1.可愛い娘に臭い演技で臭いセリフを喋らせるというのは、この監督の何かの趣味なんだろうか?
僕は見ていて恥ずかしすぎて悶えてしまいました。
そういう意味では、仲里依紗の小悪魔的な愛らしさと対照的な高橋由真の大根的な愛らしさは、僕の中では対等な立場にありました。
ストーリー的にも1人の男を2人の可愛い娘が取り合うという構図が成り立っていたと思います。
それでも、一方は主演のヒロインで、もう一方は新人の脇役という厳しい現実が高橋由真に不幸な末路を用意することになるんですね。
僕は流石にそこまで酷いことはしないだろうと油断していたので、余りにも不憫な高橋由真の処遇に涙しそうになりました。
思い起こせば、ストーリー展開の為なら女子供でも平気で殺すという伏線が張られていたわけで、あんな可愛い幼女をあんなふうに殺せてしまうこの監督なら、これくらいのラストは当たり前のことなのかも知れませんね。
命までは奪われなかった高橋由真は幸せ者だったのかも知れません。
これだけ褒めておいて言うのもなんですが、作品としては確実にB級テイストが漂っていて、シナリオ的には終盤で盛り上がっても良さそうなのに要所要所の演出が陳腐で、話の持って行き方も下手なので、いまいち盛り上がりに欠けます。
それでも、まあ、子役も含めて女優陣はそれぞれに可愛かったので、僕としては損してない感じですね。
あと、どうでもいいことだけど、小野まりえにあんなふうに叱られてみたいです。