15.目元が若きアル様似のオスカー・アイザック、独特の雰囲気を感じさせるキルスティン・ダンスト、少ないアクションシーンで持ち味の狂犬ぶりを見せるお目当てヴィゴ・モーテンセン。それぞれの好演は目を惹くのですが、結末の追跡劇を初めとする脚本演出が今一つ切れ味に欠けたもどかしい作品でした。 |
14.《ネタバレ》 ここで偶然見つけた本作品ですが、原作小説が『太陽がいっぱい』の作者によるものと知り、視聴することに。 まったく予備知識なく見てみると、 ロード・オブ・ザ・リングのアラゴルンことヴィゴ・モーテンセンと、 スパイダーマンのメリー・ジェーンことキルスティン・ダンストと、 スーターウォーズ新三部作のポー・ダメロンことオスカー・アイザック、、、と大変魅力的なキャスティングによって繰り広げられる古典派サスペンスでした。 いわゆる知能犯によるサスペンスを見慣れた向きには少々物足りないとは思いますが、オスカー・アイザックが複雑な役をうまくこなしていて、殺伐とした殺人事件が起きているにも関わらずハートフルな群像劇を思わせる展開は見応えたっぷり。ラストは涙を誘います。もう少し心情描写を細かく描いていくれていたら、もっと深みのある映画になったと思うので少しもったいない気もします。原作本を読みたくなりました。 【めたもん】さん [インターネット(字幕)] 6点(2022-01-19 00:44:23) |
13.《ネタバレ》 そこまで期待して観たわけではなかったんです、時間も短めだしちょっと試しに、みたいな感じ。 今まで見聞きしたことがなかった映画で、アマゾンプライムで「あなたにお勧め」でひょっこり出てきたんです。 ふむ、アマゾンプライム私の好みを的確に見抜ているじゃないの。 トリックやあっと驚く大どんでん返し、衝撃的で意表をつくようなシーンや展開があるわけじゃないんですが、コレ結構引き込まれるんです。 例えたらひと昔前の犯罪サスペンス映画のような感じで、人物がきちんとしっかり描かれていて、最初から掴まれるわけではないんですが進めば進むほどジワジワくるのよ。ギリシャの風景もぴったり合ってる、遺跡やトルコでの逃走シーンはまさに迷宮という具合です。 最近の刺激やスピード感に引っ張られる映画に慣らされて、忘れていたテイスト、感覚に戻されたような気がしました。 酔いつぶれた男を介抱するように見せかけて運ぶとこは「太陽がいっぱい」にもあったなあ、なんて思い出したり。 チェスターとライダルの騙し騙されの駆け引きに攻防が最初から最後まで続き、そこにコレットの存在で危なっかしい三角関係もあり、終わってみれば3人の行動にずっとハラハラし通しの96分でした。 オスカー・アイザックがアンディ・ガルシアの若い頃みたいに感じ、茶トラ猫を抱えて歩いてた「インサイド・ルーウィン・デイヴィス」がもう一度観てみたくなりました。 【envy】さん [インターネット(字幕)] 7点(2021-10-16 14:28:56) (良:1票) |
12.《ネタバレ》 ヴィゴ・モーテンセンが確かにエドハリスに見えた。また、もう一人の若い兄さんは若き日のアルパチーノに見えるときがあった。確かに最後の方はドンパチですが、全体的に私は結構この映画の雰囲気が嫌いではないです。 【珈琲時間】さん [インターネット(字幕)] 6点(2021-09-25 13:05:04) (良:2票) |
11.めっちゃ悪いやつやないか。それに酒飲みすぎや。 【ケンジ】さん [インターネット(字幕)] 6点(2020-10-17 12:51:48) |
10.2018.11/30 BS鑑賞。もうひとつ!!だらだらと流れてゆく感じ。ストーリーの面白さもメリもハリも無い。 【ご自由さん】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2018-11-30 19:32:58) |
9.《ネタバレ》 サスペンス的な観点から見ると、ひねりも緊迫感も何もない、あまりにもベタ過ぎな展開。最後くらいはひと工夫あるのでは?と思ったら、走って逃げて撃たれて死ぬって・・・昭和の刑事ドラマのようでした。 じゃあ、鑑賞ポイントはヒューマンドラマ的なところか?と思ったら、これまた中途半端。3人の主要人物、キャラの作り込みが浅過ぎ! おかげで、人間関係の描き方も適当に見えてしまい、ただの思いつきを並べてつなげたような印象。特に、コレットとライダルが魅かれ合うって感じが全然しなくて、「もしかしたらこれ、大どんでん返しのためのトラップか!?」と思ったほど不自然でした。 また、父親云々というポイントも、ライダルが、つい最近死んだ父親とうまくいってなかったという序盤の伏線とラストとのつながり、まるで「映画の作り方」というマニュアルの例題に当て嵌めただけ、という感じがして、まったく心に響きません。 異国情緒漂うギリシャを中心とした逃亡劇に、男女関係・人間関係の心理描写を絡めつつ・・・という映画的な仕立て方を狙ったのでしょうが、もう、何もかもが平均点以下で、どこか褒めるところはないかと探しても、何も見つかりませんでした。 【ramo】さん [CS・衛星(字幕)] 2点(2017-09-02 18:44:12) |
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8.本当に2014年の映画か??ってくらいすごく古臭く感じてしまった。 簡単に見つかったり、簡単に死んだり、都合よすぎだし。 最後まで妻が本当のところ何を考えているのかよく分からなくて、人物設定が甘いような気がしてしまった。 |
7.ギリシャ観光をした気分になるサスペンス。思わせぶりなところが幾つもあるけど、特に凝ったしがらみはなく、ストーリーは平凡。 メインの三人の行動に不自然なところが目につくし、そのキャラクターの誰にも思い入れができない。二人の男が魅了されるキルスティン・ダンストにも、それほどの魅力を感じなかった。 【飛鳥】さん [CS・衛星(字幕)] 3点(2016-02-28 20:22:43) |
★6.《ネタバレ》 1962年、ギリシャ。3度目の結婚を果たし、新たな若い妻と新婚旅行でこの地を訪れた初老の証券マン、チェスター。その正体は本国アメリカで詐欺まがいの取引によって多くの被害者を生んだ証券詐欺師だ。ある夜、高級ホテルに泊まっていた彼らの部屋に怪しげな男が訪れる。どんな手を使ってでも金を取り戻したいと言う投資家に雇われたという彼に、チェスターはいきなり拳銃を突きつけられるのだった。だが、チェスターは思わず反撃し彼を殺してしまう。さらに間の悪いことに、数日前に知り合った怪しげな現地の観光ガイドにそれを見られてしまう。「あなたとあなたの奥さんを助けてあげてもいい」。何故かそう訴えるその若い観光ガイドの名はライダル。その日から、証券詐欺師とその若く美しい妻、そして彼女に熱い視線を向ける観光ガイドという3人の危険な逃避行が始まったのだった…。風光明媚な観光地ギリシャを舞台に、嫉妬と愛情、そして犯罪が渦巻く男女の逃避行をミステリアスに描き出すサスペンス・スリラー。ヴィゴ・モーテンセンとキルスティン・ダンストという実力派俳優2人が、そんな刹那的な逃避行を続ける夫婦を艶かしく演じていると言うことで今回鑑賞してみました。夫婦に何故か現地の貧しい若い男が割り込み、アテネからクレタ島へと逃走を続けていくうちに、彼らに何だか三角関係的な葛藤が芽生えていく様を本作はスリリングに描き出していきます。確かにこの最後まで続くねっとりとした緊迫感はなかなかのもの。歴史や文化に彩られた60年代ギリシャの風景もとても美しく、そんな3人のミステリアスな関係を盛り上げるのに一役買ってます。そこらへんは素直に楽しめました。ただ、演出的に爪の甘さが目立つのが本作の弱点ですね。特に、簡単に人が死んでしまうのは如何なものか。冒頭、私立探偵がホテルにたった一人でやって来て主人公ともみ合ううちに浴室に頭を打って呆気なく死んでしまうというのは、さすがに物語の導入としては弱いと言わざるを得ません。他にも、若い観光ガイドが何故か主人公たちの逃避行についてくる理由付けや主人公の妻が辿る運命など、色んなところに粗さが目立ちます。3人の男女の嘘と嫉妬が交錯する怪しげな雰囲気は凄くよかっただけに、そこらへんが残念な作品でありました。6点。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 6点(2016-02-20 22:38:48) |
5.古き良き時代のサスペンス映画、って感じの雰囲気 漂う作品..悪く言えば、少し退屈..地味すぎるストーリー..それに簡単に人が死にすぎ..頭を打ったり..とか、ちょっと高いところから..小説のような文字による表現だったら気にならないけど、映画の中で、あれくらいの演出(状況)じゃねぇ..(一度ならず二度も..) キルスティン・ダンスト を久々に見た..少し感じが違って見えたので(良い意味で)別人かと思った..ヴィゴ・モーテンセン は、ぴったり!ハマり役(エド・ハリスのような風貌で渋い)..オスカー・アイザック は、ミスキャストかな(現地に溶け込んでるし アメリカ人には見えない、「・・名もなき男の歌」の時は(無精ヒゲで)いい感じにハマってたんだけど)..ラストは、若干ツッコミを入れたくなる..結末が淡泊(まぬけ)だし、チェスターの一言、あれは必要だったのか? 疑問だ..50年前だったら、良作 って言えたかも... 【コナンが一番】さん [DVD(字幕)] 6点(2016-01-29 21:31:24) |
4.《ネタバレ》 ヒッチコックやルネ・クレマンといった巨匠も映画化したパトリシア・ハイスミス原作の見事な映画化。 古代遺跡と風光明媚な島々からなるギリシャの風景を活かした美しい画作り。 度々挿入される新聞に警官や群集、入り組んだ街並みがサスペンスの空気を効果的に作り上げています。 登場人物は詐欺事件を犯したことに端を発し、逃避行を余儀なくされたアメリカ人夫妻と 旅先で夫妻と関わることになった1人の青年の3人のみといってもいい。 しかし3人の間に絡み合う嘘と秘密と、逃避行の過程で彼らの関係と心理が移ろいゆく様を 徐々に彼らを追い詰めていくかのごとく描き出していく。 逃避行と、3人の不安定な関係。この2つのサスペンスのバランスも実にいい。 知名度は低くてもいい映画がまだまだ沢山あるんだと改めて思い知らされる一作です。 【とらや】さん [DVD(字幕)] 9点(2015-12-27 15:51:46) (良:1票) |
3.久々の良作なサスペンスでした。 CG、アクションなしで迫っていくストーリーに大変満足しています。 主要登場人物三人だけというのも珍しいかと思います。 女優がキルスティン・ダンストと知ったのは、エンドロールが流れた時だったので驚きでした。 彼女、あんなに綺麗だったっけ? どう転がっていくかわからない展開、ラストのハイライトも「第三の男」のオマージュに見えて感動しました。 タイトルがダサくて、来年まで覚えているかわからないけど、是非、良作に飢えている人にオススメしたい作品です。 【クロエ】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2015-12-24 05:10:48) |
2.《ネタバレ》 なんの導入部もなく始まり淡々と進行するソリッドな展開。非常にシンプルなストーリーだが一気に引き寄せられた。「ドライブ」も良かったが、この映画も素晴らしい。CG映画の対極にある作品。K・ダンストは久しぶりに観たなあ。 【kaaaz】さん [DVD(字幕)] 9点(2015-10-11 03:43:07) |
1.作品登録ありがとうございます!さて、本作ですが、とにかく主演3人が引っ張っていく映画だと思います。特にオスカー・アイザックが魅力的。あの訛りとオールバックが実に良い。監督は脚本家として有名なホセイン・アミニ氏。監督デビュー作なので仕方ないとは思いますが、演出が今一つパッとしなかったなーと。緊張感があまり持続されずに物語が進んだ印象です。登場人物の身に何が起きて、彼らが次にどんな行動を取るのか、あまり関心が持てなかった。それに加え、地中海の風景が大変美しいので、「世界の車窓から」を見ている感覚になりました。いや、本当にすっごく綺麗な場所を舞台にしているので、それそれで良かったのですが。ドラマ仕立てとはいえど一応はサスペンスなので、ある程度のアクションは必要かと。アクションと言っても格闘シーンとかそういうことではなく、何かこう、ドキドキするような場面のことです。とは言うものの、役者たちの演技力のおかげで飽きることはありませんでした。 【Y-300】さん [映画館(字幕)] 6点(2015-05-17 08:42:11) |