苺とチョコレートのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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苺とチョコレート

[イチゴトチョコレート]
Strawberry and Chocolate
(Fresa y Chocolate)
1994年キューバメキシコスペイン上映時間:110分
平均点:7.00 / 10(Review 4人) (点数分布表示)
ドラマコメディ同性愛もの
新規登録(2004-10-09)【rothschild】さん
タイトル情報更新(2012-11-17)【ESPERANZA】さん
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監督フアン・カルロス・タビオ
キャストホルヘ・ペルゴリア(男優)ディエゴ
ウラジミール・クルス(男優)ダビド
製作ミラマックス
配給シネカノン
字幕翻訳古田由紀子
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4.《ネタバレ》 ハバナの街の雰囲気を満喫できたような気がします。スペイン植民地時代の石と煉瓦でできた南欧風の街並みが、長い年月、余り手が入れられることなく、朽ちながらも永らえていて、美しく装飾的でありながら、風化して、小汚く、埃っぽい。そこに人が混じり込んで都市生活が成り立っているところに、廃墟フェチというか、ちょっと廃れてるかも知れない街フェチとしては、グッと来るものがあります。見ている間は時代設定がよくわからなかったのですが、後で調べたところでは、80年代のようです。50年代のキューバ革命により、アメリカによる半植民地支配からは開放され、農村出身の主人公でも大学で学べるような環境になった反面、共産党独裁政権の弊害として、思想の自由が認められない社会になっているという問題意識のもとでつくられた作品のようです。内容的には、自由な表現を求める芸術家兼ホモセクシャルの青年と、政治を専攻する(共産主義を学ぶ)大学生兼作家志望の青年の話で、自由人vs優等生(共産主義下での従順)、オカマvsノンケが話の大きな軸になるなのですが、これに美人できっぷのいい自殺未遂癖のあるセクシーなおばちゃんが絡んできて、不思議な三角関係になることで、話がぐんと厚みが出て面白くなっているんですよね。頭の硬い体育会系共産党員青年もなかなか凛々しくて、作品を引き締めています。
camusonさん [DVD(字幕)] 8点(2023-10-31 19:03:37)
3.社会体制がどんなであっても、おかまのひとって共通してこんな風なんだなあ、とびっくり。描かれるキューバの共産主義が、反体制の芸術家にあまり厳しく迫害しないのにほっとした。あくまでこの映画では、なのかもだけど。それにしてもゲイの彼、切ないほどに恋心の演じ方が上手い。想いをこらえての目線なんかその辺の女子より女らしく、いじらしいんだなあ。どこかで彼の恋が成就してほしい。
tottokoさん [地上波(字幕)] 7点(2011-10-05 16:33:46)
2.《ネタバレ》 〝革命〟とか〝ゲイ〟とかいう過激なものを扱っているわりに非常に冷めたというか浮ついたところのない、気負いを超えたある意味「達観」の境地に至らないと作れなかった作品と思います。
この作品世界では、誰の肩も持たず出来事を時系列で淡々と語るという難しい演出に成功していると思う。異性愛が正しいとも同性愛が正しいとも、革命が正しいともそうでないとも、言っていない。
反対の立場にある二人が、〝対話〟を始めて最後にはお互いを認めるところまで行く…という話です。
ディエゴにもダヴィドにも突っ込みどころが満載なのに、ここでは彼らはそのことが原因で深く悩んだりしません。
つまり、「見知らぬストレートの青年をベッドに連れ込めるかどうか賭けたりするディエゴの下品さ」とか「己の黒人蔑視に何の矛盾も感じないディエゴの鈍感さ」とか、「初体験を済ませたら(しかも年増の半分娼婦のような相手)、まるで憑き物が落ちたようにほがらかになってしまったダヴィドの単純さ」とか「結局女なら誰でもいいのか」とか…欠点だらけの彼らを批判することなく、そのまま終わるところが持ち味…ラテンの味?
特筆すべきは、ディエゴ役の俳優さんのオカマ演技の素晴らしいことで、これがなければ作品の魅力は八割がた低下していたと思う。ディエゴが魅力的なのに比べて、ダヴィド役の青年はガイコツ系で、ガリガリ過ぎてなんだかなあ。私は「栄養失調」とか「収容所」とかいう言葉が消えなかった。
オカマ演技が素晴らしいということは、ネイティブのオカマではないと私は思うんですよね。ハーヴェイ・ミルクにショーン・ペンが選ばれたのもそういうことだそうですし。
つまるところは「対話」を成立させることについての作品です。一見の価値はあります。
しかしあの「祇園・京都」とかいう変な浴衣はどうやって手に入れたんでしょうか…。
パブロン中毒さん [地上波(字幕)] 7点(2010-08-06 15:39:31)
1.男二人、反発から友情へという定型の話だけど、二人だけの話で閉じず、だんだん社会に開いていくところがいい。「ぼくがいなければ、この国は何かを失う」という主人公の言葉に、すべてが凝縮している。見ようによってはずいぶん割り切りすぎてもいる。共産主義者のダビドに対してディエゴは性的異端、宗教や芸術サイドの証言者にもなっている。もっと討論でダビドに主張してほしいところもあるが、大事なのはいろいろな立場や考え方が複数存在することを認めあうことであって、そこへ話が絞り込まれていくので後味はいい。どんな社会体制であろうと、女の仕種をする男というものは笑いの種になり、これを単に偏見として切り捨てるのではなく、なぜ男の仕種をする女は笑いの対象にならないのかを含め、仕種の社会学として研究する価値があるのではないか。冷蔵庫にロッコという名前をつけてペットがわりにしている。
なんのかんのさん [映画館(字幕)] 6点(2008-01-10 12:23:04)
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【点数情報】

Review人数 4人
平均点数 7.00点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
500.00%
6125.00%
7250.00%
8125.00%
900.00%
1000.00%

【アカデミー賞 情報】

1994年 67回
外国語映画賞 候補(ノミネート) 

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