3.《ネタバレ》 アホ極まれり、とは、この女のためにあるような言葉ですね(笑)
最初、妻子持ちの彼氏とベッドでお楽しみの最中に、彼の妻&子どもからの電話。その瞬間、別れを切り出し、相手もいないのに結婚宣言。この段階で、相当イタイ女であることがわかります。そして案の定、たわけた言動で周りに迷惑かけまくり、一番災難だったのは弁護士。
この女と彼とでは、人としての格が違うことを見せつけてくれるのが、彼のオフィスに乗り込んだ彼女を上手に振るシーン。女がバカ過ぎて最悪の別れ方になってしまいましたが、アタマのいい人・デキる人は、やっぱり女性の扱いもうまいですねー。この映画で一番の見どころはここかも(笑)
もともと、こんな女を人に紹介するクラリスが一番の罪なのですが、でも女性って、こういう結果を招いた原因が自分であっても「あらそう? うまくいくと思ったのに。あはははー」と、あっけらかんと言ってしまう能天気な人、結構多いような気がします(笑)
エリック・ロメール監督の映画には、この映画に限らず、かなりイタい女性がよく出てきます。最初、世の中の似たような女に「あなたも近いようなこと、していませんか?」と、遠回しに忠告しているのかと思いましたが、でも困ったことに、こういうタイプの人って、これが自分のことだとは決して気付かないんですよねぇ・・・