41.《ネタバレ》 『氷の微笑』と双璧をなす80~90年代悪女映画の金字塔、本作のマティ・ウォーカーのさらなる進化形が『氷の微笑』のキャサリン・トラメルということになるでしょう。この映画の同年には『郵便配達は二度ベルを鳴らす』もリメイクされていますけど、長い間途絶えていたファム・ファタール映画は80年代が始まるや否や復活したって感じです。 舞台がフロリダ近辺みたいですけど、それにしても登場人物がみんな汗かきすぎ。80年代のアメリカなんだから、室内にエアコンぐらい普及してそうですけどねえ。男性の汗じみが拡がったYシャツ姿が苦手なのは、自分だけでしょうかね。ストーリー自体は、今や四十年も経って似たような映画は山ほど撮られましたので新鮮味は薄くなってしまいましたが、当時としては卓抜なストーリーテリングと賞賛してもいいんじゃないでしょうか。でも粗というか、この映画には大きく絞っても難点と言えるところが二つあります。一つはマティとメリー・アンが実際に交流しているところを、弁護士ネッドが見てしまうという展開。これがラストのオチが観客に受け入れやすくなるというのが監督の意図だったのかもしれませんが、かえって深く考えてみるとウソ臭さが目立って逆効果だった感じです。そしてもっと大きい難点は、「なんでネッドは殺しを決意したんだろう?いくらなんでもアホ過ぎない?」ということに尽きます。少なくともマティは劇中では夫殺しを懇願するようなことはしていない、いくら床上手といっても二流とはいえ弁護士の男をあの技だけで操れるもんでしょうかね。でも、この映画の中ではマティの悪女的な行動を観客に一切見せない演出で、これは上手いストーリーテリング思います。舞台経験が豊富だったとはいえ、映画デビュー作でアラサーなのにバンバン脱ぎを見せてくれたキャスリーン・ターナーにも敬意を表しておきましょう。 それにしても、映画の中で完全犯罪に成功するのはなんで女性ばっかりなんでしょうかね?男ってやっぱアホなのかな? 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2021-11-10 22:55:52) |
40.《ネタバレ》 Kターナーの映画。悪女で、セクシーで、メロメロ。少し前の映画だけれど面白い。 【にけ】さん [映画館(字幕)] 7点(2019-01-30 21:48:11) |
39.《ネタバレ》 まぁこんな悪女、いないんでしょうけどね。話の面白さに重点を置いた映画。ローレンスカスダンは「再会の時」でもそうだったけど、男性に精神的に頼らない女性をいち早く描いてた監督。男性の目線から、そのような女性を描くというのはやっぱり画期的(?)だったんだと思う。それにしてもキャサリンターナーは冷たい美人に見える風貌なのかな。後に「女と男の名誉」では殺し屋まで演じてる。まぁ冷たい女性じゃないんでしょうけどね。 【トント】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2016-08-21 14:36:34) |
★38.今観るとやっぱり古さを感じるなあ。80’は遠くになりにけり。K・ターナーとW・ハート、今ひとつ垢抜けない二人のせいか、当時はいざしらず今やスタイリッシュのスの字も無い。どうももっさりとして暑苦しいんだよな。人物の脇汗がすごいとかいうことではなくて。K・ターナーって男っぽいといつも思う。女の色香で男を惑わすキャラではないのでは。ラストもやや蛇足気味。拘置所で情けなさ全開でアルバムをめくるW・ハート、ここで締めてくれて良かったのに。 【tottoko】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2013-09-24 00:28:41) |
37.《ネタバレ》 ほほーーなかなかの悪女ですなぁ、ラストもネッドの予想通り生きていて、南の島でバカンスしてた(笑)。多少の粗はありながらもよく出来ていて面白いですね、若きM・ロークもでていたし。いやー上昇志向の強い女は怖い、いや、ちょっとしたお色気に男は弱いね(苦笑)まんまと罠にはまる男の弱さをうまく描いていたとオモイマスハイ 【Kaname】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-05-09 07:43:14) |
36.「氷の微笑」に通ずるようなサスペンス映画。シナリオや演出ともに、 今ではさすがに斬新さは感じないけど、最初の鑑賞時は面白いなと感じた記憶が。 キャサリン・ターナーの魅力で、物語を引っ張っている印象があり。 フロリダを舞台にした映画だけど、さほどきれいな風景のシーンは出てこず、 どちらかというと泥臭い、テレビ映画的なサスペンスといった雰囲気の映画だった。 【MAHITO】さん [DVD(字幕)] 4点(2012-01-22 21:27:11) |
35.《ネタバレ》 どうしても面白いとは思えませんでした。弁護士のくせに女にだまされる馬鹿な男の話ですよね。あと印象に残っているのは、わきあせがやたら凄かったこと。そもそも女優に魅力を感じることができません。そうすると、「何故その女性のために殺人までするの?」と思ってしまいます。そう思ってしまうと、ラストまで、100%この映画を楽しむことは出来ないと思います。だまされやすい僕でも、この女性にはだまされない自信があります。だから僕にはこの映画を見る資格はありませんでした。むしろ見てごめんなさい。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 1点(2011-07-09 20:11:26) (笑:1票) |
34.《ネタバレ》 人間関係が、物象化というか結局は金銭的なものに従属する事態。したがって、見えた人間関係が信用できない。観客は何を観るのか。 【ひと3】さん [映画館(字幕)] 7点(2011-03-14 21:09:10) |
33.面白い!! ミステリとしての合理性よりもむしろ、妖しい雰囲気。そしてその中からふと冷酷なロジックが顔を覗かせる瞬間の不気味なサスペンスが、本作の魅力。脇役たちも皆、印象的に描かれているし、カメラも入念に選ばれた印象的なショットが多数で、映画を盛り上げます(オスカーがラシーンを遠目に見るシーン、ピストルを構えているように見えるのに次のカットでは手を下ろしているのは、ちと違和感ありましたが)。いや、本当に面白いです、この映画。ちょっとエロいけど。キャスリン・ターナーの、その手の動き、なんなんでしょ、はずかしいでちゅ。 【鱗歌】さん [ブルーレイ(字幕)] 9点(2010-12-13 22:42:30) |
32.《ネタバレ》 これでもかと畳み掛ける蒸し暑い夏の描写、汗染みの服、退廃的なジャズのメロディ、犯罪の匂いのぷんぷんする映画だ。◆遠くのホテルで火事がある。愛人との情事を楽しんでいる弁護士ラシーン。「放火らしい」と呟く。対岸の火事と思っていたが、やがてそれは自分に降りかかる厄災の火の粉だった。映画全体を象徴するうまい冒頭シーンである。音楽やカメラワークが洗練されており、質を高めている。映画作りを良く知った監督の作品と思う。◆男は人妻の色香に溺れる。独身で女性をつまみ食いするのが趣味、元々溺れやすいタイプだ。米の弁護士は数が多く、皆高所得とは限らない。仕事面でミスが多く、うだつは上がらない。◆女は男に、夫の悪口と財産の多さを強調して吹き込み、殺人へと誘う。すっかり騙された男は、殺人を実行する。だがそれは女の巧妙に仕組んだ罠だった。◆それにしても夫殺害の実行は、お粗末すぎる。自宅で殺し、廃屋に運び、発火装置で燃やす。発火装置を知人の放火マニアに作ってもらっているので、証拠も証人も残る。家に侵入しても音をたてて気づかれてしまう始末。もっと別な方法があったはずです。眼鏡の紛失も女の仕業とはいえ、気づかないのはうかつなことで、夫が外出したストーリーなのに車はそのまま。電話がかかってきたというが、記録は無い。これではきっとレンタカーの記録も残しているのだろう。弁護士にしては杜撰すぎる。◆誰が見ても証拠一つ残らない完全犯罪計画が破綻する様子を観たかったのに残念である。そこがこの手の知的犯罪映画の肝と思うがどうであろうか。計画が破綻してゆくサスペンス、犯人の焦り、犯罪を補完する次の手立てなどが無く、あっさりした印象である。あの立場で男は、ジョギングをしている暇は無い筈である。◆女が放火マニアに相談して、発火装置を作るのも解せない。告げ口されれば終わりである。そもそも二人に接点があったのか?女は身代わりのアンの死体を焼いて逃亡をするが、死後に焼かれたことは、調べればすぐに分ることである。これがわからない警察はありえないだろう。◆女の入れ替わり(名前を交換)であるアンの登場場面(男が女と誤解して卑猥な言葉をかける)や二人の情事を目撃した少女等は、徐々に綻びてゆく完全犯罪の伏線として魅力的であった。◆悪女映画としては成功している。 【よしのぶ】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-12-10 14:01:38) |
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31.《ネタバレ》 どうしても解せない箇所が・・・。ネッドがあずまやでマティと間違えてメリー・アンに声を掛けるシーンがあります。つまり、メリー・アン自身もマティが自分と入れ替わりを演じていることを知っていることになります(マティがネッドにメリー・アンの目の前で「彼女はメリー・アンよ」と紹介していた)。これってヘンじゃないでしょうか? 自分を語る者がいたら、たとえ友人だろうが怪し過ぎ、フツー警戒しませんか? 警戒しないということは、何事か裏事情を知っていると解釈できませんかね。そんな人間が簡単に完全犯罪の道具にされて殺されるでしょうか? ここがどうしても理解できません。どなたか教えてぇ~。・・・しかも、マティ自身もメリー・アンとはハイスクール(しかも学校の名前まで出している)で親友だった、などと後から足のつきそうな(というか、実際に後でネッドにバレますし)打ち明け話をネッドにしちゃっています。うーむ、マティと名乗る女、賢いんだかヌケてるんだか分かりません。秀逸なサスペンスとの一般評ですが、確かにそうなんだろうと思うんですが、ちょっとスッキリしないというか、完全犯罪にしちゃ粗があり過ぎなように思っちゃうのです。 【すねこすり】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2009-12-08 10:04:00) |
30.《ネタバレ》 フロリダ南部の熱帯夜の夜。そのじっとりとした暑さが画面から伝わってくるようでした。そこに現れるキャスリーン・ターナー。悪女の香りをプンプン漂わせる妖しさには参りました。それにしてもこの邦題はいかがなものか。この雰囲気にはやはり原題のBody Heatがバッチリはまっていると思いませんか? 【とらや】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-12-28 23:11:08) |
29.《ネタバレ》 少女のトラウマは大変だろうなあ。 |
28.やっぱ女って怖いよなぁ。。キャスリーン・ターナーがイイ悪女を演じてました。映画デビュー作でこんな演技されたら誰でも脱帽しちゃうっつーの。見ているうちに自分もなんかだまされてるような感じがしてたまらん。途中からサスペンスたっぷりに変わっていき若~い頃のミッキー・ロークにホロっとして(笑) |
27.《ネタバレ》 私見では、古今東西悪女映画ベストテンにランクインされるべき秀作だと思います。同じ年に我が日本で、桃井かおり主演「疑惑」が公開されたのも何かの偶然か。この二作以降、観ていてこっちがイライラする愚女映画は数あれど、美・知・色三拍子揃った悪女映画の傑作がなぜか生まれてこないのが寂しい。ビリー・ワイルダーの「深夜の告白」や、ラナ・ターナー主演「郵便配達は二度ベルを鳴らす」と、これを比較して観るのも一興かも。ラストのキャスリーン・ターナーのほくそ笑みと、前出「疑惑」桃井かおりが煙草をくゆらせる不敵な笑みが、自分には重なって見えてきます。登場人物全員、ぬらぬらと全身から汗を毛穴から噴出させてる様子もかなりエロチック。ああっ、この手の悪女にとことん翻弄され堕とされてみたいっ!ひと夏だけでもいい、いや一週間だけでも、今日一日だけでも・・・。(←どんどん弱気) 【放浪紳士チャーリー】さん [地上波(吹替)] 8点(2007-08-05 10:41:09) |
26.《ネタバレ》 本当にひどい女でした。ミッキー・ロークが若々しかった。 【山椒の実】さん [地上波(吹替)] 3点(2007-06-17 19:22:04) |
25.《ネタバレ》 どうやって脱出したのかよくわからなかった 【マーガレット81】さん [ビデオ(吹替)] 5点(2007-01-10 17:01:18) |
24.みんな、汗掻きすぎ…。顔もボデーもやりすぎなほどにぬらぬらと光っていた。異常熱波が到来している町の設定だからだが、それにしちゃ表のパームツリーが風でワサワサ揺れてるじゃんよ。話は、まあこんなもんかな。瑞々しいミッキー・ロークと美しいキャスリン・ターナーに会えました。利点と言えばそんなくらい。 【のはら】さん 5点(2004-10-19 01:21:41) |
23.真面目なサスペンスで好感が持てるが、途中、中だるみしないでもないところが惜しい。ただ、全体的に映像や音楽も含めて丁寧に1つのトーンで統一・完結されており、作品としての印象は良い。 【Olias】さん 7点(2004-08-03 02:27:05) |
22.仕組まれた出会いからしてちょっと無理があるのでは。男が夫を殺してしまおうと思うことにも無理を感じる。暑さで頭がやられたということか?ヤバイところを見てしまった女の子を警察署に呼んだ時の、刑事と弁護士と検察官の三者のやりとりが一番の見所でした。それにしてもあの暑っ苦しい喫茶店がなぜいつも繁盛しているのか?この一番の謎は謎のまま終わってしまった。 【R&A】さん 4点(2004-04-30 11:21:34) |