6.《ネタバレ》 3作目にして全然知らん人が主人公です。
ブレイク女優の登竜門ということで見始めたシリーズなのだが、責任者に問い質す必要がある。
責任者は何処か。
とは言うものの、3作目ということで責任者も試行錯誤してるのがよくわかる。
まず自動絞殺装置の導入は良かった。
余計な殺戮シーンが少し減って、ゲームに集中できるようになった。
これまでは自分で洗濯させられてたけど部屋に着替えが用意されていて、運営側の気配りに感心した。
主人公のモチベーションがゲームの勝利ではなくて恋敵の排除というのも良かった。
人狼に相談させず最初に預言者を確認しておくというのも賢かった。
序盤で人狼2人の正体を明かして残り1人だけわからないという設定も巧い。
既に死んでるのか、隠れてるのか、よくわからないという状況を作り出せた。
でも、終盤で人狼が手の内をばらすのは酷い。
何も言わずに3票で狐を殺してしまえば良かったのに自慢気に作戦をペラペラ喋るのはアホ過ぎる。
結果的に大どんでん返しで作戦は失敗するけど、その理由がムカつくからというのも理解に苦しむ。
前作のレビューでこのシリーズの本質は感情とか書いてしまったけど、ムカつくという感情だけで死ぬ?
確かにムカつく女だったけど、それで自分も死ぬ選択になる意味がわからない。
前半戦を友情で生き抜いたのに後半戦では違う立場になってしまったというシナリオなら切なかったかも。
そもそも恋敵を排除するのが主人公の目的なんだから、上手く騙して恋敵を排除して締め括るべきだった。
良い点と悪い点が相殺されて可もなく不可もなくという評価にしておきたいと思います。
作品が不出来でブレイクしなかったのなら、現実世界の生き残りゲームの方がよっぽど恐ろしい。