16.《ネタバレ》 悪魔のいけにえ直系またはリスペクトなスプラッタホラー。
ウルフクリークのように旅行が怖くなる映画だ。
そしてクライモリのような奇形が沢山出てくる。
さらに北斗の県またはマッドマックスのような世紀末の雰囲気、
これと従来のスプラッタホラーとの組み合わせが面白い。
オープニングの、カントリーな映像と畸形児の写真とを交互に映す場面は効果音も決まっていて素敵だ。
奇形はクライモリもそうだったがSFファンタジーのようなところがある。
それが最もよく表れてるのは奇形の少女だったような気がする。
アクセサリーなどたくさんつけて不思議な存在感だ。
奇形少女とベッドで寝てるぬらりひょんは特殊メイクがよくできてる。
だいたいこういう映画は複数の若者バカップルたちの旅行(なぜか一人だけ童貞が混ざっていることが多い)の場合が多いが
この作品の場合は家族旅行なので残酷度はそっちよりも高い。
普通のホラーならとっとと死ぬようなところを、痛そうにしていてなかなか死ねないところがさらに残酷だ。
殺人鬼の何人かはレイプみたいなことしてるけど、それがヴァイオレンスさや不快感を高めるためには効果的だけど、
直系ホラーはそういうことしない。
悪魔のいけにえなどは殺人行為の恐怖や残酷さのみで勝負している。
たとえB級ホラーにエロシーンがあっても殺人鬼はそこには関与しない。
だから個人的に殺人鬼がレイプとかするとなんかガッカリする。
殺人鬼がレイプしていいのはサイコサスペンスでだけだ。
この映画では殺人鬼というよりも悪党なのであるが。
スプラッタホラーの残酷さはあるが暗さは薄く、それよりもヴァイオレンスアクションのワイルドさが上。
しかし本家ホラーをリスペクトするところはして、変化球もしっかりとこなす優秀作だ。