★7.《ネタバレ》 IQめっちゃ高くて、ピアノがめっちゃひけて、自分が天才すぎることを悩む少年の物語。 気に入らないことがあると、両親を家からしめだすなど、小さい頃からやりたい放題。 そんなこともあってか、正直主人公ヴィトスには共感できない部分が少なからずあります。その一方で、そこに人間味を感じもします。 プロットは面白いのですが、山場がないので、平坦なイメージが強い作品。 『親も医者もだまして、頭が悪くなったフリをする。』というのは面白いのですが、そこにたいそうな理由や目的意識がないため、いまいち盛り上がりに欠けます。むしろ中盤からは父親が会社で窮地に追い込まれていって、そちらのほうが見応えがあるくらいです。 また、両親が苦しんでいるのに、本人は才能と金を無駄遣いしてじいちゃんと遊んでいる様子が気に入りません。 もちろん、最後は両親を助けてあげるし、ピアノの先生のとこにも行くし、これ以上無いハッピーエンドではあるので、後味はいたって爽やかに仕上がっております。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 6点(2017-08-25 08:50:36) |
6.《ネタバレ》 主役の少年はかわいいが、食べたままの手でそのままピアノを弾くのはアウトだろう。初心者の私だってそんなことはしない。それとピアノの天才は割といるものだが、株の天才は存在しないだろう。素人判断だが、たとえ他人の何百倍の才能を持っていたにせよ、株の上がり下がりは多くの原因があり予想はつかない。上手く立ち回るのは、法の網をかいくぐった不正操作だけなのだから。 彼が普通の少年になりたいという気持ちもわかるし、フリをしていたというのも許せるが、株で儲けるのにはがっかり。 ラストのシューマンのピアノ協奏曲をはじめ、音楽はたいへんすばらしい。飛行機とか株などは余計なものだったのでは・・・。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 5点(2011-06-22 00:13:38) |
5.子供の頃のヴィトスは可愛かったが、12才になってからあまり可愛くないのは本物の“天才児”が演じているからだろう。ストーリーはあり得ないところが多々。祖父との触れ合いを描きたかったのか…?詰め込んでいることが多くて、何を伝えたかったのかがイマイチわからない映画。音楽はよかったかな。 |
4.生意気さが感じられない天才児に最後までわくわく、どきどきしてみることができました。じーちゃん最高、後味も最高。お勧めです。 【HRM36】さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2010-06-04 23:14:07) |
3.《ネタバレ》 この作品は主人公の少年の何をやっても完璧の天才ぶりをどう思うかで楽しめるかどうかも変わってくるのかもしれません。そんな天才少年の苦悩と普通でいいという思い。一見生意気で子供らしさを感じさせない少年ですが、唯一本音で何でも話ができる祖父にだけは素顔の少年らしい一面を見せる。そんな彼が愛したおじいちゃんを演じたのはブルーノ・ガンツ。本作を観る前に僕が見たブルーノ・ガンツの主演作では彼は独裁者ヒトラーになりきっていた。田舎のほのぼのおじいちゃんと独裁者。あまりにもかけ離れたキャラクターですがどちらも素晴らしい演技で見事なまでにはまっていました。名優ガンツ、流石です。 【とらや】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-12-20 18:27:02) |
2.《ネタバレ》 天才児=株を運用しボロ儲け、ってのは、ちょっとありがち過ぎで白ける。でも、その他の部分はとても丁寧に描かれた逸品。まあ、凡才には天才の悩みなど分からないが、でも、この映画を見ると分かった気になる。ブルーノ・ガンツの爺ちゃんがとにかくステキ。あんな爺ちゃんのいる子どもは幸せだ。母親の気持ちもよく分かる。なんたって天才児。そりゃ、凡才の親ならああなりますって。爺ちゃんは天才じゃなかったかも知れないが、非凡な人だったのは間違いない。あの孫に対する姿勢にはただただ頭の下がる思い。そして、キョーレツなのが、ラストのコンサートシーン。もう、あの数分のシーンでこの映画は百倍説得力を持ったと思う。ある意味ズルい気もするが、そんな不満も吹っ飛ぶ圧巻の演奏。何だ、あの巧すぎるシューマンは! 色々なピアニストのシューマンのPコンを聴いたが、ポリーニの次くらいに巧いぞ! しかも、あの小さな手。ただただ唖然。涙する両親を見る前に、涙が出てきてしまった。ライブ以外の演奏で泣くのは、クライバーのブラームス2番を聴いた時だけだったのに。・・・ホンモノの天才を見られる希少映画。 【すねこすり】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-04-17 13:54:14) (良:2票) |
1.天才とはいえ肩の力が抜けていて、それでいて期待を裏切るわけでもなく、ちゃんと少年でいられているのがいいと思います。株のところがあまりにも安易でしたが、ピアノはさすがに本物で、腕前とかわからなくても引き込まれました。 【色鉛筆】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-04-13 23:01:48) |