★53.これこそマイ・ベスト・ムービーだ。初めて観たとき、ドイツ軍の捕虜収容所長に対して捕虜みんなが一歩ずつ前進して抵抗を示す場面に感動した。その後何回も観て、主人公セフトンの、ドライだが憎めない生き方は自分の人生にも投影している。「ジョニーが凱旋するとき」は、多くの映画で使われているが、この映画が一番効果的に使われており、いまでも時々口ずさむ私の愛唱曲である。ラストシーンで、収容所に残った捕虜がセフトンの脱走した理由を問われ、NHK-BSの日本語訳では「工具を盗みたかったんだろ」と訳されていたが、初めて観たゴールデン洋画劇場版「また商売がしたかったんだろ」の方がピッタリくる。余談だが、ドイツのスパイ役P・グレーヴスのテレビ番組「スパイ大作戦」のエピソードで、この映画と同じような情報交換のシーンがあったことを思い出す。彼もこの映画に愛着をもっていたのでは? 【風小僧】さん [地上波(吹替)] 10点(2012-12-22 19:57:33) (良:2票) |
52.《ネタバレ》 いわゆる戦争モノが苦手なアタシ、この映画もずっと敬遠してたんだけど…そんな必要なかったわね。 アニマル&シャピーロのコンビには終始笑ったし、男どもが手に手を取り合ってダンスしてるシーンなんてとっても微笑ましくって。 …スパイもジェームズ・ボンドみたいのだったらステキだけど、プライスみたいに人の信用を裏切って平気な顔してるフレネミータイプは…ホント勘弁してほしいわ。 大体プライスってアメリカ生まれのアメリカ育ちなのにドイツ系移民だからってことでナチスに寝返ったんでしょ? アメリカにもちょっとくらい恩義があるんじゃないの??とか思っちゃうアタシが甘っちょろいのかしら…。 ところであのスパイ、『スパイ大作戦』のピーター・グレイブスだったのね! そう言われれば確かに面影あるわ、ウン。 【梅桃】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-11-20 15:02:09) |
51.《ネタバレ》 中盤で収容されるダンパー中尉以外は、全員が米空軍の軍曹という設定。これは収容所の面子から軍規的な上下関係を排除すると同時に、癖のある「濃い」連中の遣り取りという舞台整理だと思います。人間模様を描く作品としては成功しているし、米国人が観たら胸がすく爽快な作品なのでしょう。そこを着地点にしているのも分かりますが、私には割り切れないものが残りました。戦争には「情報戦」という側面があると思います。スパイ行為を卑怯な行為と断定的に扱っていますが、ドイツ軍側からすれば当たり前の作戦行動です。そう考えると、あのスパイの末路が気の毒に思えました。素性が割れた時点でスパイは米軍にとっての「捕虜」みたいなもので、彼を「殺す」前提で脱走計画を作ったことこそ間違った行為のような気がします。それを「正義が勝つ」的な雰囲気で演出していることに嫌悪感さえ覚えました。もしドイツ軍をそのまま日本軍に変えたら平均点が下がるんじゃないでしょうか。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2012-05-31 10:12:24) (良:2票)(笑:1票) |
50.捕虜として捕らえられた面々たちが、もとは軍人であったのか または運悪く捕らえられてしまった民間人であったのか、そこがどうにも判りづらい。 ただし、あの面々を見る限りでは 皆さん民間人の方だったのでしょうね(ダンバー中尉等を除く) しかし、そうなると不思議に思えてしまうのは、第十七捕虜収容所としての概念なんですが、民間人と軍人を仕分けなく ごっちゃ混ぜで収容していた施設という事になるのでしょうか ちょっとそのへん解せない面もありました。 ただ、これを機会に、その後、捕虜について、捕虜の収容施設について、ジュネーブ条約について等 気になる事をいろいろ調べさせてもらった その他、捕虜の義務、捕虜に関する法律など いろいろあるのですが、そんな難しい事はお構いなしとばかりにコメディ要素をたっぷり盛り込み、丸くエンターテイメントに仕上げてしまったビリー・ワイルダーさんはやっぱさすがですね。さすがのワイルダーさんだ。 【3737】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-05-03 13:00:12) (良:1票) |
49.サスペンス、スリル、可笑しさ、爽快感……映画の娯楽性を彩る要素は多々あるけれど、ビリー・ワイルダーの映画には、そのすべてが詰まっている。 捕虜収容所での“スパイ探し”を描いたこの変わった趣向の戦争映画には、想像以上に娯楽性を高める様々な要素がバランスよく入り交じっていて、それぞれの要素が見事に主張し合っている。 第二次世界大戦中の捕虜収容所を描いた映画と言えば、有名過ぎるのはやはり「大脱走」だろう。ドイツ軍管理下の捕虜収容所からの脱走を図る捕虜たちの群像劇を描いたプロットは、今作との類似を大いに感じる。 大名作として誉れ高いのは「大脱走」の方だと思うが、制作年数は今作の方が圧倒的に早いので、ヒントを得た部分は大いにあるのだろうと思う。 そして、個人的には圧倒的に今作の方が面白かった。 ナチスドイツ管理下の捕虜収容所というイメージ的には陰惨極まる舞台設定において、決して不自然ではない映画的娯楽を展開させる巧さに、ビリー・ワイルダーという映画人の偉大さを改めて感じずにはいられない。 そして、スリルやコメディの娯楽性の裏には、しっかりと悲愴な環境下で生き抜く人間たちのドラマと戦争による混沌も見えてくる。 そうすると、収容所内の人間たちの少々仰々しい感情表現も、生き抜くための一つの“手段”に思えてきた。 映画は終始薄汚れた捕虜収容所内で展開され、派手さは皆無だと言っていい。しかし、噛めば噛むほど様々な味覚が存在を主張し、そのどれもが深まっていく。 週末の深夜、巧い映画とはこういうものだということを改めて知った。 【鉄腕麗人】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2012-04-22 23:44:07) (良:1票) |
48.どうもギャグ部分がつまんなかったので乗れなかった。後半に掛けての緊張感はわりといい。 【とま】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-04-01 22:23:32) |
47.とにかくアニマルの表情が良い!テーマソングとして何回も出てくるWhen Johnny Comes Marching Homeも良い!また、ワイルダーはナチスから逃れて亡命したのに、ただ辛辣に描くでなく(容赦ないところもありますが)娯楽作に徹して撮られているというのが、彼の映画に対する姿勢が表れていて好きです。 |
46.《ネタバレ》 緊迫感がありそうでなさそうな中途半端な雰囲気が、何とも居心地悪い。なので、話の結論が出た後も、カタルシスが希薄になっている。 【Olias】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2012-03-16 23:04:43) |
45.2012.03/15 3回目鑑賞。若かりし頃感動し見た記憶あり。でも今見るとちょっと違うのではと感じる。国民性の違いとはいえ過酷な題材の割りにアメリカ流の軽さとタッチには疑問でー1点。2015.07/07 4回目鑑賞。 【ご自由さん】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-03-15 22:03:30) |
44.今見てもまあまあ面白いのだから、製作当時にオスカーをとったのも、無理はない。 【みんな嫌い】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-03-12 16:26:46) |
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43.捕虜達はあんなに楽しく過ごしていたのか?! ナチスはあんなに優しいのか? もの凄く驚いたわけだが、実はナチスの残酷さを皮肉ったものだったりするのか?! まあ、それはいい、どっちでも。 そんなことより、終盤でいきなりシリアスになり、簡単に真のスパイを見抜くくだり・・・ やっぱり解せない。 都合よすぎ!! そして、見事に復讐し過ぎ! ハッピーエンドすぎ!! 好みの問題だが、やっぱりこんなご都合主義的な映画はダメだ。 アメリカはダメだ。 【にじばぶ】さん [ビデオ(字幕)] 4点(2011-04-18 01:03:00) (笑:1票) |
42.《ネタバレ》 脱獄ものでも戦争映画でも人間ドラマでもない、微妙な立ち位置の収容所もの。一応「ミステリ×コメディ」なんだろうけど、どちらから見ても微妙さは残る。 ■コメディとしては、笑えたシーンはヒトラーのモノマネとペンキくらいか。逆にミステリーとしては解きようがない。だから前半はいきなり二人死んでいい感じの流れながら、かなりだれてる印象。 ■むしろ犯人が分かった後のサスペンス的な展開の方がいい。でもだとしたら前半思い切り短くして、早めから犯人明らかにした方がよかったかと。さらりと逃げていってしまうところも狡猾で抜け目ない。タコ殴りにしてしまったがゆえにあそこはどうしようもないわけで、殴られても殴られ損にしないというか、むしろそこまで読んでいたのかと思うぐらいでホントに抜け目がない。 【θ】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-09-08 00:38:24) |
41.《ネタバレ》 この監督らしく、ユーモアがあり各人物も個性的で、複数のエピソードを飽きさせることなく見せてくれます。スパイ捜しかと思いきや正体は勝手にわかり、唯一正体を知るセフトンを中心としたサスペンスになりますが、これが利いている。元々舞台劇だったということで動きは少ないのですが、それが気にならない面白さ。ただ、まとまりがよすぎて今ひとつこれというポイントに欠ける憾みがあります。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-09-02 21:14:22) |
40.《ネタバレ》 楽しめました。最後の行動は、序盤の発言(逃げても太平洋戦線に送られる、等)と矛盾するはずだけど、まあ細かい事はいいか。全体の雰囲気から考えてもハッピーエンドは必然だった。 【リーム555】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2010-04-25 18:04:28) |
39.男むささあふれる中でのビリー・ワイルダーの脚本はちょっとビックリ。「大脱走」と舞台は同じでも雰囲気が全然違うのはやっぱ彼の力なんですかねぇ、全く暗くありません。ユーモアな音楽にユーモアあふれる脇役さんたちのキャラがなかなかよかったので捕虜収容所という暗い言葉に縛られずに自由に描いてて楽しく見れました。まさに「痛快」が似合うこの映画、戦争ものに飽きた人にぜひ見てほしい一本ですね。 【M・R・サイケデリコン】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-09-03 11:19:19) (良:1票) |
38.ちりばめられたギャグは楽しんで観ました。サスペンスものとしては大脱走と比べると弱いですね。 【色鉛筆】さん [地上波(字幕)] 7点(2008-12-31 19:18:46) |
37.戦時中の捕虜モノ。とは言ってもビリー・ワイルダーらしく、辛気臭い感じではなく、程よい軽妙さでテンポよくストーリーや登場人物の魅力もあいまって楽しく見させてくれます。結構人が死ぬのにこの明るさはなんだろう。特に主人公がいないってのも良いです。 【すべから】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-05-29 16:54:19) |
36.《ネタバレ》 本筋の話は見事な運びで素晴らしい。セフトンがスパイでないのはすぐにわかったのだが、その後の緊迫感ある展開は見事。ただ、この作品におけるコメディが微妙。アニマルはユーモアあるキャラであったが、何の象徴としての存在なのか。悪いとは言わないがこの一連のシーンは冗長に感じた。 【TOSHI】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-05-26 23:47:44) |
35.ウィリアムホールデンがスパイの訳ないとは思っていましたが、いい緊張感で観る事ができました。 【Yoshi】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-03-18 18:50:35) |
34.《ネタバレ》 収容所を舞台にした戦争&脱獄(コメディ)映画。スパイの疑いをかけられるセフトンが本当のスパイを見抜いていく過程が面白い。また、収容所での様々なやり取り(娯楽の楽しみ方や見張り人との会話等)はさすがワイルダーといった感じで、それぞれの人間味が面白く描かれています。ドイツ兵が間抜けな悪に描かれているのは、映画が作られた時代背景が反映されているものだとは思います。ただ、そういった時代背景を考慮せずに観ても十分楽しめる映画ですし、このテンポというかワクワク感を醸し出す流れというのは、やはりワイルダーのなせる業だなと思いました。 【まいった】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-10-22 00:38:06) |