10.《ネタバレ》 サスペンスとの触れ込みに期待したのですけど「逃げる殺人犯vs追う刑事」の基本画は押さえているものの、逃走劇そのものにはそれほどハラハラ味はなく、むしろアッサリ捕まった方ではないでしょうか。実話ベースなので嘘にならない範囲でドラマの肉付けに腐心している感がひしひしと伝わります。トラボルタの個人的な家庭問題や同僚とのロマンスを織り交ぜたり、殺人者ペアを美男美女にキャスティングしたりとか。まあ感想としてはこれら全部必要なく、裏目に出ていると思いましたが。 実事件の方の二人と見比べると、優男風詐欺師のジャレッド・レトが元ネタの雰囲気にとても近いですね。でも女の方は完全に映画の為の造型に変換されてます。 ‶支配愛をこじらせた美女”の方が‶欲求不満のデブ”より客を呼べると映画会社が判断したんだろうなあ。 惨劇のシーンは陰気かつ差し迫った圧迫感もあいまって一流の演出でしたけど、絡む刑事の中途半端なドラマに尺を取られて「俺たちに明日はない」になりそこねたレイモンド&マーサなのでした。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2021-04-19 23:27:19) |
9.《ネタバレ》 犯人の奇行ロードムービー?実話らしいが… 登場するキャラクターが次々とクズ過ぎて同情難い。極刑でスッキリしたよ。 |
★8.《ネタバレ》 実際に起きた連続殺人事件をモチーフにしたサスペンスドラマ。2人組の殺人犯と、それを追う刑事、両者の目線で描かれます。 2人組みの殺人犯はレイとマーサ。マーサはわからないが、レイは後天的に殺人鬼となっている。レイが殺人鬼へと変貌していくその過程、それがこの映画の見所の1つだと言えます。マーサが一方的にレイを愛しているように見えますが、レイが嫉妬しているような演出が適度に見られるため、二人は相思相愛と見て間違いないでしょう。とは言え、レイのマーサに対する愛情そのものが、マーサの洗脳によって作られた可能性は否定できません。 とにもかくにも、二人は純粋な結婚詐欺から、次第に殺人へとその犯行内容をエスカレートさせていきます。最初のうちはマーサが殺すのですが、途中からはレイもその手を汚します。また、マーサは最初から葛藤がほとんど見えませんが、レイは良心の呵責や自責の念が伺えます。これはレイが小心者の一般人であることの証明でもあります。つまり、マーサのように初めからイカレていたわけではないのです。ところがそのレイも終盤の警官殺し、老人殺しではいとも簡単に引き金を引きます。特に老人殺しは殺す必要がないのに殺しています。完全にレイが正常ではなくなっていることを印象付ける重要なシーンです。 とゆーことで、二人の狂気のロードムービーという位置づけで見れば、これほど見応えのある作品はなかなかないでしょう。 二人を追うバスター刑事のターンは良くも悪くも普通の刑事ドラマ。そこに、『妻の自殺』と『息子との和解』という人間ドラマを盛り込みます。それはまあいいのですが、同僚とのラブロマンスはさすがに必要なかったのでは。一番中途半端で、作品のテンポを悪くしているだけのように感じます。そこだけ減点。 【たきたて】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2019-05-12 23:55:47) |
7.まあ、そこそこ楽しめました。何だかんだ言ってもトラボルタは見ごたえがありますね。それにしてもサルマ・ハエックは身長150㎝には見えませんね。プラス20㎝位だと思ってました。スタイルがいいんですね。 【イサオマン】さん [地上波(吹替)] 6点(2015-01-29 19:01:44) |
6.《ネタバレ》 しかしそんなにうまくいくのかいな、と思いつつ実際にいた詐欺師ということで、やっぱり何か特殊な才能があったのでしょうね。ちょいとキツイシーンもありーのでしたが、出演の皆様の力演に助けられました。特にサルマ・ハエックはとてもよかったですね&トラボルタはさすがの貫禄でゴザイマシタ 【Kaname】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2014-04-14 08:22:15) |
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5.主要4人の人物像が、それぞれの好演によって見ごたえある引き締まった良い映画でした。なんといってもサルマ・ハエックが特に良かったし幼いベイリー・マディソンが出てきたのは思わぬ拾い物でした。 【白い男】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-02-16 11:43:17) |
4.題材からしておもしろそうだったので期待して見たが、少しがっかり。 鑑賞後、何がよくなかったのかじっくり考えてみた。 結局たどり着いた結論は、悪役のキャラや言動が薄いこと、これじゃないかなぁと。 登場人物の関わりや物語の展開はすごくわかりやすかったけど、 二人に感情移入するとっかかりがいつまでたっても見つからない。 もう少し見せ方を練ってほしかった。 【チートイ】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2009-12-29 21:22:30) |
3.《ネタバレ》 この作品の監督さんが、ジョン・トラボルタ扮するエルマー・ロビンソンの実の孫なんだそうな。そんでもってこの殺人カップルもやはり実在の人物をモデルにしているという。そのせいもあってか、とても骨太で「魅せるサスペンス」に仕上がってたと思います。なによりもこのカップル二人の演技が素晴らしい。行き当たりばったりで人を殺しちゃう殺人鬼の内面が見事に現れている。映画とは「覗く」ことだ、という言葉がありますけど、本当に殺人カップルのデスロード人生を覗き見しているような気分になる。勿論彼らの行いに対して共感する事は出来ませんが、それでも人間というもう一つの宇宙のある一面をこの作品は見事に表出していた様に思います。良作ということで7点献上。 【あろえりーな】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-09-07 23:12:42) (良:1票) |
2.《ネタバレ》 なんとなく消化不良。マーサのセリフで「人を殺すほど愛されてる」っていうのがありましたが、「愛されてんじゃなくて、あなた自身が愛してるんだ。彼はあなたを愛してるんじゃなくて、あなたの恐怖に支配されてただけ」ってすごく言いたくなりました。でも美しい誤解のままの方がいいかーっ 【さら】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-07-02 13:45:31) |
1.《ネタバレ》 独り者の女性を騙して殺害し続ける男女と、その2人を追う刑事の2つの話が並行します。後者は、妻の遺書のない自殺の重みをしかめっ面で演じるトラボルタが、久しぶりにシリアスな役を好演してます。前者は、女性の殺害が軽く描かれていて残忍性に乏しく、サスペンス性を感じませんでした。 【カワウソの聞耳】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-05-14 07:33:39) |