1.僕の行きつけのビデオ屋さんの一軒に、書店と一緒になってて比較小さいのだけどたま~に他のお店に置いてない作品を置いているお店があって、これはそこで見つけた作品。監督の方は関西の自主制作映画界で活躍している人だそうな。で、冒頭アマチュア芸術家(?)が自分の作品を前にインタビューに答えているシーンから始まるこの作品、「お?」と思わせてくれて、しかも途中からサスペンス風味も加わってくるのだけれど・・・うーん、ちょっと自分には合わなかったです。凄く乱暴でいやらしい言い方をすると、「最近流行りの“トラウマからの解放と癒し”」がテーマみたいな感じだったのだけれど、何かその話の持っていき方が安易なんでないかい?と思えてしまった。それに木製の玩具を「温もりがある」と主人公に言わせてるのも、何だかありきたり(いや実に個人的な事で申し訳ないのだけれど、昔知り合いの女性に「アコースティック・ギターの音って温かくて良いよね」とか言われて内心「アコギの音が温かいだとぉ!?だったらブランキー・ジェット・シティの“ディズニーランドへ”の、あのゾッとするようなアコギのイントロを聞いてみろぉ!」と思ったことがあったもので。別にここで言う事じゃないけど、エレキギターや電子楽器でも「温かい音」は出せるし、アコギでも木製のものでも「冷たい感じ」は出せると思う。長くなってゴメンナサイ)。でも、主要キャストの役者、特に芸術家役の女優さんは良かったと思います。