150.《ネタバレ》 子供の頃にテレビで観て感動した映画を、久々に鑑賞。
トレーシー・ハイドが不滅のかわいさ。
今どうなってるかは知りたくない。
このままのイメージで。
メロディの笛とダニエルのチェロで合奏した「フレール・ジャック」。
日本では手遊び歌の「グーチョキパーでなにつくろう」で有名だが、これを聞くとこの映画のシーンを思い出す。
音楽は「メロディ・フェア」などビージーズのBGMと映像がうまくマッチしていて、その曲を聞くと映画のワンシーンが浮かんでくる。
宿題を忘れたダニエルとトムは先生に呼び出されて尻に鞭打ちのお仕置きを受ける。
メロディが部屋の外で待っていて、それを見たダニエルがトムを置いて二人で帰っていくのに、さすがイギリスの先進性を感じた。
友達を置いて女の子を優先するなんて、当時の小学生では絶対にありえない。
想い出をたどれば、男女の仲は良くてクリスマスパーティやバレンタインデーなども盛り上がったが、一対一で付き合った者は一人もいなかった。
おそらくデートをしただけで、めちゃくちゃ冷やかされただろう時期。
好きな子がいても、暗黙のルールがあるように誰もそこまでしなかった。
ありえないだけに、余計に憧れたような気がする。
ダニエルとメロディのように、学校をさぼってデートする相手が早く欲しくて。
今みると、ダニエルよりトムの方に好感を持つ。
女の子を優先したダニエルと仲直りして、自分たちで結婚式を挙げてやるなんて、何ていいヤツなんだ。
こういう良い悪ガキは頼もしい。
今の小学生の実情はしらないが、学級崩壊のニュースは耳にする。
そこでの問題行動は、この映画での子供たちの問題行動とはまったく異質のものだ。
トムやダニエルたちのは理不尽な大人たちへの反抗で、明るく健全で痛快な問題行動だから。
主人公と変わらない年頃にこの映画と出会えたのは幸運だった。
違うタイミングで観ていたら、これほど共感できなかったと思う。
出会うタイミングで特に印象が変わるタイプの映画があるが、これなどはその典型だろう。