19.《ネタバレ》 てっきり、無実の容疑で窮地に立たされた父親を、弁護士である息子が辣腕をふるい逆転無罪を勝ち取る‥‥という筋書きの作品だと思い込んだ上で観ました。 違いましたねぇ。 法曹界に生きる父と息子、そして家族の愛憎物語でした。 名優ロバート・デュヴァルが、相変わらず良い味出してますねぇ。 なかなか味わい深い佳作でした。 最後にロバート・ダウニーJrが、椅子をくるくると回していましたが、あれは「この街に残って判事になるかどうか」のおまじないですかね。 【TerenParen】さん [インターネット(字幕)] 6点(2020-07-02 23:56:57) |
18.ヒューマンドラマでした。非常におもしろかったです。 ホームビデオを流すシーンが2箇所ありましたが、自分をここまで育ててくれた母ちゃんの姿を思い浮かべて涙がでました。 【へまち】さん [DVD(字幕)] 9点(2018-04-29 14:54:03) (良:1票) |
17.《ネタバレ》 なかなかいい映画だったと思います。 法廷ものというよりは、法廷を舞台にした家族の和解の物語といった感じ。 まず何と言っても名優ロバート・デュヴァルの素晴らしい演技。 頑固オヤジを見事に演じ切ってるわけですが、結構汚らしいシーンもあったりしてね(笑)、 キャリアあってもここまでするんやなぁって、役者魂感じました。 そしてロバート・ダウニー・Jr。アイアンマンのイメージ強いですけど、 演技力もちゃんとあるのよってことを見せつけてくれました。 ここまでの頑固オヤジはあんまりいないかもだけど、そこで繰り広げられる父と息子の葛藤は なかなか共感できるものがあります。良作です。 【あろえりーな】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2018-04-18 21:31:52) |
16.《ネタバレ》 ロバート・ダウニー・Jr演じる弁護士は、裁判というものを商売としてしか見ておらず、法廷の前で緊張からえずいてしまう新米弁護士にも、依頼人に肩入れしすぎだ、みたいなこと言ってるんですけど、実の父親の裁判、そして父の弁護を自ら行う中で、自らの人生そのものをこの法廷の場に投影させることとなっていく。父親の職業は判事で、裁判こそ我が人生、みたいな人。裁判を単なる商売道具としか思っていない主人公とはおよそ相容れないし、陪審員の選択から始まる法廷戦術の数々には、茶番じみた要素があることも、この映画では否定してない。だけどそれでもやっぱり、裁判というものには、当事者たちの人生がかかっており、だからこそ血の通ったものであるべきだろう、という想い。 映画の中で小難しい理屈をひねくり回す必要なんかなくって、そういう素朴な想いを、こうやって、物語と印象的なシーンの中に溶け込ませてくれれば、充分に感動できるのですね。 セリフで語るよりも、黙って横顔で語れば、幾層倍にも雄弁であることもある。 嵐があって、ラストの穏やかな湖面がある。コレ、「雨降って地固まる」をそのまんま映画化した作品じゃないでしょうか。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2018-02-18 09:31:11) |
15.《ネタバレ》 いかにも「アカデミー賞を狙いました」的な作品。その意欲に応えるように、両ロバートは熱演でした。ダウニー・Jrの弁護士役といえば、個人的にはかつてのTVドラマ「アリー・マイ・ラブ」以来ですが、やはり覇道インテリ役がよく似合います。またデュバルの法曹人役といえば「ゴッドファーザー」における顧問弁護士が有名ですが、同じくインテリな雰囲気が漂います。 で、本来はもっと面白くてもいいはずなんですが、そうでもありません。父子の対立と和解はいいとしても、どうも展開がモッサリしていて飽きます。2人以外の出演者は、意味深風でありながらほとんど意味をなしていないし。 そこでふと思ったのですが、実はこれ、被害者とその母親とその弁護士(ソーントン)を主役に据えたほうが、もっと面白くなったんじゃないでしょうか。明らかな一級殺人なのに、地元の名士である父とやり手弁護士である息子がタッグを組み、痴呆だの薬の副作用だのにかこつけて微罪を勝ち取るみたいな話だったとしたら、それなりに問題作になっていた気がします。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2018-02-17 01:56:59) |
14.《ネタバレ》 法廷以外の場面が緊張感なさすぎでだらっとしている。兄弟、妻、娘、元カノ、その娘といったサブキャラが全然効果的に使われていない。弟が持っているカメラとかコンビニで買った卵とか、伏線なんだろうと思ったら見事に何もなし。登場人物の心の闇や影をあぶり出すのが得意な名手ヤヌス・カミンスキーの撮り方と、暖かく穏やかで力強い方向に物語を向けようとする演出がまったく合っていない。内容の割に尺長すぎ。と、突っ込みどころは満載なのですが、実はびっくりしたのはロバート・ダウニー・Jrの芝居でありまして、ここまで自然で堅実な演技ができる人だとは、今まで気づきませんでした。仕事の実力はあるんだけど人間関係は万事苦手で、何となく距離を置いてしまう・・・という立ち位置を、オーバーアクトすることなく、台詞や動作ではなく「存在」で示しています。この作品は彼に大幅に救われています。 【Olias】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2018-02-06 23:30:41) |
13.《ネタバレ》 飛び抜けてるわけではないけど、良い映画だねって大半の人が思うのではないでしょうか。家族愛にあふれたベタな作品です。どうせなら夫婦の溝もしっかりと修復して欲しかったのですけどね。そうでなければ子どもがかわいそうじゃないのかな。 【いっちぃ】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2017-03-05 02:00:04) |
12.単調な脚本でも,役者がうまく演じれば,人に感動させる内容になるんだという代表的な映画.ロバート・デュヴァルとビリー・ボブ・ソーントンの二人がわきを固めているので安心感がありました. 【みんな嫌い】さん [DVD(字幕)] 7点(2017-01-01 21:41:16) |
11.多少長いがとてもいい作品だった。後味も素晴らしい。いくつかの複線や物語も最後に収束していく感じで、裁判ものよりは家族ものとしてなかなか良い出来。 ただ、ちょっと汚いシーンが気になった。そこのリアルさを個人的には欲していないので惜しい。 【simple】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2016-09-24 15:48:51) |
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★10.《ネタバレ》 「いいか、ここは弁護人として言っておく。親父、勝つためにあんたに証言台に立ってもらうつもりはない。あんたはキリスト教保守の田舎者ばかりが住むこの町の一公務員に過ぎない。誰もあんたの功績なんて気にしてないさ」「私が気にする。42年間、判事としてこの町の裁判長席に座り続けたんだ。人々は私を信じ、私が下す判決を支持してくれた。証言台から逃げたがるのは罪を犯した者だけだ。余計なことはするな」――。大都会、シカゴ。金持ち専門のやり手として忙しい毎日を送る敏腕弁護士ハンクの元に、地元インディアナから一本の電話が掛かってくる。長年疎遠にしてきた実家で彼の母親が病死したというのだ。すぐに現在担当する裁判を延期し、飛行機に乗り込むハンクだったが、彼には長年の気がかりがあった。それは地元でずっと判事として働いてきた父親との長い確執を抱えているという事実。無事に葬儀を終えた彼だったが、やはり父親とは酷い口論となってしまい、「もうこんなところ二度と戻ってこないからな!」と捨て台詞を残して家を飛び出すのだった。だが、飛行機に乗り込んだ彼の元に再び電話が掛かってくる。なんとその父親が酒を飲んで死亡轢き逃げ事件を起こしたらしい。すぐに引き返し、窮地に陥った父親のためにやむなく弁護を引き受けたハンクだったが、長年の親子の確執は裁判に暗い影を落としてゆく…。アメリカの保守的な田舎町で、父親である堅物の判事が起こした交通事故、その弁護を引き受けることになったやり手弁護士である息子が、裁判を通して向き合うことになる家族のドラマを軽快に描き出す法廷サスペンス。新旧実力派俳優の競演と言うことでこの度鑑賞いたしました。確かにエンタメ映画に徹したその演出手法は最後まで好感を持って観ることが出来て、そこは素直に良かったと思います。普通に考えて重たくなりそうな題材だけど、本作では田舎ののどかな田園風景を背景に、ロバート・ダウニー演じる弁護士の飄々としたちょい悪ぶり(確かにアイアンマンのトニー・スタークと思いっきりかぶるけど笑)がいい感じで作品を軽いものにさせている。そんな彼の周りに配置された演技達者たち(偏屈親父役のロバート・デュバルはもちろん、僕的にはビリー・ボブ・ソーントンが凄くいい味出してました!)のいぶし銀の競演が華を添えてます。うん、良い映画でした。7点…、と、言いたいところだけどさすがに長すぎるかなぁ。この題材で2時間20分はちょっとねぇ…。いらんエピソードを削ってもっとスリムに出来たはず。それに後で思い返してみたら、結局真相は完全には明らかになってませんやん。ここまでベタでいくなら、最後までベタで通してすっきりと終わらせてほしかったです。と言うわけで-1点。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 6点(2016-03-12 22:47:57) |
9.《ネタバレ》 うーん、前評判が良かったので観てみましたが、自分にはいまいちでした。 全体を通して感じるのは、作り手による感動の押し売りです。 演出が単純であざとく、「どう?いいでしょ、この映画」と、終始、押し付けられている感覚なのです。 個性的な三兄弟と幼少時の事故、父との確執、父の病と死。。。どれもがベタベタに手垢のついた設定で、中盤には食傷気味に。 長男と三男に比べて明らかに外見に違和感のあるダウニーJr。「んなわけねぇだろ…」というキャスティングで、無理があります。 このような超ベタな脚本でも、もう少し力量のある監督が撮れば新味も出たのかもしれません。 しかし本作は、既視感ありまくりで、「ザ・アメリカ」的映画の三流版になってしまっていると感じました。 ロバート・デュヴァルの熱演と美しい街並みに2点です。 【レイブンのかなづち】さん [地上波(字幕)] 2点(2016-01-10 15:08:26) |
8.いや~ 当たり!でした..なかなかの良作です! 期待通りの出来に、満足です..冒頭、軽く チャラい感じで始まりますが..いやいや、どうして、シリアスで、父子の確執を(ある事件を通して)とても真面目に丁寧に描いた作品です..父役、二男役、その周りのメンバーも、好演..特に父役(ロバート・デュヴァル)は、本当に上手い!すばらしい..映画として、重すぎず、軽すぎず、小ネタあり..で、観ごたえあり!です、ヒューマンドラマ好きの方、オススメ!.. 【コナンが一番】さん [DVD(字幕)] 9点(2015-12-26 18:58:31) |
7.《ネタバレ》 ロバート・ダウニー・Jr主役となると、お手軽テイストなのかなという先入観で思ったけど、結構重厚感。法廷モノとしてもドキドキ感緊張感が保たれてるし、妻に先立たれた老親の問題にも直視。病も抱えた頑固な父親をロバートデュバルが見事に表現した。彼の演技で作品に重みが加わった。ロバート・ダウニー・Jrがどうみてもアイアンマンのトニースタークに見えてしまうのが逆に難点。はまり役とも言えるのだろうけど。ハンクのその後も見たかったなあ。これも余韻ともいえるが。演者陣、全員が全員見事な表現でした。良作! 【タッチッチ】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2015-11-27 15:34:01) |
6.目当てのDVDがなくて仕方なく借りたビデオ。思わぬ収穫でした。でもロバート・ダウニーJrは何に出ても同じようなキャラクターで少し心配。もう少し役柄の幅を広げたほうがいいのでは? ともあれ良かったです。難点は、、、ちょっと長いかなあ。 【kaaaz】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2015-11-03 00:14:57) |
5.《ネタバレ》 良かったです。いっぱい泣きました。子供のころが映し出されるシーンや、ハンクの娘とおじいちゃんが出会うシーンなど多々ありました。 知りたいと思うことも詳しくわかって、スッキリします。 【新しい生物】さん [DVD(吹替)] 10点(2015-10-14 17:58:09) |
4.ストーリーは良いが、ロバートの演技が少し単調なのが残念。 【ドクターペッパー】さん [インターネット(字幕)] 6点(2015-09-22 18:31:21) |
3.《ネタバレ》 当て書きだったこともあってダウニーJrはハンク役に完璧にハマっているのですが、少年の心を持つ不良中年、芯の通ったひねくれ者といういつものダウニーJrなので、特に目新しいものはありません。娯楽作で活躍する彼が、プロデューサーも兼ねて小規模予算のドラマ作品に出演したからには、俳優として何かしらのチャレンジがあるのだろうと期待したのですが、そういうものは見られなかったので少々ガッカリしました。他方、ジョセフ役のロバート・デュバルは御年83才にして体を張っており、こちらの演技には目を見張るものがありました。磯野波平を10倍濃縮したような頑固オヤジぶりと、年齢に勝てず弱っていく老人ぶりを同時に見せるという器用な演技を披露しており、演技の幅の少ないダウニーJrをうまくフォローしています。 父と子の対立と和解が作品の主たるテーマであり、ソリの合わない父親を田舎に残している私としては、他人事とは思えないお話だったのですが、これがビックリするほど心に刺さりませんでした。この手のシナリオのテンプレートに当てはめて作ったようなお話で、あまりに無個性なのです。長めの上映時間も有効には活用されておらず、似たり寄ったりの話を何度も繰り返すのみなので、途中で飽きてしまいました。とどめはエンドロールに流れる音楽で、ご丁寧に本作のテーマをすべて歌詞にして歌ってくれます。「大丈夫、もうわかったから」と言いたくなりました。 法廷劇としても中途半端。いかにも出来るげに登場したビリー・ボブが主人公達を苦しめる強敵となるのかと思いきや、こいつがほとんど活躍しません。ハンクを阻む最大の敵は、容疑者であるジョセフその人。ハンクは、ジョセフがしらばっくれることで故殺の疑いからは逃れられるような導線を作るのですが、肝心のジョセフがこの作戦に乗ってこないのです。これにはさすがにイライラさせられました。ハンクは勝つために何でもやる弁護士であることは当初から分かっていたのだから、そのやり方に従えないのであれば、そもそもハンクを雇わず、心根の優しい田舎弁護士にでも頼んでいれば良かったのです。一度はハンクに弁護を任せながら、その作戦にうだうだと文句をつけてくるジョセフがめんどくさくて仕方ありませんでした。そして、容疑者自身に勝とうという目的意識のない裁判では、さすがに手に汗握れません。 【ザ・チャンバラ】さん [ブルーレイ(吹替)] 5点(2015-07-12 01:23:22) |
2.《ネタバレ》 題材はおもしろいのですが、サスペンスとドラマの要素をうまく処理しきれず勿体ないという印象。感情移入するのに必要ないエピソードが多くて焦点がボケてます。昔の彼女や、長男の野球失敗のエピソードとか省いていいのでは。主役をR・デュヴァルに置いて、息子からみた父(=判事)の姿としたら、もっともっと際立つ映画になったでしょう。 【カワウソの聞耳】さん [映画館(字幕)] 5点(2015-01-31 00:30:03) |
1.《ネタバレ》 法廷劇の要素よりハートウォーミングな家族愛を描いた印象が強いです。親を思う子の気持ち、子を思う親の気持ち。親は老い衰え、子もまた人の親となっても、基本の親子関係は変わりません。ただ、ただ、“父親に認めてもらいたい”主人公の心情が心に沁みました。『ビッグフィッシュ』もそうですが、父子関係を描いた作品には、どうにも弱い私です。事件の真相は結局闇の中でした。私個人の感覚ですと父親は“クロ”という気がしますが、被害者が正真正銘のクズ(母親も同類)であった事から、判決は妥当なものと感じました。晩年を獄中生活に費やしながらも最期の時を息子と過ごせた事は、判事にとって十分なご褒美でしょう。善悪・懲罰のバランス感覚が良い物語は安心して観ていられます(その分、物足りないと思ってしまう部分もありますが…)。長男役の役者さんは影のMVP。彼の演じた“挫折した田舎者のリアリズム”が物語の深みに繋がっていると感じます。 【目隠シスト】さん [映画館(字幕)] 7点(2015-01-27 20:59:21) |