1.《ネタバレ》 観た直後の感想としては「物足りない」です。いやホントなんかスゲー物足りないです。導入部分だけで映画が終わってしまったようで、結局は何の話だったんだという疑問が頭の中を駆け巡っています。
“何でも屋”のマニックスは苦悩しているという設定だけど、見ていてあまりそんな感じはしない。しんどい仕事やってるなーとは思うけど、度重なる困難もサササーと解決させていたし、ロッキード社のオファーに関しても最初から乗り気には見えなかった。
「アホな俳優の尻拭いをしたり、気難しい監督の文句を受け付けたり、ほんのちょっと予定外のことがあるだけで莫大なお金を無駄にしてしまったり、そんなクソ面倒臭い世界だけど、それでも映画制作は楽しい、やめられない」ということなのかな?ロッキード社の人が映画業界をバカにしたときも思いっきりカチンと来てたし、マニックス。
いずれにしても、これはコーエン映画。クセのある作品になっていることは最初から分かっていました。もう一度観たいし、観れば観るほど好きになる予感はします。
ローレンツとドイルの掛け合いは最高に面白かった。これだけで一本撮ってほしい。
それと、“バートン・フィンク”を彷彿とさせる瞬間が多かったですね。キャピトル社とか、岩場に波ザパーンとか。そのうちリプニックさん出てくるんじゃないかとワクワクしてしまった。