怪獣の日の評価とレビューです。

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怪獣の日

[カイジュウノヒ]
2014年上映時間:30分
平均点:7.00 / 10(Review 3人) (点数分布表示)
SFモンスター映画ショート(短編映画)
新規登録(2022-02-13)【なたね】さん
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監督中川和博
脚本中川和博
編集中川和博
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3.《ネタバレ》 YouTubeにもあるがU-NEXTで見た。世間ではシン・ゴジラとの関係で受け取られているようだが、単純に怪獣映画として見た場合に問題なのは、劇中政府にとって保管施設の建設に何の得があるのか不明なことである。また主人公が、怪獣であるからにはどういう危険があるかわからない、という点にひたすらこだわっていたのもあまり説得力がない。
しかし見ている側が頭の中で、怪獣→原発と完全に読み替えれば言いたいことはよくわかるので、要は怪獣映画の形を借りた社会批判の映画という方が実態に合っている。製作時点ではまだ2011年の原発事故が記憶に新しかっただろうから、こういう映画を作るのはけっこう度胸が必要だったのではないか。

この映画では「原発」を「怪獣」の姿にした上で、地方に突然降ってきた原発立地の話を海洋生物の漂着(ストランディングstranding)に喩えている。悪くないと思ったのは地元民の描写であって、突然国から押し付けられたことへの対応をめぐり、立場や考えは違ってもみなそれなりに地域社会のことを考えていたが、住民が何を言っても考えても結局は落ちるところに落ちるしかないという無力感も出していた。町長も気の毒な立場だったように見える。
また「建屋」という言葉が原発事故の報道でよく出ていたこともあり、個人的には単純に原発の新設を扱った話なのかと思っていたが、しかしU-NEXTの映画紹介を見て、なるほど高レベル放射性廃棄物の処分地選定でも今後こういうことがありうるわけだと気づかされた。候補地の皆さんは心してこの映画を見た方がいい(「100,000年後の安全」(2009)も見た方がいい)。
なお2025年の現在でいえば、地域環境への影響が懸念される大規模な再エネ発電施設(洋上風力含む)も同様ということになる。グローバルな社会正義が武器にされるのは困ったものだ。

[付記1]動物の死体は「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」第6条の2第1項の規定により市町村が運搬、処分しなければならない。怪獣ともなると劇中の町単独では厳しい負担だろうが、劇中政府はその費用について同法第22条などにより町を支援するわけでもなく、代わりに交付金(原発の立地交付金のようなもの)を餌にして迷惑(有害)施設を押し付けたらしい。いわゆる飴と鞭ということだ。
ちなみに、ただのクジラの場合なら2023年の大阪市による処理費用が8019万(海洋投棄)、2024年の大阪府の費用が1507万(埋設)という事例があるが、大阪市が高すぎだと批判されていた。
[付記2]単純に怪獣映画として見た場合、この映画の怪獣はクジラに手足がついたようなものだったらしいが、これは1954年のゴジラが「海棲爬虫類から陸上獣類に進化しようとする中間型の生物」だという説明の「爬虫類」を「哺乳類」に変えたようでもある。
かっぱ堰さん [インターネット(邦画)] 7点(2025-04-19 12:55:17)(良:1票)《新規》
2.《ネタバレ》 未知の生物について、本来であれば充分調査してその危険性を調べ尽くした上で対応すべきであるが、政府からの圧力や対外的な体裁、お金の問題から判断を誤り、結果近隣住民に被害が及ぶ。
これは怪獣漂着を例えにした、社会への皮肉と問題提起である。
にじばぶさん [インターネット(邦画)] 5点(2025-02-20 19:18:49)
1.《ネタバレ》 怪獣のあとしまつについての映画です。今公開中の例のアレの評判は、本サイトや他のサイトでも知っています。大金かけて、豪華な俳優を擁して撮影された例のあの作品にとっては、本作が先行作品であるということが相当のリスクとなってしまったのではないでしょうか。若い監督が、無忖度で、緻密に練り上げたショートフィルム。30分で詰め込めるものは、全部詰め込んだ寄木細工の様な物語。今(22年2月13日現在)、YouTubeでCMなしで見ることができるのですが、せめてAmazon primeに昇格して欲しいと願う一作(そんな昇格あるか?)。オレにお金があったら、中川監督になんか撮ってほしい。
なたねさん [インターネット(邦画)] 9点(2022-02-13 21:18:13)
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【点数情報】

Review人数 3人
平均点数 7.00点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
5133.33%
600.00%
7133.33%
800.00%
9133.33%
1000.00%

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