20.《ネタバレ》 『ヒッチャー』の脚本家と駆け出し時代のキャサリン・ビグローがタッグを組んでいます。“ブルースチール”といえばハンドガン(拳銃)の異名であるのは言うまでもありませんが、同時にこの物語ではブルーを基調としたNY市警の制服を暗示しているわけです。タイトなまでの映像美は後年のビグローの片鱗をのぞかせていますが、どうにも脚本の出来がよろしくありません。『ヒッチャー』のルトガー・ハウアーをNYのヤッピーに置き換えたつもりだったと推察いたしますが、ヤッピーの正体がバレバレでバブルな証券マンがだんだん狂ってきて連続射殺魔になるわけで、そこになんらオカルト的な要素はありません。これでは得体の知れなかったルトガー・ハウアーの不気味さの足元にも及びません。そしてヒロインが新人警官という設定もあまり生かされているとは言えず、ジェイミー・リー・カーティスの行動も中盤以降はベテランの貫禄すら感じさせて、これでは“女ダーティ・ハリー”です。終盤の街中での銃撃戦に至る流れも、なんでロン・シルバーがカーティスを見つけることができたのかということからして、なんか脚本が雑なんだなあ。この犯人はスピリチュアルな存在じゃなくて頭がおかしいだけの生身の人間だってことを忘れるな、って脚本家に説教したくなりました(笑)。 現代のNYの最大の脅威はテロリズムですけど、30年前では悪徳弁護士と無能な警察幹部だったということなんでしょうね、きっと。 【S&S】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2019-01-15 23:39:26) |
★19.《ネタバレ》 いやあ、ノレない。ヒロインの行動パターンがオカシイというのもあるけど、脚本のせいばかりでもなくて、J・L・カーティスという中性顔の女優に「オンナ」をやらせる、ってのが見ててしっくり来ない。周りの男たちが熱を上げるほどの「守ってあげたい」タイプでは決してない。ラストなんてもう男の顔だった。雄雄しいったら。 相方に手錠までかけてシリアル・キラーと一人で対決ってのも無謀だし、隣室に犯人がいるのに刑事二人でベッドで始めちゃうって、どうだコレ。その上犯人のアイツ、なんでその最中に襲撃しないわけ。ことが済んで、刑事(男)が風呂場に来てから発砲、ってずっと待ってた意味何かあるのか。 犯人がやたらしつこく、ターミネーターばりにやられない。ラストもかなり引っ張った方と思う。この不死身のしつこさ描写はなかなか出色だけども、なんせアメリカは銃社会、あんなに銃を見て陶酔しちゃうような奴はコンビニでたまたま拾うよりもっと先に、何丁も所持してそうなものだけど。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 3点(2017-12-10 23:25:35) |
18.《ネタバレ》 まぁ何かいろいろとハテナが浮かぶものだったかなぁ。短い時間の割に観てて飽きてくるし、犯人がなんでそうなったのか全く分からんし、最後のベッドシーンとかもぉなんで今そこで!?的で無理やり感は否めません(まぁサービスシーンですからね、いいんですけどw)。最終的にジェイミーがあまり美人に見えなかった(アメリカ人的には好みなのかナ)というのもちょっと残念なところでゴザイマシタ 【Kaname】さん [CS・衛星(字幕)] 3点(2017-11-18 06:13:00) |
17.キャスリン・ビグロー監督×エリック・レッド脚本×オリバー・ストーン製作という何とも豪華なメンバーで製作されたアクションスリラー。才人が集結しただけあって部分的には素晴らしい場面はあるものの、全体としては平凡な映画だったという印象です。アクション映画としてのイベントが不足している上に、スリラーとしての張りつめた空気作りにも失敗しているので、短い上映時間ながら中弛みをしています。さらには、平凡な金持ちだったロン・シルバーがバイオレンスに目覚めた理由や、狂気に飲まれて歯止めが利かなくなるまでの過程、あるいは複数人の警官を相手とするに足りるだけの射撃術や格闘術をいつどこで身に着けたのかという説明など、この物語にとって必要なピースが少しずつ欠けているため、全体として見るとえらく説得力のない映画に終わっています。ジェイミー・リー・カーティスも劇中言われる程の美人には見えず、映画のあらゆる要素が作り手の意図したレベルに達していないという印象です。 【ザ・チャンバラ】さん [DVD(字幕)] 5点(2012-11-03 17:35:51) |
16.エリック・レッドとキャスリン・ビグローが作り上げた大都会版「ヒッチャー」ってとこか。どこまでも追いかけてくる不死身ストーカー男と新任婦人警官との対決が面白すぎなんですがジェイミー・リー・カーティスが警官としての考え方がウブでどっしりとした役柄でない分余計にサイコ度が強くなってるように感じます。女監督なのにカッコイイ映画と緊張の糸を表現してるかのようなガンアクションのスローモーションは個人的にはたまらなく好きでスローモーションはスローモーションでも美を描くジョン・ウーの映画とは全然ちゃいました。 |
15.《ネタバレ》 サイコなストーカーだと知りもせず恋人同士になるくだりはキモくて不気味だったが、同僚に手錠かけたり、両親に何も警告しなかったり、最後まで単独行動とったり、とにかくアホらしくて付き合えない映画でした。 【だみお】さん [DVD(字幕)] 3点(2011-06-25 23:30:15) |
14.《ネタバレ》 公開時のコピーは「『ダーティハリー』を卒業したら、観ていいよ」だったと思う。正義感溢れる婦人警官と殺人マニアのストーカーとの対決を描いた、80年代ポリス・アクションの傑作。脚本のエリック・レッド(『ヒッチャー』)は、サイコ犯との神経衰弱ギリギリの戦いを描かせたら巧い。しかし、この映画の最大の見所は、何といっても主演のジェイミー・リー・カーティスの熱演だろう。血塗れになりながら犯人を追い詰める彼女の、何と美しいことか。サイコ犯でなくても惚れてしまう(笑) 【フライボーイ】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-08-02 07:28:15) |
13.俺には結構おもろかったな。ブルーでかっこいい映像といい、全体的な緊張感といい、最後まで集中して観れた。特に最初の展開で一挙に映画の緊迫した世界へ引きずりこまれたって感じやったな。ちょこっと異常な雰囲気っていうかテンションっていうのかそーいうのもあって、とにかくハラハラできた映画やったで。 【なにわ君】さん 7点(2004-04-24 04:32:07) |
12.ロードムービーでないエリック・レッド脚本作品は大して面白くないな。彼のシナリオは、助けの来ない無人の荒野で戦うからいいのだ。とはいえ、夫キャメロンとの愛憎劇をバネにこの作品を監督したビグローの「執念」が、脚本の甘さを補っていると思える。でも、それ以上のモンではなかった。もしこれが「父を凶弾に奪われ、テネシーの田舎町で保安官助手になった女」の話だったら、どれほど震えた事か。製作・監督ともにエリック・レッドのシナリオの使い方がわかってなかったと見た。 【エスねこ】さん 5点(2004-03-15 01:54:18) |
11.綺麗な映像で奮闘する役者が汚れても妙な清潔感があった。その為かガンアクション等は迫力に欠けた。がそれを補うべくスローモーションをうまく使っていた。なかなかえぐい内容なのに全体がスマートに見える。 【スルフィスタ】さん 6点(2003-11-23 23:58:53) |
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10.《ネタバレ》 ガンアクションが燃える映画。日本じゃまだストーカーとかがメジャーじゃ無かった時代のストーカーものの側面も。実家に戻ったら変態犯人が実親とにこにこ歓談中ってのは、正直ぞっとした。 【拇指】さん 8点(2003-11-23 22:05:44) |
9.それにしてもキャスリン・ビグローという人は、ほんとにかっこいい映画撮りますよねえ。この映画も後から考えれば別に大した話でもなかったなあとか思うんですけど、見せ方がとにかくウマく、「観たい絵」が続々出てくるのでこれはヤメラレマセン。特にラスト、犯人を追う絶叫クイーンが、とんでもなくかっこいいです(髪型の変化にも注目!)。この役がこれほどピッタリな女優さんもあんまりおらんのでは? 【鱗歌】さん 8点(2003-11-02 21:11:53) |
8.まだまだ「青い」な。ハリーをどうってコピーもセンス無い。 【ロカホリ】さん 4点(2003-10-18 17:45:48) |
7.とにかく、登場人物が脇役含めてことごとくここぞというところで間抜けなので、いくらサイコサスペンス調に盛り上げようとしても、肝心なところで怖くありません。捕捉対象の彼は、最後にはターミネーターになってしまうし・・・。なお、ジェイミーの母がルイーズ・フレッチャー、あの鬱陶しい弁護士がリチャード・ジェンキンスというのは、注目ポイントかも。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 4点(2003-09-15 01:31:12) |
6.《ネタバレ》 女性警官と自らその女性警官に近づいてくる異常な犯罪者との対決を描いた作品ということでしたが、個人的に話の展開にはそれほど魅力は感じなかったのですが、やはりこの映画の見せ場は銃撃戦の数々だと思いました。特に終盤の地下鉄や街中での銃撃戦では、警官である主人公が市民をも巻き込んで、犯人に向かって憎しみを込めて銃弾を放つシーンには息を呑んでしまいました。 【はがっち】さん 6点(2003-09-13 04:19:12) |
5.コワイ、という点ではかなりの一級品。 女性が主人公のハードボイルドとして、男性が見たときにチャチくないだろう、という点も、かなりなもの。 余計な修飾のない、恐怖という一点に集中していく緊張感も、なかなか。 だけど、女性心理をてだまにとられている感じがして、決してあとあじのいい映画ではなかった。 女性監督作品には思えないけどなあ・・と思っていたら、この人ってかつてジェームズ・キャメロン夫人だった人なんですねえ・・知らんかった・・。それでこの作風だったのか・・わかったようなわからないような・・(^_^;)。 ストーリーを聞いて、見たくないという人には「そうしたほうがいいかも」と言うでしょう。でも逆に、「見たい」という人には、とめません。 それは、ひとえに、ジェイミー・リー・カーチスという女優がステキだから。そこに、2点おまけ。 彼女の作品でなかったら、4点くらいです。 【おばちゃん】さん 6点(2003-06-13 18:17:48) |
4.全体にブルーで統一された画面、そして気だるいニューヨークの雰囲気、そしてなんと言ってもラストの放心状態になった主人公が運ばれていくシーンの音楽とスローモーションが最高。 【侠気の桜】さん 10点(2003-03-21 16:04:36) |
3.始めに見たときに凄く印象に残っているのが淡々とした映画だなぁ、と言う感じです。ただあたしにがみた時にちょっとストーリーが中途半端に感じたんですよね。描写とか映像効果は非常に良かったのですが・・・ 【奥州亭三景】さん 6点(2002-10-17 00:26:34) |
2.単なる女性アクションものに留まらない、独特の雰囲気がありました。 【イマジン】さん 7点(2001-02-26 12:35:50) |
1.銃を執拗にこのうえもなく美しく描いたサスペンス・アクション。映画はタイトルバックのマグナムのどアップから始まり、まるで愛撫するかのように無機質な音を響かせて銃弾が装填されていく。スーパーマーケットでの強盗の手から放物線を描いて落ちるショット。ラストでの犯人を射止めたあと、車のシートの上でスローモーションで何度もバウンドするシーン。肝心のストーリー以上に銃の描写が実に丹念で印象的。 【ドラえもん】さん 7点(2000-12-17 18:58:29) |