8.《ネタバレ》 結局よくわからんというのが正直な感想。要するにファンタジーなのですが、最初の詐欺事件とそこから解放された元農民たちの貧しい暮らしぶりと、時間を飛び越えて存在し続けるファンタジーな主人公を絡ませることによる相乗効果が不明というか。タンクレディとかいう没落貴族のキャラも終始定まっていないし、細かいことを言えば菓子屋で代金が足りない事態をどう切り抜けたかも描いていません。最後のオチも「そこ?」という感じ。一貫してモヤモヤが募るばかりでした。 ただし、実際にあったという詐欺事件には興味をそそられます。おそらく20世紀後半のイタリアにおいて、村人全員を騙して無償で働かせるような詐欺がどうして成立したのか。情報を遮断された人間は、かくも脆いものなのか。ラザロなんかどうでもいいから、こちらの経緯を詳しく追ってほしかった。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2023-04-30 23:32:24) |
7.ドイツ統一後には東ドイツの人々は前の方がよかったと嘆いたという話を聞いたことがある。どんな社会が「幸福」かなんてのは相対的なものでしかないのかもしれない。描き方が極端ではあるが、実話をベースに寓話的に資本主義批判をしている展開には興味深いものがある。ただし、オチは少々ヤリスギかなと。 |
6.《ネタバレ》 いかにもそれっぽいけど、観念的で平坦な前半はあまり面白くない。突然大展開する後半の方が、近代的な風景と主人公の存在とのギャップに加え、前半との関係を何も説明しないからこそのインパクトも手伝って、見るべきものになっています。 【Olias】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2023-04-19 01:01:30) |
★5.《ネタバレ》 現代に現れた〝聖なる愚者〟ラザロ、彼が辿ることになる数奇な運命を寓話的に描いた幻想譚。カンヌで何かの賞を取ったということで今回鑑賞してみました。まあやりたいことは分かるし、この不思議な世界観も嫌いじゃないけど、そこまで嵌まるもんでもなかったですね。要は、好みの問題ってやつですわ。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 5点(2020-07-30 00:45:48) |
4.後味が悪すぎた。 こんな形を「幸福な」とは私は認めない。 もはやタイトル詐欺も同然である。 あるいは、すべてはペテンということか。 【愛野弾丸】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2020-05-27 21:24:00) |
3.《ネタバレ》 ラザロという青年が幸福なのか、よくわからないタイトルの映画でした。 全く予備知識ゼロで見たので、途中から寓話的な物語になったのは意外でした。 最後に銀行でラザロが殺されてしまうオチは何だか腑に落ちませんでした。 【クロエ】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2020-05-23 17:20:01) |
2.知ったかぶってやれ宗教的だの階級社会の恐るべき実態だの労働力の搾取だのファンタジーだの叫ぶことは容易いが、結局のところなんだかよくわからない映画だったというのが率直な感想である。音楽が逃げるから閉じ込めるとか。音楽が追いかけて来るとか。この辺は何を意味していたのか、そしてラストがあんまりだ! 【ヴレア】さん [映画館(字幕)] 6点(2020-01-12 19:11:25) |
1.1980年にイタリアで起きた詐欺事件を元にしたという本作。 ???な内容であえなく寝落ち。後日気を取り直しての再見で?の部分が理解出来、更に再見で無私について考えさせられる事となりました。聖書に造詣ある方でしたらスッと入り込めるのかもしれません。私利私欲で劣等感やストレスに苛まれる事を思えばラザロの生き様は幸福と言えるのでしょうが、凡人の私にはたどり着けない境地であります。見た目が冴えないラザロですがその澄んだ瞳に、聖人というのは彼の様な普通な人物なのかもしれないと思わされました。良作です。 |