6.《ネタバレ》 サザンのTSUNAMI同様、日本での一般向けに対してはしばらく自粛されていた本作。
ただ、まず知っておくべき事としては製作年ですね これは2009年。よって2011年3月11日の東日本大震災よりも前に製作され既に公開されていたという事です。(そこ大事)その後、通常通りにDVD発売され、CS放送でのTV初解禁も予定されてはいましたが、その直前に起きてしまった東日本大震災を懸念して日本では放映中止?一時延期?となっていた作品のようですね(当然の事ですが)だけども その一時を経てCS等では現在放映開始(まだ本国では傷は癒えていないんですが なぜにこのタイミングという思いはありますが)まあ悪意は別に無い、単なるディザスターパニックという目線で見てみましょう。
さてその内容、ドラマ部分からのディザスターパニックへの転調、上手く出来ていると思います。ツナミの部分に関しましてはかなりエグい。超高層ビルの屋上に居たって逃げきれないツナミ。(なんて大袈裟な。)水中で感電死した死体がだらだらと浮いて流れてゆく描写(日本では絶対にやらないだろう的なおぞましい描写。)だが、それはツナミ被害をあまり受ける事がないお国柄韓国の妄想ディザスター、過剰な演出もまあヨシといたしましょう。
自分としては今回 ハ・ジウォン主演なので見てみたいかなって衝動に駆られてしまったんですが、彼女が絡んだ恋愛ドラマ的な部分と レスキュー隊員とトンチキ女のコメディな部分と全体の4分の3を占めたドラマの部分でも まあまあなんかしらで楽しめてしまってたんですよね。そして残り4分の1でのようやくツナミ。押し波 引き波の原理とかイマイチあやふやで曖昧なものになっていたかと感じましたが、絵面的には一応おぞましいものとなっていました。技術的には一応頑張れていたほうじゃないかと思います。だけどももう、今となってはアジア圏内でのツナミ映画の製作はしばらく御法度ですよね そんな意味からすると、これは既に貴重なツナミ映画としての一作に成り得ていたりするんじゃないかなとか思えます。