10.震災から8年経っても、この映画は気楽には観ることができなかった。当時、壮絶な状況下で自分のやるべきことをやっていた自衛隊や警察、消防、医療関係者、自治体やボランティアの方々、頭が下がります。そういう事実を知らしめるためでもこの映画の価値はある。 【noji】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2019-05-13 21:54:55) |
9.今だにあの震災が、日本人にとって何であったのかと言う総括は未完了のように思います。被災地の復興がまだまだ進んでいないことが、されを表しているのではないでしょうか。 この作品は、震災後、比較的早い段階で作られただけに、個々の人たちがそれぞれの場所で目の前の事実と向き合ったかを描いています。一つのストーリーを追うと言った〝映画的〟な内容とは言えないのかもしれません。どなたかが書いていたと通り、ここに湧き上がるのは「祈り」といった鎮魂の思いです。感動や感激はありません。また、単なる悲劇として観ることもできません。 それだけに、祈りを捧げるようなバックの音楽が素晴らしかったです。マニアックではありますが、サントラを購入しました。 【pascal649】さん [地上波(邦画)] 8点(2016-05-04 11:16:13) |
8.元々涙脆い性格なので多少は泣いたけど、号泣するほどじゃなかった。 震災から時間が経ったことで色々と受け入れられるようになったのかも知れないし、丁寧な作りの作風のお陰かも知れないけど、冷静に観賞することが出来て良かった。 当時の状況がどれくらい忠実に描かれているのかよくわからないけど、何も知らないでいるより、作品を通して何かを感じ取ることは良いことだと思えた。 ほんとは遺体の処置より、生き残った人々の生活の方が大切だと思ってたけど、犠牲者を弔うことで、新たな一歩を踏み出せるということもあるのかも知れないと少し考えを改めることが出来ました。 【もとや】さん [DVD(邦画)] 8点(2015-10-13 16:15:46) |
7.《ネタバレ》 誰の存在も否定できない。受け入れるしかないと思う。あの日あの時亡くなった故人に向かって手を合わせる気持ちがあってこそみれる映画です。それと同時にその陰では苦しい顔をしながら息絶えた表情の残る遺体たちと朝から晩まで向き合い、そこに取り残されてる魂に対して話しかけ、生前同様に接し続けた人間たちがいた事も知っておくべき事実ではないかと思います。たとえそれが好意的なものであっても業務的なものであっても はたまた偽善的なものであったとしてもそれは別に構わないとさえ思います。結果的にはその魂と共に取り残された遺族に対して優しい思いを与えた事になるのであればそれはその日その時において素敵な行いだったのじゃないのかなと思えます そんな遺体収容所となった学校体育館の悲壮感 伝わってきました 知っておいてもよいのじゃないかなという世界がこんなところにもあるんだよという事であったと思います そして教えてくれたのだと思います。 【3737】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2015-03-31 23:58:23) |
★6.《ネタバレ》 被災の直接描写は省略されているが、どうせもう見たくないので結構だ。死んではならない多くの人々が死んで、自分などが生きているのが情けない。劇中では若い女性がそのようなことを言っていたが、この人物にこの台詞は似合わない。
ところで原作の登場人物のうち、映画では民生委員の人物を主人公とすることで“人間の尊厳”に焦点を当てようとしていたらしく、これは題名との関係でも妥当と思われる。ただし原作では、被災地で働いた全ての人々がそれぞれの職務を果たそうと苦闘したことを伝えているのに対し、映画ではいちいち大げさに嘆いてみせる饒舌なこの主人公が特別の存在感を発揮していたのは正直なところ違和感を覚えた。 また原作は現地の実態を淡々と伝えようとしたかに見えているが、映画では明らかに独自のお話を作っているのがどうも気になる。現実には肉親のことを後回しにしても職務を優先した人々が多くいたはずだが、映画では友人と連絡が取れないという理由で部屋の隅に隠れてしまうような人物をわざわざ出してきて、こんな男の成長物語など見たくもないという気にさせられる。 そのほか原作から台詞だけを借りて来て周辺事情を伝えていないため、登場人物の真意がわからず苛立たしいだけの場面もある。こういう題材を扱ったものを低評価にすると人格を疑われるかも知れないが、残念ながらこの映画にはあまりいい点を付ける気にならない。
なお個別の場面としては、女性職員が小学生の遺体を見て泣き出したのは唐突で不自然だったが、ただし取り乱してしまってわけのわからない行動になっている様子自体は迫真の演技とも取れる。また目の前で娘を亡くした女性が他人を罵りながらも、実は言っていることが全て自分自身に向けられているのを全身で表現していたのは鬼気迫るものがあった。ほかにも女性の嗚咽は聞いていてつらいものが多かった。 【かっぱ堰】さん [DVD(邦画)] 5点(2014-03-14 19:55:15) |
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5.《ネタバレ》 有名な俳優さんがたくさん出演されていましたが、遺族役にあえて?有名じゃない役者を充てたことで、フィクション映画として成功しているのだなと思いました。(遺族役の俳優さんごめんなさい。あなたたちの迫真の演技にとても感動しました)。遺族役が知った顔だと、「ああ演技している」と、興ざめしてしまうのではないかな、と思ったりしました。 【la_spagna】さん [DVD(邦画)] 8点(2014-02-01 23:43:11) (良:1票) |
4.《ネタバレ》 ○批評してはいけないのか、そんな気持ちもあるが、批評してみます。○良くも悪くも西田敏行の映画になっているかなという印象。○淡々と描かれ、あっさりと次のシーンへカットされる展開は、風化される現実を反映しているのか。そんな意図はしてないだろうが。○あと、終わってみて一番に思ったのは、えげつなさが全くと言っていいほど感じられなかったこと。被災者等への配慮なのかは不明だが。○見て損したとかは全くないが、この出来ならドキュメンタリーの方が良かったのではと思った。 【TOSHI】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-12-27 23:53:23) |
3.《ネタバレ》 どうも、君塚作品は苦手である、石井光太氏の原作はすばらしい群像劇であったし、残しておきたい記憶に残るものであったが、映画は西田敏行さんを主演において原作から何をブッシュアップして描きたかったか・・・あまり、このて映画は批評すべきではないですな。この忘れられない悲劇の記念碑的価値と私たちが忘れてはいけない記憶として、この点を献上。 【min】さん [DVD(邦画)] 7点(2013-09-26 21:04:48) |
2.冷徹なる事実を前に「映画」としての評価は出来ない。 この映画の登場人物たち、いや、あの日あの場所で働いていた人たちの思いと同じように、この映画のスタッフ、役者たちは、映画の職人として役者として、「自分にできることは何なのか」と自問しながらこの映画を作ったであろうと思います。 娯楽的なサービスを提供している職業人は、こういう時に全く無力な存在であると、自分もこの震災で思い知らされました。 この、もどかしい思いが、この映画になったのだと思います。 なぜか感情移入して泣ける映画ではないというのは、「泣かせる」映画ではないからだと思います。 この映画を見て自分に出来ることは、ただ、手を合わせることだけです。 【どっぐす】さん [インターネット(字幕)] 8点(2013-08-07 00:36:09) (良:1票) |
1.《ネタバレ》 映画としての出来はともかく、これからも大地震などの自然災害から逃れることができない日本に暮らす方に、一人でも多く見てもらいたい作品です。 多少、ドラマ的な演出もあって綺麗に作られている部分もあるかと思われますが、大災害が起きるとこのような状況になるのだということが描かれています。 【TM】さん [映画館(邦画)] 8点(2013-04-04 00:17:14) |