164.やっぱりヴェンダースが好き。見入ってしまう。 |
163.ヴィム・ヴェンダースはドイツ時代に「さすらい」や「都会のアリス」といった傑作を幾つか撮っているが、アメリカでもこのような素晴らしい作品を残してくれた。 砂漠を放浪していた謎の男トラヴィス。 ファーストシーンがいきなり砂漠。そこを男がフラフラ彷徨っている。こういうオープニング大好きだ。今から何が始まるのか無性にワクワクしてしまう。 バックミラーと車道の対比も面白い。こういう一画面で二つの場面を交差させる構成、たまらない。この映画はバックミラーのシーンみたいに色んな対比が出てくる。 彼は何故砂漠を放浪していたのか?そして何者なのか?それを少しずつ紐解いていく。トラヴィスは探しものを見つけるために旅を続けているという。 彼は唯一残っていた名刺に誘われ家族の元へ戻っていく。 妻を持った弟、その“息子”とのささやかな団欒。“息子”とは最初距離があったが、トラヴィスと過ごす日々は彼を得体の知れない男から大切な家族へと変えていく。 そして“息子”とトラヴィスの空白を埋める8mmフィルム。 無粋な言葉はいらない、ただ心で触れ合った思い出さえ取り戻せれば良いのだから・。会いたいという気持ち、会うべきなのかと葛藤するトラヴィス。 だが彼も男だ。“息子”のためにもトラヴィスは探しものを見つけに行く。そんなトラヴィスも、とうとう探しものを見つけ出す。 窓越しの再会、8mmフィルムに収められた想い出、100万の言葉にも勝る包容・・・トラヴィスは、またあてのない荒野へと戻っていく。 でも、こに寂しさは感じられない。何故なら彼の心はもう“一人”ではないのだから・・・良い映画です。 【すかあふえいす】さん [DVD(字幕)] 9点(2014-03-17 07:44:09) (良:1票) |
162.なるほど、パリに行くんかと思ったら行かんパターンね。 急にしゃべりだすきっかけがようわからんとか、 育ての母がかわいそうすぎるとかいろいろあるけど、 静でしみるようなギターと合わせてこれは名作だと思った。 |
161.当時の私の"大人のロードムービー"デビュー映画。ライ・クーダーのサントラも買っちゃった。そしてナスターシャ・キンスキー、綺麗。本当に綺麗な人。 【movie海馬】さん [映画館(字幕)] 8点(2013-09-19 15:15:39) |
160.「ほんでどうなるの?」のていうラストがな~‥。もっとスッキリしたいのです。 【アキラ】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2013-01-30 03:09:04) |
159.文句無しのヴィム・ヴェンダースの最高傑作だと思います。彼がこれまで撮ってきたロードムービーは、この作品のための助走に過ぎませんでした(大げさ!?)。徹頭徹尾美しい、繰り返し繰り返し観たい作品です。過去のロードムービーと比較すると非常にポップというか、世俗的というか、分かりやすいというか、ヴィム・ヴェンダースの割には少しアメリカ映画的になっていて、これが絶妙のバランスを生み出しています。 |
158.なんや、喋れたんか。で、めっちゃ、よう喋るやん。 【ケンジ】さん [ブルーレイ(字幕)] 9点(2013-01-28 17:34:37) (笑:1票) |
157.映像の美しさに打たれる20代、ストーリーの間合いに感心する30代、心の風景に染み入る40代って感じだが、上手に年をとるのはむずかしい。もう少し年齢を得てから、また見てみたい映画である。 【みんな嫌い】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-11-26 23:51:36) |
156.《ネタバレ》 独特の雰囲気はいいですね。ゆったりとした「間」は、美しい絵の構成と共に心のどこかに訴えかけているかのよう。でもね、やっぱり無責任な奴だと思ってしまうのも事実な訳で、、、子どものことを考えればあんな行動をとるだろうか? 深く静かな想いは理解できたかなと思ってオリマス 【Kaname】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-11-08 21:19:13) |
155.こういう映画を心打つ感動の映画だというのだろうと思う。しかし昔映画館で見たときは、とてもすばらしく思えてもトラヴィスの心境を理解することができなくて、私自身この映画を封印してしまっていた。以来二十数年、DVDを手に入れてからもなお、わだかまりがあってもう一度見ようとしなかった映画、非常に良かったという印象はあっても、フランスのパリではなくテキサスのパリだということくらいしか思い出せなくなってしまっていた映画、意を決してようやくDVDを見た。すると見ているうちにどんどん記憶が蘇ってきた。そして最大の難所のラストシーンもありのままに受け入れることができた。これも当時ハンターよりまだ小さかった我が子が一人前になって独立するだけの年月が経っていたからかもしれない。 年月が経てば映画に対する思いも変わっていくものだとつくづく感じる。今では素直に10点満点。 【ESPERANZA】さん [映画館(字幕)] 10点(2012-07-30 15:07:17) |
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154.《ネタバレ》 小津安二郎を嫌でも思わせる俯瞰的なカット、驚異的なロングテイク、主人公の心情描写を極力排しその演出がラストのピープショウでの会話において意味を成すシーンなどは実に良い。既に言い尽くされている通り各シーンの撮影の上手さ、シネマスコープには目を奪われます。物語としても私も主人公と同じく結構嫉妬深い性格なのでかなり感情移入もしてしまいました。ただ一言だけ言わせてもらうと、とにかく"眠かった"という感想になってしまいます。各シーンに役者のアクションが余りないので仕方が無いとはいえ、取りあえずエンターテイメント性を映画に求める人間としてはやや観ていて辛い映画でした。ライ・クーダのギターも激シブなのですがそれ以上に眠気を誘う音楽にしか聴こえない。 【民朗】さん [DVD(字幕)] 5点(2012-07-21 23:41:27) (良:1票) |
153.《ネタバレ》 ビデオ、DVDで繰り返し見た大好きな映画。いざ劇場でみると久々な所為か忘れ抜けてるシーンが多くて驚いた。単純に絵として美しい事に驚く。何故主人公が立ち去るのか納得できない。ゆっくり考えたい。10年後20年後と長い距離で観て自分を見比べていきたい。そんな鑑賞に耐えうる素晴らしい作品。 【reitengo】さん [映画館(字幕)] 9点(2011-12-13 16:41:43) |
152.4年間失踪していた男が、再び家族と向き合う姿を描いたドラマ。 先の展開に期待感を抱かせる設定と構成で、鑑賞する側の気持を引っ張るという点では、 中々いい作りではないかと。中盤の家族の思い出を表現したシーンも印象に残っているが、 終盤でのちょっと変わったアイデアが面白かった。登場人物たちの心の内がじっくりと、 まったりと伝わってきます。息子役の子役がすごくかわいいんだけど、 妻役のナスターシャ・キンスキーも魅力的。「序盤の設定や伏線をちゃんと回収できてるの?」 「ラストはこれでいいの?」という部分もなきにしもあらずだが、映像、演出面など、 作品全体から漂う雰囲気が自分の嗜好に合った。よくよく考えると主人公のオヤジ、 変は変なんだけどね。そういった意味では、やや男性向けの作品なのかな。 【MAHITO】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-10-07 15:58:47) |
151.《ネタバレ》 崩壊した家族のかつての幸せの欠片を探すトラヴィス。やり直しのできない不器用な男を巡るこの話が独特の美しさを獲得しているのはハンターとN・キンスキーとライ・クーダーの音楽があればこそ。ハンターが好きだ。子供らしい駄々こねを見せたかと思うと、父親の精神年齢を超える明晰さをさらりと表したり。無駄にドレスアップしたトラヴィスを前に「ラッキーだったのさ」と友だちに何気なく言うシーン。「左だよ、パパ」と明確に促すシーン。泣けて泣けて。そしてナスターシャ・キンスキー。ぐらり、とバランスが崩れると異形の造形にもなりそうな危うい彼女の美貌が、薄暗く妖しい風俗店のミラーの中でとてつもない迫力。息を呑んだ。彼女とハンターが抱擁する場面、二人の金髪がさらさらと溶け合って、こんなにきれいなものは初めて見た、と思った。きっとこの先は大丈夫なんだ。いざとなったら、ハンターにはお父さんもお母さんも二人づついるんだし。 【tottoko】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2011-08-21 01:17:48) |
150.うん、わからない。この映画の良さがわからない。この内容で2時間以上にする必要があったのかな。ハンター君は7歳なのに精神年齢が異様に高いですね。ぼくは7歳の頃怪獣大百科にはまっていました。えらい違いです。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 3点(2011-07-05 17:24:28) |
149.子供は親を選べない。また自分が親になってから見てみよう。 【akila】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-03-08 05:16:35) |
★148.《ネタバレ》 自分勝手な男の物語なんだけど、何か引き込まれる部分もある。 2時間半の映画なのに不思議と長くは感じませんでした。
何より、ナスターシャ・キンスキーの美しさが際立っていましたね。
どうでもいいことですが・・・ あのマジックミラーの風俗店は、どういうシステムの風俗なんですかね・・・? ちょっと気になりました。 【ぐうたらパパ】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-02-21 15:09:51) |
147.もうこれはいかにも「アメリカ」な雰囲気と、ナスターシャ・キンスキーの美しさを楽しむためだけにある映画。といっても過言ではない。 でもこれはドイツ映画。よくヴェンダースはここまで撮ったもんだなー。と感心。 そして何故あの怪物キンスキーの娘がこんな美人なのか不思議。 【せかいのこども】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-12-12 10:56:43) |
146.この人の映画は、その映画に必要とされる時間よりいつもちょっと長すぎるみたいな気がして若干苦手、ロードムービーとして風景を眺めている時間が長いからなんだろうか。曇天に夕陽のシーンなんか、実に美しいけど。話としては、父を演じ直そうとする男の物語。フワフワと歩いていってしまう男、飛行機には乗れず、同じナンバーのレンターでないと駄目、という人。靴はいつも磨いて揃えておく。子どもがだんだんなついていくところに一応スリルがある。8ミリもいい。かつての良かった時。息子は水槽の脇から画面と父を観察している。銀行から赤い車を追うサスペンスもある。ナスターシャ・キンスキーが出てきてからダレたか。それぞれの嘆きが、分解してバラバラに散っていってしまうようなテキサスの風土。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 6点(2010-12-09 10:32:15) |
145.《ネタバレ》 あ~トラヴィスそれは違うぞ~・・・ ハンター、なんていい子なんだ!弟夫婦があまりにかわいそう・・・ この後、ハンターと母は幸せにやっていけるのか? もー、トラヴィスったら、あんたのやってることは・・・でも憎めないんだよな。 この余韻の深さは尋常ではないです。 【きーとん】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2010-07-21 22:55:05) |