293.《ネタバレ》 そもそも、迎えに行くと行っておきながら7年間存在すら忘れていて、日記読んだら思い出して(本来日記とは忘れるために書くモノのようです。書いてスッキリするから?)、思い出話したら自殺したのでナントカしたいってそれは愛じゃなくて贖罪でしょう。まあ、それはよいとして。話としては障害者パターンが一番キレイ。一応皆幸せなんだから(母親がガンではあるが原因は勘違い?)。が、自分は不幸だと思ってる。ここが気になる。本当に不幸なのかと。主人公は単純にタイムワープするわけではなく、また記憶を上書きするのでもなく、記憶を追加していく。7年前や13年前を行ったり来たりしてドンドンと記憶が蓄積されていく。本来はここで人格破綻するハズなんだが、どうやら一番最初の記憶による人格が根幹になり、乗り移るような設定になっているようだ。だから、記憶の比較が生じてしまい次々起こる事が納得できない。通常人は運命を受け入れる。だから本来的に自己犠牲の精神があり、記憶が上書きされていくなら、たぶん障害者としての人生を受け入れて、皆の幸せを願うハズだろう。そもそも障害者が不幸なんてのは健常者の妄想であって、幸か不幸かは障害者にしかわからない。が、本来の人格にそういうモノがないし、感覚は健常者のままなので、障害者の自分を受けれらず、人格的な成長も起こらず、主人公は友人が彼女と出来てしまう事に嫉妬し、境遇を悲観し自殺しようとする。じゃあ、これまでの障害者として皆に支えられてきた7年間は何だったんだよ?という話になる。記憶の追加に失敗していると解釈すればそれまでなんだが、一応鼻血出しながら40年分の記憶を蓄積したようだし。記憶(経験)は人格を形成する。が、主人公はいくら記憶を蓄積してもまったく人格が変わらない。この点がこの作品の最大の欠陥。記憶が蓄積されず、1つの人格が単純に行ったり来たりして、「過去変えたら未来が突然こうなっちゃった!納得いかね~」ならわかりますが。最後は彼女との関係を絶って、平穏を得る(そもそも幼少期に好きな相手から「お前ら全員殺すぞ」なんて言われたらトラウマになりゃしないか?もっとウマイやり方があるだろう)。どこかで幸せにやってるんだろう的に(トラウマで苦しんでるかもしれないのに・・・)。これは一種の逃避であり、かなりエゴイスティックなラストではある。結局、主人公にとっては彼女の存在が最大の苦しみだったという事でしかない。恋とはそういうモノかもしれないが。病院シーンで全部お前の妄想・夢でした。お前はタダの病人なんだよ。で終わった方がよかったかも。と、いろいろと難はあるが、この手の作品は人生のタラレバを考えさせてはくれるし、教訓は多いので好きではある。 【東京50km圏道路地図】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2015-05-28 12:16:55) (良:2票) |
292.映画サイトの高評価を見て、観ることに..う~ん、確かに、斬新で面白い! 基本的に、暗くネガティブ、少し下品なところが玉に瑕..でも、よく考えられた脚本は、秀逸! 観ていて、途中から、どんどん引き込まれて行きます..スピード感ある展開、そして説得力、ラストの締め括り(納得感)、申し分ない出来です..すばらしい! 低予算でも、アイデア次第で、いくらでもイイ映画は撮れる、という良いお手本ですね!.. 【コナンが一番】さん [DVD(字幕)] 9点(2015-03-01 14:53:49) |
291.《ネタバレ》 設定が秀逸。ラストの置き方も良かった。非現実的なものこそ映画の醍醐味ですな。 【ドンマイ】さん [DVD(吹替)] 7点(2015-01-10 00:36:16) |
290.《ネタバレ》 これはコメディー映画でしょう。残酷な「今」の状況を変えるため過去にタイムスリップをして歴史を変えようというよく有りがちな内容なのだが、タイムスリップをする度に事態が悪化するという不思議な映画です。ロリコン父親の地下の件をみても、解決方法が「映画撮影が行われた日に戻ってダイナマイトでケイリーの父親を殺してしまおう。」といったいかにもアメリカ的なものとなっています。笑っちゃったよ・・・もっといい解決方法あるぞ。絶対。結構、下品な表現、言葉遣いが多く観客にインパクトを与えてやろうという魂胆が随所にみられ少し不快でした。歴史を変える理由も、主人公の身勝手なものが多くあまり楽しくないんですよね・・・ 度肝を抜くような脚本、演出で驚かしてやろうという意気込みは感じられたのですが正直、空振りしてました。タイムスリップものの作品って作るの難しいのでしょうかね・・・ あらためて、STEINS;GATEって奇跡的な作品だったんだなーと思う。 【スノーモンキー】さん [DVD(字幕)] 4点(2014-12-23 21:37:42) |
289.《ネタバレ》 これまで生きてきた歴史の中に様々な後悔やトラウマを抱える我々観客の多くにとっては非常に共感できる映画ではないでしょうか。ある意味、この作品における主人公の行動は「自殺」を暗示しているようにも受け取れるのですが、あくまでもフィクションですからこの完璧に練られた夢物語をそのまま受け入れたいですね。 【TM】さん [地上波(字幕)] 10点(2014-11-08 22:32:35) |
288.《ネタバレ》 見ている側には先読みが不可能な、見事な脚本であると思います。神様の能力を持ってしまった主人公かあ。こりゃ重荷だ。最後には捨て去ってしまうのも理解できるというもんだ。 事前情報無しで観たので、話の展開が初めのうちは唐突に感じるし、出来事が書き換えられた時の、もやもや~とした色々な場面が何のことやら脳みそがついていけなかったり。その分、二度三度と観返すとなるほど、と分かる楽しみがあってお得感もあります。 色んなパターンの人生を経験して、ついに選択したのが自らの想いを絶つということ。ありがちながら、やっぱり泣ける。本編のラストシーンに異議なし。もっと言うなら、ケイリーが振り向かなくても良かった。 【tottoko】さん [DVD(字幕)] 7点(2014-11-03 01:00:13) |
287.《ネタバレ》 評価が高かったので楽しみでしたが全体的に幼稚なストーリー運びでした。 子供の頃感じた「やり直せたら的、ドラえもん的、厨二病的」な幼稚なストーリーではありましたが、記憶が無い部分の伏線をキレイに回収していくストーリー自体は素晴らしいものでした。もっと魅力ある子役を使っていたらもっともっと感情移入できたのにとも感じました。 あと、他の方が書いていらっしゃるとおり、設定自体に穴が多いですね。。あれほど劇的に人生が変わっているのに日記が残っているとか、最後のタイムトラベルはビデオですから、、それならもう少し色々トライしてみればよかったのにとか。(日記やビデオはNGとして、写真オンリーにしてくれたほうがもっと情緒的だったと思ふ) ただ、劇場版のラストはとても素晴らしかった!ネタバレしますが、ラストのホームパーティでの毒舌からエンディングすれ違い、オアシスの曲までの流れだけで6点です(笑) 【アラジン2014】さん [DVD(字幕)] 6点(2014-10-07 10:36:20) |
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285.《ネタバレ》 「あの時違う選択をしていたらどうなっただろう?」「もう一度あの時をやり直せたら…」 そんな誰にでも覚えのある思いが、この映画への共感にもなっている。 親しい人たちの不幸を回避しようと何度も過去のやり直しをするがうまくいかず、その要領の悪さに呆れてイライラ。 ちょっと考えれば回避できる方法はあるように見えるが、話がテンポ良く進むので入り込んでしまう。タイムトリップのやり方が独特でおもしろく、ストーリーもサスペンス性があってよく練られていた。 ラスト前でタイムトリップが主人公の妄想と診断する医師に、ミスリードされる。結局、父と同じ特殊な能力は主人公に本当に存在した。 なんとか彼女を救おうと選んだことが、彼女と最初から関わらない人生。ラストですれ違う二人が、なかなか切ない。 ケイリー役のキャスティングには魅力の面で物足りなさが残る。 その後、数年ですっかり内容を忘れての再鑑賞。 父と主人公がマスターした過去に戻る方法は、日記だけでなくビデオでも当時に戻れるものだった。 ちょっと都合の良い気もするけれど、やっぱり引き込まれてしまった。 ちょっとした分岐点で人生も大きく変わってしまうことが面白い。 【飛鳥】さん [DVD(吹替)] 7点(2014-08-03 20:15:12) (良:1票) |
284.《ネタバレ》 最後に主人公が下した決断、それによってすれ違ってしまった2人。何とも言えない切なさが込み上げてきた。良作です。 【くーちゃん】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2014-05-09 22:49:48) |
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283.《ネタバレ》 十分に練り込まれ、十分に面白い。しかし、もっと面白く出来なかったか?というのが罰当たりな感想だった。ではどうすれば面白くなるかと聞かれると答えに窮して愛想笑いして逃げるしかないのだが。 過去におけるあるポイントに戻ってやり直し、しかし思い通りにいかず、あちらを立てればこちらが立たずを繰り返し、最終的に根本的解決を図るという展開は悪くない。ひとつひとつの未来が極端すぎるようにも思うが、それは都合上やむを得ない。俳優陣もそのたびに太ったり痩せたり汚れたりと努力し、それなりの水準を保っている。 はっきり言ってしまうと、改変前の人生の時点で主人公はケイリーとの約束も忘れ、その存在すらほぼ忘れ学生生活を楽しんでいたわけで、それで突然心を入れ替えて永遠の純愛とか悲しい決断とか言われても白けてしまう。この発端のところで乗れなかったのが私の最大のミスだった。無念だ。 なお、後に別エンディングが公開されたが、撮るのはいいとして、発表する必要があるのかどうかは疑問に思う。見比べても本編の方が断然いい…文句言っておいてキッチリ見てしまう弱き存在だ。 【カツルギ】さん [映画館(邦画)] 7点(2014-05-05 16:57:48) (良:2票) |
282.《ネタバレ》 途中からだんだん飽きてきたけど、この先どうなっちゃうの?って展開に引き込まれる。 見せ方が良いっていうわけではなく、もともと設定が面白みのあるものなので、そのなかで撮れる範囲で当たり前に撮ったって印象。 ラストは良い。 【afoijw】さん [DVD(字幕)] 5点(2014-03-13 00:00:40) |
281.《ネタバレ》 ここでの評価の高さにビックリ。 話は『振り出しに戻る』とか『リプレイ』など、SFとしてはよくある過去に戻ってやり直すという物。しかし、何がつまらないって、秀才のはずの主人公の頭の悪さにイライラする。と言うか、悪い結果に導くための無理やりな脚本が気になってしょうがなかった。 爆発すると分かってる郵便受けの前で立ち止まるか? 爆弾を壊すんだ! って……郵便受けの爆破を阻止すれば良いだけの話だろ。なんでビデオの撮影の現場に戻ってダイナマイトに着火するんだ? まずは地下室に戻ってビデオの撮影を止めさせる。これによってケイリーが救われる。次にトミーの更生のために郵便受けの爆破の際に母子を救う(トミーに救わせるために、爆破自体は阻止しない)。これですべて上手く行くじゃないか。現在がどう変わろうが日記自体は存在するワケで、大筋で気に入った未来を作ったら、後は対処療法で改善していけば良いんじゃねーの? なんで秀才のくせにそこに気がつかない? 過去の一点を変えると、バタフライ・エフェクトで未来が変わるという素材は面白いだけに、強引に悲恋物にしたがった出来の悪いホンが残念。 【TERRA】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2014-01-13 20:20:33) (良:1票) |
280.《ネタバレ》 メイド・イン・ヘブンを彷彿とさせるシーンがある。 まぁ、そんなに声を大にして言わなくても、ごくありふれたカットではあるんだけど、 記憶と世界線というテーマであのシーンには、琴線が震えた。 メイド・イン・ヘブンが好きな人、 ドロヘドロの八雲の話が好きな人、 ブラムの東亜重工の中でのシボとキリィの再会の話が好きな人、 銃夢でイド・ダイスケとの再会で褒めてもらいたかった話が好きな人、 AKIRAで金田がケイに「そっちへひっぱられてはダメ!」って言うシーンが好きな人 などなどは好きだと思います。 【よこやまゆうき】さん [インターネット(字幕)] 8点(2013-12-17 03:39:57) |
279.《ネタバレ》 前々から観たかった一本だが今回念願叶ってようやく観賞。ノベルゲーム『STEINS;GATE』の元ネタとして有名な作品だけどシナリオや舞台設定に関してはこの映画の方がずっとシンプルにまとまっとるね。あと、主要登場人物に美男美女がほぼ皆無であるという点も妙に生々しいリアリティと媚びない姿勢みたいなものが感じられて好印象。中身は『BTTF』シリーズみたいな過去改変型SFのよくある類型なんだが本作では実際にタイムスリップする訳ではなく、主人公が持つ「過去の行動を再選択する能力」を発動する事で「現在に別のパラレルワールドが再構築される」という仕様。ルートの分岐点で選択肢を選ぶ(フラグを立てる)事でその後のストーリー展開やキャラクターの運命が変移していくという点では、もともとこの作品のプロットそのものがサウンドノベルのような「ゲームブック的構造」を意識した作りになっていて、その「周回プレイ感」をひとつの表現として映画の中に持ち込んでいる部分が新鮮と言えば新鮮。主人公はゲームのプレイヤーさながらに数多のバッドエンドを体験しながら真のエンディングを目指し、最終的には誰も不幸にならない究極の選択肢(『かまいたちの夜』で言うなら「大阪就職エンド」)を敢えて選ぶ。そして、シュタゲでもパクられて…いやオマージュを捧げられていたラストシーンはやはり秀逸。いやー分かっててもこれは切ないねぇ…。でも切ないけど…なんかイイ。俺はおまいさんの選択を断固支持するぜ! 【オルタナ野郎】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-12-04 18:40:34) |
278.《ネタバレ》 「主人公が初恋の相手で、だから父の下で暮らした」という話を聞いた時に、その後の展開は予想できましたが。 それでも面白かったー。ゲームとかで過去改変モノはよく嗜みますが、映画で何回も何回も改変していくような作品は初めて見たかも。 みんなが幸せになれる結末はないんだよね、全員を幸せ(or不幸)にすることはできないという哲学的な要素もあり、GOOD |
277.アメリカ人はほんとにあんなに切れるんだろうか? とか、あんな汚い部屋で人は生活できるんだろうか? とかどうでもいいことを考えてしまいますが、 エンディングの曲は合ってない。 おもしろいかおもしろくないかでいえばおもしろいんだけど、DVD買うほどではない。 最後にやっとオープニングに戻って、この無限地獄が終わるのねと思ったらほっとした。 エヴァンの潔さに+1点。 |
276.ストーリーはよく練られているし、ラストもよいのだが、俳優に魅力がない。主役にしてもヒロインにしても、子供時代から成人まで、よくこれだけ魅力のない俳優を集めたなと逆に感心する。あと、全体的に作りがチープ。 【la_spagna】さん [DVD(字幕)] 5点(2013-10-10 22:21:12) |
275.ディレクターズカット版も観ましたが、断然こちらのラストの方が良いです。 【movie海馬】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-09-19 16:01:54) |
★274.《ネタバレ》 ここので良評判を見て、見てみました。なるほど評判いいのもうなずける。タイムマシンで過去に戻る、というのはよくあるわけですが、自分が記憶をなくした瞬間に日記を使って戻れる、というのはなかなかいいアイデア。なので、最初物語が始まって、なぜ記憶がなくなるんだろう?という疑問がとけていくとともに、記憶がなかったときに何があったか?が解き明かされるのも面白い。で、過去を変えるたびに、どんどん状況が悪くなっていく、というハラハラ感と、最後どうするんだろう?ていうところで感情移入がすごくできた。その感情移入が、ラストの切なさを生むんでしょうね。 【ゆうちゃん】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-09-04 17:53:23) (良:1票) |