1.おもいっきり定番の展開。ドラマが感じられない。時代の頑迷さに引き裂かれた二人の悲劇性を、クラシカルな美しさをたたえる香港大学のキャンパスを舞台に描き、また彼らの子どもたちの生きる、現代ののびやかな男女関係に対比させようとしたねらいは悪くなかったのに、どうしてこんなに陳腐な作品になってしまったんでしょう。但しメイン・テーマとして使われた、ブラザーズ・フォーの「Try to remember」には、映画のほんすじとは関係なくウルウル。ほかの曲も耳なじんだモノが多く、やっぱり同世代だなあ、とそこはちょっとうれしかった。