1.《ネタバレ》 てんかん持ちのキャロラインは、
かなり突発的な犯行のようにも見えますが、
でも気持ちとしてはなんとなくわかる。
自分自身は徹底的に卑下し、その向かい側には
全てが満たされたリア充の女の子が住んでる。
キャロラインは嫉妬し、美しいもの、綺麗なものを
葬り去りたいという衝動に駆られたのでしょう。
遺体を埋めるときなんて、なんだか実に神々しいまでの
画でしたが、彼女のいわば達成感というか、
征服感みたいなものが伝わってきます。
突然、首を絞められたレイチェルの、
最後の瞳が物悲しい。実話だそうですが、
ご両親の胸の内を察するとただただ悲痛なばかり。
中盤までは警察も「家出」だと断言していて、
その無能っぷりも腹立たしい。
なんにせよ、映画としてはひたすらやるせない
だけの話なんですが、キャロライン役を演じてた
女の子の身体を張った演技は見ものでしたね。