余韻に浸ろうと思って借りてきたDVDでしたが、旅では見られなかった別の側面を見させられた思いです。ヨーロッパの辺境に位置するあの国は、一方ではイギリス・プロテスタントの圧制に苦しみつつ、おそらくその反動で、強烈な愛国心とカトリックの影響力のもとにあったんだなと感じさせられました。大好きなアイルランド音楽もこうした性の抑圧も、その副産物なのかなあと思うと複雑な気分です。 すっかり「テス」の世界が、20世紀にそのまま残っていたというのはかなりショックでした。 映画としては、ぎりぎりの世界の中に、微妙なユーモアと生きていく強さ、弱さを感じさせる、すばらしい演出と演技でした。バーナデッド役のノーラ=ジェーン・ヌーンが大変魅力的です。 【小原一馬】さん 9点(2004-10-30 02:00:44) |