★6.《ネタバレ》 現代の落穂は市場で売れ残った食材の数々、廃棄された‶傷んでない”食べ物。それらを拾う人々を追いながら、でもサステナブル社会への転換を声高に主張するわけでもない筆致。アートなセンスを強く感じさせる散文詩のような作品で、訴えもふわっとしています。 時折ふっと挿入されるのは名画だったり自分の手だったり。トラックの車列を追い抜いたり抜かれたりするシーンは普通のドキュメンタリーなら不要としてカットされるでしょう。 「社会」の実相を描いたジャンルのものでは米映画の‟ノマドランド”的な描き方の方が分かり易く、ストレートに響きましたが。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2021-11-21 23:14:04) |
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4.《ネタバレ》 落穂拾いの意味が初めてわかった。 てっきり掃除の為に拾ってると思っていたけど、こういう再利用というか食べる物に困ってる人がする作業なんだね。 こういうことが許されるフランスは、大地から恵まれた物が皆の共有財産って意識が高いのかな?宗教的に施すということなのかな? 日本でもこうなればいいけど、難しそうです。 【虎尾】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2007-10-02 14:27:07) |
3.どこの世界でもどうしたって取り残されてしまう人はいる。大きなハンデから、小さな感情ひとつでも。物や人に溢れる日本に住む自分の価値観を大きく揺さぶられた作品だった。 【耳】さん 7点(2004-09-11 05:58:30) |
2.《ネタバレ》 規格外の物・古くなった物・壊れた物・賞味期限切れの物・タマタマ収穫されなかった物、いろんな落穂があり、それを拾う者がいる。但し、この世の最大の落穂は人間だ。「物」を「者」に置き換えた時、それら拾う者はいるだろうか?最後の文盲達(教育システムからの落穂)へのボランティア活動する人はその1人なのだろう。 |
1.現代、流通社会の落穂拾いは浮浪者の専売特許ではない先進国フランス。商品にならない品物、それらを自分なりに利用していく人達、本当の節約ってのは何だろ、地球にやさしい感覚、何となく価値観・プライドを刺激された。アニエス・ヴァルダの暖かさと感性に任せたドキュメンタリー。 【スルフィスタ】さん 7点(2004-03-01 21:43:50) |