13.《ネタバレ》 異常なサイコキラーの頭の中に入るような映画。殺人鬼に寄り添った感じで進行する映画なんで、なんの共感もないし、嫌な気持ちになるだけなんだけど、なぜか最後まで観届けてしまう自分がいて、観終わった後に、なんか自己嫌悪。母親と子供2人を殺すくだりなんて、狂気過ぎてエグ過ぎます。あと、殺しをして、パトカーの音がしてるのに、あれ、あそこの血ふいったっけ?と捕まる危険を冒しながら、何度も家に舞い戻り、確認するくだりがとても印象的でした。 【なにわ君】さん [インターネット(字幕)] 7点(2022-04-14 07:56:59) |
12.《ネタバレ》 先にダンサーインザダークを見てると、思ったほどアレでは無いなって印象。 まず主人公がそんなハンサムじゃないのが気になって気になって。 粛々と時間も終わりに差し掛かってるなと思ったら急にダンテの神曲宜しく地獄にご案内されると思わなかった。 まぁだからと言って盛り上がるわけでもなく、犯罪者は地獄に落ちましたとさチャンチャンで終わったのはスッキリしたのではないでしょうか。 冒頭の女性がユマサーマンだと気づきませんでした。 赤電話のシーンだけロマンチックなのが鼻につく。 【悲喜こもごも】さん [インターネット(字幕)] 5点(2021-12-11 15:40:00) |
11.芸術でもなんでもなく、 語るに生きるに必要なだけだっただけで。 シリアルキラーとして、どれほど異彩放つか、 という終盤はじめまでの描き方から ラストの阿呆のような落ち方がまさにオチである。 真の魑魅魍魎の世界に飛び込むが良い、 というようでエンディングの歌はとても明るげであり、 映画をよく表している。好き。 【元祖】さん [インターネット(字幕)] 6点(2021-12-07 22:03:29) |
10.終始、狂った殺人が止まらない。衝動からルーティンへ。 全体的なグロテスク度は低めだが、不快は強い。 なんというか、監督のエゴを突きつけられているようで 仏様をモノのように扱い、破壊し、道徳を無視したような作風は映画とはいえ罰が当たりますよ。 本来、この手の映画は好きなほうですが美術や価値観にあまり響きませんでした。 |
9.《ネタバレ》 「ラース・フォン・トリアーがサイコ・キラー映画を撮った」ということで身構えて鑑賞いたしましたが、正直言って今まで観た彼の作品の中では不快感は低めだった感じです。冒頭に「この映画はラース・フォン・トリアーの作品を彼の許諾のもとに編集したものです」というテロップが出るのでこれはソフィスティケートされたバージョンなのかと勘ぐってしまいましたが、思うに彼の作品の特徴は普通に見えるキャラの行動が観る者を不快にさせるのであって、本作の様に始めからおかしいと判っている人間の行動を見せられると意外とインパクトが弱いのかもしれません。それでもジャック=マット・ディロンの狂気の行動と語られる理屈というか自己分析はおぞましく、とくに自分の妻子を狩りの獲物にして撃ち落とした鳥と一緒に並べるところには嫌悪感が抑えられませんでした。ジャックとまるで精神分析医のように対話するブルーノ・ガンツが実はあっちの世界の存在でした、ってのは想像通りでしたが、エピローグの二十分での地獄めぐりの訳わからなさこそが監督の鬱の映像化なんでしょうが、こういう表現に関するセンスはデヴィッド・リンチの足元にも及ばないと感じます。けっきょく最もインパクトがあったのは凍結した死体をくみ上げて作った“ジャックが建てた家”というわけでしたが、こういうことを平気で撮っちゃうのがラース・フォン・トリアーたる所以なんでしょうね。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2021-05-28 21:34:45) |
8.後半は完全に無秩序型のシリアルキラーになってるね。最後にどういう終わりかたするのかと思って見てたけど、まさかこんな終わり方?大爆笑してしまった。 【センブリーヌ】さん [インターネット(字幕)] 6点(2021-05-23 15:12:15) |
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7.《ネタバレ》 覚悟して見た方が良いです。 クレイジーでかなり残虐でかなりグロテスクです。 前半まで私はこの映画は0点つけようと思ってみてました。 後半、冷凍室に男性たちが撃たれるために閉じ込められていた時には、彼らが逃げられる様に応援し、祈ってみていました。 こんな極悪人はもちろん警察に捕まって死刑であろう、そうであって!と祈ってみてました。 そしたら、警察には捕まらなかったものの地獄に落ちました!悪者が逃げきるパターンではやく地獄に落ちたことでやや良心のある映画だと思えたのと、被害者たちが逃げられる様に祈りのめりこんで鑑賞できたので0点から6点になりました。 最後に地獄方面に向かっているとき突然謎のイラストというか美術作品というかルネサンスみたいな絵画ちょうになった時には監督かなりぶっとんでるなと、強烈すぎて笑いました。あれはなんだったんだ笑 【ブリーバンデカンプ】さん [インターネット(字幕)] 6点(2021-01-09 01:21:50) |
6.《ネタバレ》 なんて不快な映画を作るんだ、フォントリアー。 彼の不快な映画は何本か観たけど、これは群を抜いている。 だが、観ているうちに不思議な感覚が生じてくる。 フルメタルジャケット弾の辺りでは、ジャック自身も完全におかしくなっているのだが、彼の犯行がバレて、警官隊が冷凍庫のドアを焼き切って入って来ようとする。 そこまでの犯行でジャックにも映画にもうんざりしていた筈なのに、心の中では彼の作品を最後まで見届けたいという思いが兆していて、警官隊を邪魔者のように感じる自分に気づいて少し怖くなった。 製作の意図は理解できなかったが、強烈な力のある映画。 ただ、観るのに覚悟は必要。 |
5.ラースフォントリアー自身がカメオ出演で、最後の「ハウス」の柱のひとつになっててほしい。その牙を、自分自身に向けよ。 |
★4.《ネタバレ》 この12年の間に起きた、5つの出来事で俺の人生を語ろう――。生まれついてのサイコパスにしてシリアルキラーでもあるジャック。分かっているだけで、幼い子供から年老いた老婆にいたるまで少なくとも60人以上を殺し、その死体を自身が所有する冷凍庫にコレクションしていた男。自らが無作為に選んだという5つの出来事が彼の狂気に満ちたモノローグとともに語られる。聞き手となるのは、ヴァージと名乗る謎の男性。道端で拾った高慢ちきな見知らぬ女、夫を亡くしささやかな年金で一人暮らしていた初老の未亡人、二人の息子とともに充実した日々を過ごしていた若い母親、ただ愛されることを望んでいた売春婦、そして何人ものどうでもいい男たち……。創造と破壊、欲望と理性、倫理と芸術、ジャックは自らの思想とともにヴァージに語り続けるのだった。何故彼は人を殺し続けたのか?そして二人はいったい何処へと向かうのか?デンマークの鬼才、ラース・フォン・トリアーの約5年ぶりとなる最新作は、そんないかにも彼らしい挑戦的で自虐に満ちた野心作でした。率直な感想を述べさせてもらうと、いやー、本当に変な映画でしたね、これ。カンヌでも途中退席者が続出したというだけあってかなり人を選ぶグロ描写が続出するのですが、なんだか全体的に変なユーモアがあるのが彼の鬼才たるゆえん。いかにも殺してくれと言わんばかりの高慢高飛車女をジャッキで殴り殺す冒頭のエピソード(ユマ・サーマンの無駄遣い!笑)から摑みはばっちりで、続く強迫性障害のせいで何度も殺害現場へと舞い戻ってしまうエピソードなんて思わず笑っちゃいました。母親の目の前で幼い子供を射殺するシーンなどはあまりにも倫理観を逸脱していて逆に清々しいくらい。おっぱいをえぐられちゃうジャックの彼女?の話あたりまで来るとなんだか神経が麻痺しちゃいますね。合間に挟まれるジャックのフリップ芸なんて、あまりにもシュール過ぎてR‐1でも通用するかも?!そして辿り着く驚愕のエピローグ。もはやぶっ飛びすぎてて終始唖然(笑)。何ですか、あのルネッサンスの油絵みたいな変な世界観は。文字通り地獄に堕ちた彼へと、エンドロールで「もう帰って来るな!ジャック!」とノリノリの曲調で歌われた日にゃもはや笑うしかなかったです。鬱病を患っていたころの陰鬱で重苦しい作風から抜け出し、前作辺りからトリアーはこんなヘンテコな世界へと辿り着いたのですね。うん、何処までも付いていきます!9点!! 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 9点(2020-02-02 23:44:03) (良:1票) |
3.《ネタバレ》 いやぁ、とてつもなくおぞましい映画でした、、、。 作品と称して、冷凍庫の中でああだこうだやってるシーンは夢に出てきそう。 ヴィージというおっさんと主人公が度々芸術談義みたいなのをしてるのですが、 言ってることが全く理解できません。アート系シリアルキラーはみんなこんな感じなんでしょうか? 理解できない私はまだまともな人間なんだなと一安心しました。 終盤になると地獄に行くようで、そんな展開にも唖然。 【あろえりーな】さん [DVD(字幕)] 6点(2020-01-16 19:45:39) |
2.シリアルキラーものや、サイコサスペンス、犯罪映画全般が好きな人、多少のグロ耐性はある人、或いは途中退出者が続出したというニュースに釣られた怖いもの見たさ勢、はすぐに飛び付く可能性が高い映画である。 だが、この映画はそんなファッション感覚で気軽に観に来たサブカルオタク共を容易に打ち砕くほど悪意に満ち、ある種の突き抜けた感覚、常人には理解できない感覚を突き付けて来るので(理解できたら理解できたで逆にヤバイが)気軽に観ては行けない映画であると言える。 とにかく徹底して殺人鬼の深層心理にまで及ぶ内面描写を描き、その冷徹かつ残酷極まりない行為を通して観客に揺さぶりをかけてくる。そこには一切の共感や感動などの入り込む余地は無く、作り手が観客にひたすら不快な思いをさせる事を楽しんでいるかのような自己満オナニー映画であるので、ここまで徹底していると逆に清々しい。 【ヴレア】さん [映画館(字幕)] 6点(2020-01-12 19:02:31) |
1.《ネタバレ》 今まで観た中でも最悪な映画の1本だが、ここまで来ると誉め言葉である。極めて邪悪・残虐・醜悪な展開・演出のオンパレードで(私の観た回でも途中退出者がいたぞ)、母子皆殺しのシーンは流石の私も目を背けたくなった(私も相当グロ耐性が付いてる方だと思っているのだけど、これはアウトだった)。 ただ、ややアヴァンギャルド、かつまたもや相当に独創的な各種演出それ自体の質・オリジナリティは流石だし、バッハのパルティータをリフレインする音楽感覚も優れていると思う。殺人犯の心理分析もそこそこ良い線を突いていると思うし、マット・ディロンの凶悪極まりない演技はこれも質が高い。異常犯罪系の映画としては多様な側面が各々に優れた良作であり(特に良いと思うのは、前述の異常殺人者の心理描写の巧みさ)、かつ一種芸術的な雰囲気すら醸し出しているハイ・クオリティな本作は、その方面に関心のある人にとっては必見な作品と言ってもよいかもしれない。一言、一般の方には「観てはいけない」映画だとお伝えしておく。 【Yuki2Invy】さん [映画館(字幕)] 7点(2019-12-14 00:33:18) |