13.《ネタバレ》 車椅子の状態で監禁というシチュエーションは「ミザリー」を思い起こさせますねぇ。 なのでどうしても比較してしまうのですが、ミザリーは結構衝撃的なシーンとかありましたけど 本作は全体的にマイルドでしたね。なので老若男女誰がみてもOKです。 逆にいうともう少し刺激的なシーンがあっても良いのかなとも思ったり。 結局のところ母親(実は違うのただけど)ですから、彼女に対してそこまで酷いことはしないだろうみたいな 安堵さがどうしてもあって、それがマイナスに響いちゃってるよなと思います。 ただ終盤の物悲しさはこの設定だからこそですね。母娘役のお二人もなかなかいい演技してたと思いますよ。 【あろえりーな】さん [インターネット(字幕)] 6点(2024-08-22 16:14:03) |
12.《ネタバレ》 なるほど。 これは人間の悍ましい怖さが伝わってきますね。 人間の歪な愛情。自由な行動を無にした独占欲。 こんな危ない薬あるんですかね?? 全体的にはおもしろかったし、毒を以て毒を制すみたいなラストもいいんだけど、中盤~終盤まで淡々と進んだ。 他のラストもいろいろ想像できる映画。 例えばダイアンがクロエを誘拐した理由が他にもあり…(人体実験、実母に狙われていたなど) 身の毛がよだつ他のラストがあったらもう少し自分好みの展開だったかも。 |
11.《ネタバレ》 地味に中々、非常におぞましい所業ですよね。。しかし、誤解を恐れずに言えば気持ちは分からなくもないとゆーか、ナンなら探せば少なからず実在だってしてそう…(程度にも依るけれど…)と思ったりもします。その意味では、どーしたってやっぱ『ミザリー』とか、あとは(コレもまた)『何がジェーンに起ったか』なんかにも(見た目は)やっぱ似てるとは思うのです、が今作ではソレをズバリ「母と娘」にやらせてるとゆーのも含めて、この手のサイコ・スリラーとしては題材のチョイスは十分に優れている(から心にグッと刺さる)とも思いますよね。 ※ただ今作は個人的には、描写の物理的な強度はホラー・スリラーといったレベルでもなくて、あくまでサイコ(サイコロジカル)サスペンスと言うべき範囲に在る…という表現が一番しっくり来るトコロではありますが。 この通り、かなり手堅く面白く観れたという感触はチャンと在るのですが、前述どおり(このジャンルのヤツとしては)またかなりマイルドだともゆーか、その意味では少なからず物足りないとゆーか「お手軽に」済ませてるな…という感覚も(更に強めに)在ったのですよね。特に、サイコロジカル・サスペンスとして(ホラーよりは)多少オツで繊細な不安の感情なんぞを楽しんでゆこうとするのならば、ある面ではストーリーの据え付けからしてチョイと雑だな、と。例えば、冒頭からしてその母と娘の心理的な関係性=支配構造みたいなモノの説明が個人的には軽すぎると思ったのですよ⇒だから、その後の起承の「承」にあたる(娘が疑念を抱き始める)シーンで、彼女は何故、母がいつもと違う薬を買ってきて・でソレに自分のじゃなくて母の名前が書いてあった…てダケであんなにアクティブに猜疑心を全開に蠢き始めるのか…とかが(少なくともその場では)頭に入って来辛いのです。そんなトコロも含めて、もう少し緻密に登場人物の感情を積み上げて・かつもう少しじっくりと(=尺も使って)居心地の悪さも際立たせて呉れていた方が、サイコ・サスペンスとしてなら私はより好きに為れたかと思いますね(重ねて、このポップな感じも決して悪くはない=楽しめないなんてコトもない、というトコロではあるのですケドも)。 しかし……その意味でゆーともう一点ダケ、終盤に明かされるもう一つの仕掛け(=母と娘の「本当の関係」に係るモノ)については、コレもハッキリと私の好みではなかったのですよね。そりゃ、コッチの方が話が確実に「単純になる(好くも悪くも)」とは思うのですケドも……重ね重ね、ソレ自体は本当に「好い意味」でもある、とは(コレも)ハッキリと言及はしておきます⇒確かにやっぱポップで・かつ絶対に観易くは為る…と思うので娯楽や暇潰しに使うんだったら全然好いんじゃないかな、とは。。 【Yuki2Invy】さん [インターネット(字幕)] 6点(2023-11-22 23:52:57) |
10.《ネタバレ》 90分という尺がちょうど良く、テンポよく進んでいくので途中でダレる事がなかった。最後までグイグイ引き込まれた。 たしかにこの母親はヤバイ奴かもしれないけれど、別にクロエのことを殺そうとしているわけじゃないから、緊迫感の中に不思議な安心感もあったりして、なんか変な感じになった。それにあの薬が犬の薬だってわかった後でもクロエちゃんはちゃんと母親と話し合おうとしたから、まだ親子としての体裁は保てたんだけどね。そもそもあんな閉じ込め方をして、もし気分悪くなってトイレとか行きたくなったらどうするんだよ、て余計なことを考えてしまいました。 一番よくわからないのはOPで母親が車椅子に乗ってたんだけど、どうしてその後車椅子ではなくなったのか。そこだけがど~しても理解が追いつきません。 にしてもクロエちゃん頭良い~~!! 部屋から部屋への脱出劇が最高でした。熱しられたガラスが急激に冷やされると脆く割れやすくなったり、見ず知らずの人に電話してネット検索させたり、とにかく何度も大学受験するだけのことはある!時間ならいくらでもあったからね。 なかなか面白かったです。はい。 |
9.《ネタバレ》 予備知識なしだったので、「ハンディキャップを負った我が子を健気に育てるシングルマザー」のハートフルな話と想定してしまったのです。や、震えましたよね。ほぼほぼホラーでしたわ。 ちょっとづつ「?変だなこの母親」との思いが強くなります。その不信感が主人公クレアとシンクロするような演出になっていて巧い。 高校を卒業しようという娘にスマホも与えない。大学からの合否通知を「まずあなたに渡すね」と言ってるわりには、郵便物が届いていると見るや車のドアも閉めずに郵便受けに突進してる。 クロエがパソコンのネットが遮断されていると気づいた時のその背後に浮かぶ母親の暗い寝室といったら、この演出には叫びそうになっちゃった。 中盤以降はクロエのサバイバル劇へと展開します。オチも含めて前半の不穏な空気感より数段パワーダウンしてしまうのは否めませんが、母親役のサラ・ポールソンの病的なまでの毒親ぷりは一見に値しますしクロエ役のキーラ・アレンも素朴で好感度高く、応援したくなります。車椅子の操作が上手いなあ、流れるような動作だなあと思いましたら、ご本人が日常車椅子を使用している女優さんだったとは。そう思って観ると、這って移動するシーンはこちらもより身体に力が入ってしまいますね。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2023-04-01 18:20:55) |
8.《ネタバレ》 これがホントの「毒を以て毒を制す」。 ついでに、ドッグフードも食べさせてあげてね。 クロエちゃん、あんたにはその資格が大有りよ。 【タケノコ】さん [インターネット(字幕)] 6点(2023-03-18 13:35:03) |
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7.《ネタバレ》 代理ミュンヒハイゼン症候群的な設定、その後の展開、衝撃のラスト…どことなく既視感はあるものの、観終わってみればオリジナリティ溢れるサイコサスペンス。緊張感が途切れることなく作品世界に没入出来ました。 とは言ったものの、冒頭の低体重児出生シーンから高校生になったクロエの日常までの流れは、ちょっとばかり仕込みがキツいかも知れません。赤ちゃん誕生のシーンは思わせぶりたっぷり。医療チームの必死の努力で、低体重児は一命をとり止めたかと思わざるを得ない演出。ダイアンがふと医師団の方に目をやるところが微妙な雰囲気。 そして、やがて種明かしされるクロエの出自の秘密。あれ?アメリカだと戸籍じゃなくて社会保障番号があるだろうに、ダイアン母さんはどうやってクロエの身分を確保したのかしら?などと考えると結構無理があります。その辺を真向否定してしまうとこの物語の屋台骨が崩れ去ってしまうので追求しない方が良いのかも知れませんが、クロエは学校に通ってるし大学受験もしてるし、そもそも本当の名前は?とか、結構気にはなります。 などと野暮なことを書いてしまいましたが、クロエの自室からの決死の脱出シーンであるとか、監禁された地下室からの決死の脱出方法であるとか(決死続きですね)、善良なトムさんに死亡フラグが立つ瞬間だとか、クライマックスのダイアン転落シーンだとか、緊迫の展開は数多く、冒頭記しましたとおり優れたサイコサスペンスであることは間違いないと思います。(ダイアンの転落原因はてっきり動けるようになりつつあったクロエの蹴りかな?と思ったらあっさり銃撃なのにはガッカリしましたが) ラストシーン。心のどこかでダイアンを信じていたかっただろうクロエが、結局は憎しみの心に負けて薬を飲ませようとするシーンは、決してサプライズ的なものではなく、狂気は誰の心にも潜んでいるというメッセージなのでしょうか? 【タコ太(ぺいぺい)】さん [インターネット(字幕)] 7点(2023-03-09 23:46:52) |
6.《ネタバレ》 「ラン」ってありますが、車椅子を含め走るシーンはほとんどなかったような気がしますが違う意味があるのでしょうか。最後のオチはそれなりに意外性があり良かったです。 【珈琲時間】さん [インターネット(字幕)] 6点(2023-01-12 15:35:44) |
5.ありきたりのストーリー。小気味良い(あまり使わなくなりましたねぇ、この表現)ラストに1点。 【代書屋】さん [インターネット(字幕)] 7点(2023-01-09 23:47:57) |
4.《ネタバレ》 冒頭のシーンですっかり騙されたお人好しの私。 映画が進むにつれ、娘が真実に近づいて行くのが恐ろしくもあり、興味深くもあり、最後まで緊張感を持って鑑賞できた。しかし、幼い頃に元気に走っていた記憶をああも見事に忘れてしまうものだろうか。写真を見て思い出す、なんてことはちょっと考えられないんだけど、そういう設定にしないと映画的には盛り上がらないよね。そこが苦しいところ。 しょうがないんだけど、郵便配達のおじさん、かわいそうだったな。異常な母親なんだから、もっと用心しないと。 ラストシーンには少し疑問符がつく。復讐は理解できるのだが、それをあの母親は甘んじて受け入れているのだろうか。母娘の絆をそれでも維持したい? そう考えると、復讐になっていない。全く関係も接触も断ってしまうのが一番の復讐だと思うのだが。 |
3.《ネタバレ》 (ネタバレしてます。ご注意願います) 途中ずっと着地点(主人公の望む結末)は何処だろうと考えていました。また彼女に迫っている危機の程度についても。「毒親」と一言でいっても、重過保護レベルから命に関わる虐待まで様々です。おそらく主人公も見極めが困難だったことでしょう。ただ警察に駆け込めばいいという話でもありません。母を憎んでいたわけでもありませんし、大学進学に親の援助は必須ですから。結果的に彼女が腹を括くるまでに要した時間で事態は悪化し、死ななくてもいい人が死にました。でもその責任を彼女に求めるのは酷な話。彼女はよくやったと思います。特に自身の命を賭した脱出法には痺れました。この場面が本作のハイライトです。自分を見捨てないと読み切った主人公の作戦勝ち。もっともそれ以外の選択肢もありませんでしたが。そういう意味で、彼女は母親の愛を信頼していたともいえます。いや愛というより歪んだ執着でしょうか。母親と思っていた女が実の親でなかったのは不幸中の幸いかもしれません。いずれにしても失われた人生は戻りませんけども。ラストはやり過ぎ感がなくもないですが、最近はきっちり報復するのがトレンドなのでしょう。胸糞アメリカ版『八日目の蝉』、恐いお話でした。 【目隠シスト】さん [インターネット(字幕)] 6点(2022-12-16 21:26:53) (良:1票) |
★2.《ネタバレ》 生まれつき病弱で車椅子が手放せない女子高生、クロエ。毎日様々な種類の薬を服用し、たびたび喘息の発作にも悩まされる彼女は、周りの介助がなければ生活することもままならなかった。そんな彼女を献身的に支えるのは、これまで女手一つで育ててきた母親、ダイアン。クロエは、過剰なまでの愛情で自分を支えるそんな母とずっと郊外の一軒家で暮らしてきた。ところが、大学進学を機に一人暮らしを始めたいというクロエの言葉を境に母親の態度が徐々に変化し始める。次第に不信感を募らせたクロエは、母親の目を盗んで毎日飲まされる薬の正体を探り始めるのだった。そのうちの一つである緑色のカプセル、それはなんと犬用の筋弛緩剤だった――。「お母さんは私をどうしようというの?」。底知れぬ恐怖を感じたクロエは、たった一人で母親の手から逃れようとするのだが……。自らを徹底的に管理しようとする母親とその手を逃れ自由を求めてもがく娘の葛藤を終始不穏に描いたサスペンス・スリラー。とにかく脚本に捻りがなさすぎ!こんな単純で時間も90分に満たない短い作品なのに、途中の引き伸ばし感が半端なく最後まで観るのがかなり苦痛でした。舞台もほぼこの一軒家の中だけ、登場人物もほぼこの親子だけというこの設定で90分持たそうと思うとだいぶ高度な演出力が必要になると思うのですが、正直そんなもの皆無。ひたすら地味で凡庸な展開と地味で凡庸な映像と地味で凡庸なキャラクターのてんこ盛り。脚本にも突っ込みどころ満載です。途中、捕まえた娘を母親が家に監禁するのですが、わざわざそこに娘の出生の秘密が書かれた新聞の切り抜きを保管してるというバカっぷり。いや、何のために自分が不利になるだけのそんなもん残しとくねん!後味が悪いだけでさして面白くもない最後のオチに至ってはもはや怒りすら湧いてきちゃいました。監督は、パソコンのモニター上の映像だけで最後まで展開する『search/サーチ』を撮ったアニーシュ・チャガンティ。前作で見せた、あの技ありなアイデアと練られた脚本の力はいったいどこへいったのでしょう。正直、観るだけ時間の無駄の凡作としか僕には思えませんでした。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 3点(2022-08-12 03:03:41) |
1.ありそうなプロットだけど,俳優陣の演技(特にクロエを演じたキーラ・アレン)が素晴らしく,緊迫感が絶妙でした. 毒親って聞くけど,本当に毒を盛る人っているんじゃないかと思ってしまった. 【あきぴー@武蔵国】さん [DVD(字幕)] 6点(2022-08-11 14:42:23) |