5.2010年のイタリアの保守すぎるお家騒動。 ほろ苦さもあり、ちょっとしたノスタルジーもあり、よくまとまっていました。 素の自分を愛して、と簡単に言えますが、しがらみや葛藤があっての人生だとわかる。 みんなの幸せを祈りたい。 めちゃサッカーうまい。 【HRM36】さん [インターネット(字幕)] 7点(2024-08-30 23:50:26) |
★4.《ネタバレ》 市井の人々の人生を見守る視線の温かい、イタリア映画の真骨頂。喜劇なので身構えなくても大丈夫。 まあなんと全員キャラの立っていることか。人数はけっこうたくさん出てくるけど、まず見間違えることも忘れることもないアクの強さである。工場経営主の跡取り長男が投下した爆弾発言に卒倒するほど取り乱す父親。しかし実はそれ以上に出し抜かれたショックの強い次男坊、とオモテと裏の問題二本立ての創業家。お家騒動は笑って観ていられますね他人だから。 お父さんはやりすぎなほどコミカル。遊びに来たゲイの友人ご一同のくだりは抱腹絶倒。筋肉隆々のメンズ5名と女の子1人がビーチで戯れる。しかし彼女は絶対的に「安全」でありまして、なんだこの珍しいシチュエーション。 あはは、と笑って観ているさなかに、時折ちょっぴりほろ苦い感情も挟まります。彼女が共同経営者の次男に寄せる決して叶わない想いであるとか、ほんとの恋を諦めたお婆ちゃんの昔のエピソードとか。このあたりは人間観察力の優れたイタリア映画ならでは。 過去から現実へと時間がキレイにスライドするラストシーンは見事でした。 タフでめげない、愛のある人たちから元気がもらえる映画です。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2016-11-13 00:30:28) (良:2票) |
3.まず、タイトルは物語にほぼ関係ない。そしてコメディとして観るのは厳しい。ゲイの友人達が多少笑えるけど。 主人公の悩みやその表現は良い着想だと思える、でも個々のシーンに入り込むことが出来なかった。 最後に流れる静かな曲は素晴らしい。 【simple】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2016-09-19 23:42:43) |
2.《ネタバレ》 下の方も仰せのように、タイトルからイメージするよりはずっと上質な作品であり、考えさせられる作品だった。人の抱える秘密や葛藤のようなもの。それらは時に自分だけが抱えていると思いがちだけれど、実は多くの人が同じように抱え、悩んでいる。そんな一面をきりとったドラマがイタリアを舞台に進んで行く。面白くはないが、興味深い脚本だったと思う。 【lalala】さん [DVD(字幕)] 6点(2015-04-07 00:33:11) |
1.《ネタバレ》 このマヌケな邦題のおかげで観るのをスルーしそうになりました。まるでアイドル主演のB級ラブコメみたいなタイトルですが、実はかなり上質のヒューマン系ドラマです。原題の「Mine Vaganti」とは、機雷とか爆弾とかいう意味らしく、「なるほど、うまいタイトルだ」と思いました。いろいろなサイトで「コメディ映画」と紹介されていますが、ドタバタ劇ではなく「笑いあり涙ありのイタリアホームドラマ」といった印象。アメリカ映画などによくある、過剰なドラマ仕立てや演出とはひと味違うテイストです。正直、途中まではちょっと退屈で、消化不良のようなところもあったものの、後半、主人公トンマーゾの告白からおばあちゃんの死、そしてラストまでの数十分で一気に引き込まれました。ただ、美人のアルバは、登場のインパクトからすると、もっと話の展開の軸になるのかと思っていたら、そうでもなかったところがちょっと不満・・・。音楽はとても良かったです。主題歌である「五万粒の涙」の“♪チンクワンタミーラ~”というフレーズが耳から離れません(笑)。ポップスだけどカンツォーネ風なところがイタリアらしくていいですね。好き嫌いはあるでしょうが、映画そのもののクオリティーはとても高いと思います。 【ramo】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-10-22 10:43:55) (良:1票) |