18.《ネタバレ》 いろいろと設定が練り込まれていることはわかりますが、あまりにも使い古された設定の組み合わせで、これといった目新しさが感じられませんでした。で、短い尺の中に、いろいろ織り込んだためか、結局何が言いたいのか、何で感動させたいのかがよくわかりませんでした。何より一番驚いたのが、金髪赤目のヘッドホンの人が一度も登場しないことでした。ソルジャーブルーと呼ばれる色違い(金髪ではなく青髪)の人が、最初の方でちょこっとだけ登場するだけでした。プロモーションと作品とのイメージ乖離が甚だしいのですが、どうしてそうなっているのか、とても謎です。作画については、劇場用のアニメなのでそれなりに丁寧につくられていて、当時としては十分なレベルだと思います。 【camuson】さん [DVD(字幕)] 3点(2023-02-24 21:36:16) |
17.テレビアニメで見かけるリミテッドアニメーションとはひと味もふた味も違う緻密な動きが、まず目を引きますが、これがどうも妙な感じ。歩くシーンはいかにもこれ見よがしに「いま、歩いてます」という感じで、えらく違和感が。実写ともアニメとも異なる、ナゾの動きになってます。 こういう部分がすでに重たい感じがしてしまうのに、ストーリーがこれまたいかにも重たくて。ときどき「〇年後」というのが出てきて、大河風の壮大なオハナシになってるのですが、さすがにアニメ映画で見るには壮大過ぎて、何だか、猿の惑星・旧5部作を見終わった時の「で、だから、どやねん」という気持ちがよみがえります。 以上、大変な力作であることが、お分かりいただけましたでしょうか。 【鱗歌】さん [インターネット(邦画)] 5点(2021-09-05 14:38:28) |
★16.《ネタバレ》 まず宇宙船が土俗ホラーマンガ風のデザインのため、観客が共感すべき相手が乗っているようには全く見えない。また主題歌の「ツ~テ~ラ~」というのが昭和の歌謡曲風で非常に聞きづらい。ほか物語の展開がかなり唐突で、場面が少し飛んだように見えるところもあるのは不自然である。 キャスティングに関してはジョナ・マッカという人物の声がいかにも下手くそで、中性的な少年という設定なのだろうとは思うが、明らかに女の声であるのに自称が「ぼく」では非常に困惑する。専業の声優でない者がアニメの声を当てるのを嫌う風潮に同調するつもりは特にないが、この点に関してはさすがに納得できない。 また個別エピソードで非常に違和感を覚えたのが自然出産の候補者選定で、映画では初めから自分好みの若い女に目をつけていた男が、無理やり自然出産の方針を決めておいてなし崩し的にモノにしたように見える。申し訳程度に相思相愛の場面も入れていたが表面的なごまかしとしか思われない。こういうところに勘繰りを入れるのは見る側の心が汚れているからなのか。 ほか全体的なテーマとしては、環境破壊とか管理社会に否定的なのはわかりやすいが、その上に「愛」などというものが出て来るのがいかにも当時の風潮で、多分「愛の戦士たち」とか「愛は地球を救う」とかの影響だろうが、その愛とは何のことなのか不明瞭なまま雰囲気だけで適当に通そうとするのが気に食わない。終盤で、種族の別なく助け合う姿が見られたのもいわゆる災害ユートピアによる一時的なものに過ぎず、出奔した一団が帰るまでに「愛の星」の基盤になるものが見えていたとも思われない。いずれまた殺し合いになるだけではないのか。
以上、とりあえず悪いことだけ書いたが、ちなみに映画を見たあと原作(なぜか自宅にあった)を読んだところ、好きなタイプのマンガかどうかは別にして変だと思うところは特になかった。当時のSFファンタジーの佳作と思われる。 【かっぱ堰】さん [DVD(邦画)] 3点(2017-08-25 20:22:35) |
15.《ネタバレ》 もう30年も経つのに、随分と覚えているものだ。この映画を自分の機器で観るのは初めてなので、今更気付いたが、所謂声優でない人たちの、声の演技は、ダイナミックレンジが広すぎる。小さい声が聞こえにくい。最近多くみられる声優主義者は、これを嫌っているのかな? 物語はとても面白く、私がまだ高校生の頃の作品だが、すでに人間が地球を汚し人が住めなくなるという未来を描いている。今それがものすごい現実の脅威として、身に迫っている事を考えると、凄いと思うが同時に何とかならんかったのか、との思いもある。 通常の人間と超能力者の対立のように描かれているが、これは本当は前述の地球環境問題における合理主義と、どうなろうと自然のままの感情を優先させる感情主義の対立。これらは登場するメカニックにも、その特徴が表現されているのがさすが。原作者が女性であるためか、とてもその感情的な部分に妙な説得力がある。ソルジャー・ブルーがジョミーを救うシーンでは、もう何があっても「絶対に阻止する」という意思を感じるし、どうなろうと地球に行くと言われると、あの場合とても非論理なのだが(地球人との避けられない闘いを論じていたはずなのに)、納得してしまう。 最後の最後に種明かしがあるが、ミュウの因子を人工的に組み込んだ、という部分だけが不満。この対立構造の意味的には、ミュウは本当の自然発生でないといけないでしょ。 【Tolbie】さん [DVD(邦画)] 6点(2011-08-14 03:32:29) |
14.美術や動画のグレードは高いんですが、盛り上がりに欠ける印象。劇場向きでは、ないのかもしれないですね。 ちょっと前に「地球へ…」がTVアニメシリーズになったという事なんで、なるほど竹宮原作の方は愛されているんですねぇ。TVシリーズも未鑑賞、原作も未読ですが。 【aksweet】さん [DVD(邦画)] 5点(2011-05-24 01:10:26) |
13.長年みたいと思っていて、やっと見ることができた。しかし、チープで大雑把な脚本が残念でならない。封切り当時に見ることができたら、もっとおもしろかったのだろうか。 【センブリーヌ】さん [DVD(邦画)] 5点(2008-04-07 12:38:36) |
12.竹宮惠子が大好きで勿論原作も読んだ上で映画を観ました。確かわたしが高校生の頃です。今は亡き沖雅也さんが声の出演をしてたんですよねぇ。主題歌も実は結構好きでサントラ持っていたりします。 【ゆみっきぃ♪】さん [映画館(吹替)] 6点(2005-08-04 00:38:54) |
11.日本アニメとしてのグレードは5点かな.内容とほとんど関係ないですが,この主題歌好きなんです.ダ・カーポというデュオは他にも,名探偵ホームズの「空からこぼれたストーリー」,裸の大将「野に咲く花のように」など良い曲がたくさんあります. 【マー君】さん 6点(2004-06-21 23:57:54) |
10.有名俳優をアニメ声優として起用し、それを売りにする..という点では先駆けとなるアニメだったかと思います。 原作を知らずに見たのですが(というか今も知らないんですが)、それなりの映画でした。設定、展開などいかにも少女漫画チックなSFアニメなんで、そういうのを受け付けない人にはダメでしょうね。 このアニメで個人的に特筆すべきは、ダ・カーポの主題歌! 今でもカラオケのレパートリーとして健在です。 この歌、カラオケで歌うととにかく気持ちいいんですよぉ。お勧めです! .....まぁこんなの唄うと他の人に白い眼で見られるかもしれませんが... (下で映画小僧さんが書かれている、この映画の内容に即した歌という点ではエンドロールに流れるダ・カーポの「ブルーホライズン」が相当するのか、と思いますが..そもそも原作知らない私なので) 【あばれて万歳】さん 5点(2004-04-07 11:53:31) |
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9.映画が原作(漫画)を越えられなかった。漫画のコマの方がよっぽど映画的だったといえば、怒られるだろうか。竹宮恵子氏の原作で描かれていたソルジャーブルーの哀しみは、セル画になるとどっか飛んで行っちゃたんだね。情緒のある展開が魅力の内容なのに、普通のSF大作みたいに変身して。ダ・カーポの歌は、なんとも明るく、軽く、まるでジョークですみたいなノリで。「カム・ホーム・ツウ・テ~ラ」なんて。ちょっと悲しくなりました。原作は今読み返しても面白いし、名作ですね。 【映画小僧】さん 6点(2004-03-10 17:34:55) |
8.この映画ほど後で考えた時に「ああ、原作を知らないうちに見てよかった…」と思えたものはありません。原作読んでから見たらもっと点数が低かった事でしょうが、生まれて初めてのデート(しかも1対1ではなく男女三人ずつの6人)で観に行った甘酸っぱい思い出と共に7点献上。作品自体の出来はおいといて、好きなんだから仕方ない。関係ないですが田舎だったので何でも何故か二本立てでこの映画はオリビア・ハッセーのロミオとジュリエットと同時上映でした。二本共女の子たち三人とも号泣で男の子たち困ったろうなぁ…。 【あかりん☆】さん 7点(2004-01-21 13:11:37) |
7. おそらくこの作品だったと思うんだけど、監督が実写のひとなんで、アニメ製作に当たって必ず光源を決めて、影の方向を統一させたとか。子供心にへえと思った記憶が。それ以外は憶えてない・・・。原作本は持ってます。 【ロイ・ニアリー】さん 6点(2003-12-13 23:43:26) |
6.忘れ去られてしまったマイナー映画..まさかと思って検索すると、なんと、ありました!..あまり一般の人には受け入れられませんでしたね..私的には、結構好きなんだけど..エスパーものとしては、完成度は高いと思います..ただ、ドラマ部分が多く、盛り上がりに欠けるのが難点です..(どばーっとアクションシーンを盛り込めば、ウケも良かったのかも..) 【コナンが一番】さん [映画館(邦画)] 5点(2003-12-02 13:11:14) |
5.《ネタバレ》 佐藤勝の音楽が荘厳過ぎて、ダ・カーポのかる~い主題歌と全然マッチしてないのがヘンでした。竹宮恵子の絵をアニメにするのは、ムリがあるなぁ、という印象も強かったですし。物語は善と悪との闘いではなく、ハッピーエンドが訪れる訳でもないので、一般的とは言い難く、気持ちよく劇場を出られる映画ではありませんでしたが(それでも原作に比べれば、単にフェイドアウトしちゃうだけなマツカ、仲間と旅立つトォニィなど、まだ希望が残されておりましたか)、恩地日出夫監督の、アニメ的演出をしない、という姿勢のお陰で、ショットの1つ1つは見応えのあるものに仕上がっていたと思います。時間的な省略をしないとアニメじゃキツい、ってところもそのままだったので、間延びしたカットが多かったのも事実ではありますが。当時のアニメファン向けに「爆発の金田」のオマケも付いて(全体のトーンからして異質なシーンになっちゃってますけど)そこそこお腹は満たしてくれたアニメでした。 【あにやん🌈】さん [映画館(邦画)] 6点(2003-11-23 00:16:52) |
4.子供の頃姉ちゃんに連れられて観に行った。絵が苦手ではあったが、楽しかったかな。 【亜流派 十五郎】さん 5点(2003-11-16 11:08:37) |
3. 竹宮恵子の原作漫画は少女漫画家らしからぬ本格SFだったが、ハッキリ言って”ミュウ”という新人類とその存在を抹消しようとする地球の管理社会という図式はヴァン・ヴォークトの傑作SF「スラン」のパクリであることが見え見えで個人的に興醒めだった。その原作をアニメ化した本作で一見の価値有りと言える点はズバリ声優キャスティング。主人公ジョミィ・マーキス・シンに当時人気の若手俳優だった井上純一、盲目の少女フィシスに秋吉久美子!ソルジャー・ブルーに志垣太郎、キース・アニアンに今は亡き沖雅也、とどめにジョナ・マツカ役でな、何と薬師丸ひろ子!!要するにメインキャストを声優ではなく職業俳優で固め、話題性を狙う戦略に出た訳だ。しかし、この戦略が裏目に出てクオリティはガタ落ち。殊にミュウでありながら人間側の指導者キース・アニアンを身を挺して守る重要な役割を担うマツカを演じた薬師丸の大根ぶりは凄まじい。結構長い原作をたった2時間にダイジェストしようとした無謀さも敗因の一つであろうが、矢張り声のキャスティングを誤ったことが最大の敗因であると思う。原作も後味悪過ぎてヤな感じだったが、本作よりは余程マシだった。悪いが5点てことで。 【へちょちょ】さん 5点(2003-09-30 02:12:39) |
2.萩尾望都、大島弓子、坂田靖子などとともに少女漫画が読者を啓蒙していた時代の竹宮恵子のSFアニメです。コミックも買って映画も見てダ・カーポのテーマソングのレコードも買ったのですが、今ではあまり記憶にないです。 【omut】さん 5点(2003-09-29 10:05:19) |
1.竹宮恵子原作の映画化。作品のすばらしさはつたわりました。なんかむずかしい問題だけどとても悲しいなと思いました。やっぱ何が正しいとかじゃないよな。 【バカ王子】さん 7点(2003-06-07 07:29:03) |