58.《ネタバレ》 観終わった瞬間、めっちゃ萎えた。
評価は凄く高いので期待値って意味じゃすごく高かった。
列車まで護送するシーンだが、なぜウェイドは協力するように全力で逃げる?
部下のチャーリーも上手に仕切るだろうから立ったまま、堂々としてれば良い。
まぁ、有象無象まで巻き込んで自分が撃たれると思ったかも知れないけど、だったら身を護って屈んでも協力して走って列車に急ぐような事はないだろう。
銃撃の時にダンは隙だらけだったろが?
おまけに忠実な部下のチャーリー以下を撃ち殺すって、部下としての忠義に厚い彼らを撃ち殺すって意味が分からん。
うーん、列車の着く街に到着するまでは凄く良かったんだけど。
―――と、思ってたが色々フラッシュバックして考え直す。
まず、ウェイドは生きる事に執着しているし頭が良い。
アウトローに属しても義も知ってる。
反してダンは、ある意味死に場所を探している…家族との平和を求める反面、花道を飾れる散り際を探してる男だとラスト近くで理解。
それを念頭に置くとウェイドの不可思議な行動に説明もつく。
頭が良くて欲望の赴くままに生きてきただけど、ある意味、拘りは持つのは女を口説く所とか身に付けてる物で分かる。
最初の金品強奪のシーンでも相手を殺す事なく済ませている…勿論プライドを傷つけられたら激情に任せて惨殺までするが、飄々としても熱い男…それが彼なんだろう。
反面、ボスの場所を聞き出す為とは言え、相手を馬車ごと焼き殺すような部下達…「ボスになり変わる」とまで言う者まで居る。
ウェイドにとってダンは初めての「ブレのない信念の男」だったんじゃないか?彼の似顔絵を聖書に描いたのはそのメタファーと思える。
そんな尊敬した彼が、死に場所を探す覚悟を見せた事に(後で脱獄するけど)捕まってやろう、と思ったのかも。
あと部下惨殺については裏切りや、勘違いした者が出ないよう周期的に入れ替えてる…もしくは、すぐに殺し走り暴徒と化す事に対し、ベンと接して「こいつらじゃないや」と思ったか…まぁ、どっちか分からん。
ともあれ、矛盾は補完できるんで、それらを演出で盛り込んでたら間違いなく傑作だった。
けど(俺が当たってるかどうかは兎も角)このテの娯楽作で後から観てる奴に理由付けさせるのは良ろしく無いと個人的に思ったので、この点数。