5.《ネタバレ》 戦争時代のミステリーと思ってみていましたが、全く違う映画でした。
大切なのは"筋"ストーリではなく、主人公ジュネリエットの意識の流れ。
彼女がこの物語を紐解く中で、この時代の価値観の違い・違和感に気が付いていきます。
そして行方不明のエネリザべス生き方からから、自立していく、女性像を獲得していきます。
戦時中の従属的な女性像から、自立していく女性へと意識は流れていく。
この島に来たからではなく、どこにいても彼女は、そうなっていったろうし。
モノを書くということで、亡くなった人たちへの鎮魂に身をささげる決意をします。
彼女の両親も戦争で亡くなっているので。
フィアンセとも幸せになれないと悟る。時代の価値観が違うことに気づきます。
だからドーシーからプロボースも、途中から自分から切り出します。
自分の居場所は、自分の意志で決める。彼女の意志の表れなのでしょう。
島なの景色がたいへん落ち着いていて綺麗
脇を固める俳優たちも魅力的でいい映画でした。