98.《ネタバレ》 基本的にいい映画だと思う。この両親が硬直しがちなシンポジウムに風穴を開けたり学会に横串を刺したりすることにより、多くの患者を救い、そして親も救った。ただマンハッタン計画の例えが出現するところが気に触る。 【ほとはら】さん [地上波(吹替)] 6点(2022-08-07 20:35:22) |
97.ニック・ノルティとスーザン・サランドンの素晴らしい演技と作品に釘付けになりました。相当の覚悟でみないといけない実話に忠実な作品。この薬のおかげで助かって元気動き回る姿の男の子たちがエンドロールに出てきますがそれぞれの家族がどんな思いでロレンツォ、とご両親に感謝しているかが伝わりまたまた泣けます。 ALDは男児の希少難病で10歳までに発症するケースで重症・死に至らしめる病ですが、女性にもまれにあるようですね。兄弟でというケースも多いと。母親の遺伝子から息子にのみもたらされる病気であることを知らされ母親はショックを受ける。銀行に勤める父親ととともに治療法を模索していく。 食事療法、患者の父母集会 ←ここまではふつうの親ならできる シンポジウムを開催、動物実験しかしていない方法を息子に試す、さらに研究、海外でしかできない精製方法のオイルを発注、治療法を見つける、治療法を広め患者たちを救う ←こんなことができようか? 実在のロレンツォさんは母親の死後も数年生き延び、父親に看取れたそうですが世界に希望を与えたことは忘れられません。ご一家みんなの冥福をお祈りいたします。 【HRM36】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2021-10-31 10:07:01) (良:1票) |
96.《ネタバレ》 実話なんですね。しかもそんな昔じゃない。 素直に家族の子を想う気持ちに感動しました。 ロレンツォを介護していくうちに、母も疲労でおかしくなっていく姿は辛かった。 家族ドラマに弱くツボだったので、9点です。 【へまち】さん [DVD(字幕)] 9点(2018-01-27 11:28:04) |
95.《ネタバレ》 両親のすさまじい執念に驚かされる映画です。後半になって、意識があるか分からない状態で苦しんで いる様子を見て、本当に彼は生きたいと思っているのか、「イエス様のもとに行きたかったら、行って いいんだよ」と話す母親の言葉に重みがあります。 【cogito】さん [DVD(字幕)] 7点(2015-09-01 22:25:29) |
94.《ネタバレ》 予備知識を全く持たずに鑑賞したため、2年で全員が死亡するという難病に罹患したロレンツォがどうなってしまうのか、ハラハラしながら、というかもう絶望しながら観ていた。世界中の医者がさじを投げてるし、患者の家族団体も家族の精神的ケアしか考えてない。そんな状況で治療法を模索しようと考える両親の行動力に圧倒される。自分の子供が不治の病にかかったときに同様に行動できるか、愛情では負けるつもりが無くてもこの努力ができる自信は到底無い。結果よりもこの両親の行動に、親としての愛情を問いかけられているかのような感じのする映画であった。好み40/50、演出10/15、脚本12/15、演技6/10、技術8/10、合計76/100→8/10点 【chachabone】さん [DVD(字幕)] 8点(2015-07-02 23:09:29) (良:1票) |
93.《ネタバレ》 本当にあった話。それがすべて。 |
★92.《ネタバレ》 いやもうなんというか異様なまでの圧力にすっかり気圧される映画だった。スーザン・サランドンの険しい顔に終始こちらが問い詰められているようで、喉がからからだ。観終わった時はぺしゃんこになっていた。 あまりに酷い病魔を相手に敢然と闘う夫妻の姿は、時に引くほどに頑固。素人ながら病理学を図書館で学ぶその執念、ただただ天晴れと言うしかない。他者に寛容の心を持てなくなる母親のキツイ言動も、その立場を思えば充分理解できるものだし、看護のこういう哀しい側面をきちんと描き込んだ脚本はエライと思う。 銀行勤めのかたわら研究を続けた父親の健康も心配になった。病と闘う当事者はいたいけな子供だし、観続けるのはつらかった。 夫妻の闘いの結晶は奇跡をもたらし、観客の私たちもいっとき救われる。医学の進歩を、心から願う気持ちになる映画。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-12-08 00:00:55) |
91.《ネタバレ》 一つの命を支えるのにどれだけの犠牲と献身と努力が必要であることか。命の重さを噛みしめる映画だ。内容は重いが希望もある。子供が難病にかかったらどうするかが主題。普通の親なら不運を歎き悲しみ、周章狼狽し、治療は医者任せにするだろう。だがこの映画の両親は違った。医者が治せないのなら自分達で研究し、命を救おうと決意する。副腎白質ジストロフィー(ALD)は、X染色体の異常で、体内の脂肪酸の分解酵素が欠損している為に、脳に炭素数24と26の長鎖脂肪酸が蓄積し、これが白質のミエリン(髄鞘)を溶解してしまう病気だ。発症すると、徐々に脳の機能が低下し、体の機能が衰え、2年程で死を迎えるという。最初に長鎖脂肪酸を含む食べ物を制限する食餌療法を試みるが、検査値は却って悪化した。原因を調べると、食事から長鎖脂肪酸が得られないと、生合成による長鎖脂肪酸が増産されてしまうということが判明した。そこで一計を案じ、体に無害な長鎖脂肪酸を摂取することで、体に「今は十分な長鎖脂肪酸がある」と思い込ませ、長期脂肪酸の生合成を阻止するという案を思いつく。試行錯誤の結果、炭素数18(オイレン酸)と22(エルカ酸)の長鎖脂肪酸の4対1の混合液を摂取することで血中長鎖脂肪酸値が正常値に戻ることを突き止めた。この混合液がロレンツォのオイルだ。次に破壊されたミエリンの再生研究に取りかかるが、これは現在進行中ということで映画は終る。事実を元にしたドキュメンタリー風で、時系列に沿って事象が淡々と描かれるが、特筆すべきは、心理描写の巧みさと深みだ。演技も演出も秀逸で、海よりも深い子を思う親の気持ちは勿論、自己犠牲の葛藤、パートナーを思いやる気持ち、患者の親睦会や医者との軋轢、看護婦や親族との衝突、安楽死の示唆、絶望と希望など、両親の精神は混乱を極め、愛情と狂気がないまぜになって迫ってくる。両親の奮闘以外にも、善意からエルカ酸の抽出を買って出たイギリスの老科学者、自ら治験を買って出た妻の妹、同じ病気の子を持ち夫婦に理解を示す近所の主婦、そしてアフリカから看病にやってきてくれた幼馴染の青年など、周囲の温かい心にも支えられた。ロレンツォ君も苦痛に耐え、必死で病気と戦った。これらが感動を産むのだ。オイルは万能薬ではないが、多くの患者を助けたのは事実で、医療史としても画期的な出来事だったと思う。 【よしのぶ】さん [DVD(字幕)] 9点(2013-06-13 08:30:01) (良:1票) |
90.実話ということだが、両親の必死さが誇張かともおもったりしたが、自分の子どもが同じ立場だったら、成果は出るかどうか分からないが、こんなに必死になったんだろうな。と、おもって、この夫妻の偉大さを再認識した。 【min】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-04-28 20:36:13) |
89.親の愛って素晴らしい。これが実話というのは凄いことですね。 【noji】さん [地上波(吹替)] 6点(2013-03-16 09:51:55) |
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88.若干モンスターペアレントやちょっと怖い人感まで感じる夫婦の演技に感激。どうしてもケープフィアー感が抜けない親父もあってか、二人の息子の病気に対する執念の努力がとにかく印象に残る。これは実際となんら変わらないことなので感動もあった。しかし後半部のオイルのすさまじい回復結果や周囲の反応など、実際の現実世界でのオイルの研究や実験結果を考えてみると若干脚色が多い気がするので、映画なのでしょうがないのはわかるが、多少残念ではあった。 ただALDという病気をこの映画を通して知ることができたのはとても大きい。 【バトルコサック】さん [地上波(字幕)] 7点(2013-02-16 08:02:44) |
87.《ネタバレ》 ミセス・オドーネは、傷ついた我が子を守る動物のメスのよう。実話感動話のヒロインとは思えないほど、あちこちキレまくる。でもそのあたり、口当たりよくしなかったところを高評価したい。 【なたね】さん [DVD(字幕)] 6点(2012-10-21 13:25:33) |
86.実話物の映画化というと、どの作品もびっくりするような脚色がされているケースが多いのだが、本作にはあまりそういった印象は抱かなかった。 その分かなり辛辣で重たい内容なれど、母親役のスーザン・サランドンと子供の演技が素晴らしく、ドラマとしての見応えもあり。 ドキュメントでもまた違った感動を与えてくれるんだろうけど、こちらの作品も出来が良くてお薦め。 【MAHITO】さん [DVD(字幕)] 6点(2012-10-20 15:13:17) |
85.《ネタバレ》 そこらへんの映画なんかより全然面白い実話系の話。実話ベースなのにかなり凄まじい展開。絶望と希望の繰り返し。狂気。後日も気になって調べたけど決してハッピーエンドではありません。 【とま】さん [CS・衛星(吹替)] 9点(2012-09-23 03:01:40) |
84.《ネタバレ》 悲観的になっても始まらない。特に母親の、絶対に諦めない気持ちが、迫真の演技で伝わってくる。家族の苦しさや病気の当事者の苦しみは、想像を絶する。五体満足で、美味しくご飯を食べれている自分が、いかに恵まれているかが分かる。 【VNTS】さん [インターネット(字幕)] 7点(2012-08-30 23:46:25) (良:1票) |
83.《ネタバレ》 これほど重たい映画はそうあるものじゃないな…。ロレンツォ役の子役が凄すぎて本当につらかった。もう楽にさせてあげるべきではないかとの声も聞かれる中で、諦めず闘い続けた夫婦の壮絶な物語。数値が正常になったとき、吸引器を外せたとき、意思の伝達が出来たとき、そして小指を動かせたときの感動たるや…。一歩一歩前進していく様子が丁寧に描かれていて、感情移入できる。ただし、この映画は1992年のもので、その後のことを知ってしまうとちょっと複雑。本作が多くの失望を招いた面もあるようで、見終えた直後は満点のつもりでいたけど、1点だけ引かせてもらって9点ということに。 【リーム555】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2012-07-25 14:00:58) |
82.《ネタバレ》 この映画における奇跡とは、世界的な規模の銀行職員という経済的地位×異常なまでの研究体質×妻の偏愛とも言える愛情×世界的にも稀な病気、という通常ではまずないであろう稀有な組み合わせが混ざった結果ということで、「信じれば起こる」奇跡を描いた作品とは一線を画す。 発病以後の(特に母親の)人物描写は凄まじくて、「子を守るためにはどんな可能性でも考える」ってのは3.11以後に見ると現実味がある。 科学と当事者性という対立を見事に描いた一作。 【楊秀清】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2012-03-22 13:37:06) |
81.オドーネ夫妻の執念が凄まじい。もう尊敬するとかそういうレベルではない。美談だけではなく夫妻の狂気を感じるような出来事もしっかりと描いていて好印象。 【eureka】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-01-21 00:57:16) |
80.オドーネ夫妻の我が子に対する愛情、決してあきらめない底知れぬ努力、何とすばらしいことか。むずかしい専門用語がたくさん飛び交っても、ロレンツォの病気が一歩ずつ解明されていってる様子がよくわかる。 また携わっている医者や看護士、患者を子供に持つ親などの言っていることももっともだと思う。お互いに意見をぶつけ合い、実験し観察し研究し合っていく現実の姿がよく 描かれいると思う。 オドーネ夫妻を演じたニック・ノルティ、スーザン・サランドンをはじめ、病気のロレンツォやその他の人たち、もはや演技ではなくその役になりきった凄まじい映画だったと思う。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 9点(2011-08-11 10:38:36) |
79.《ネタバレ》 何も言えません。感想を言うことすらおこがましい、それくらい崇高な映画です。観終わってすぐに、ロレンツォのその後を調べました。お母さんはその後病気で亡くなられているのですね。その後はお父さんがお世話をし、30歳まで生きたと知って、ご両親の偉大さにただただ敬服しました。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 10点(2011-07-06 20:51:38) (良:1票) |