ファイ 悪魔に育てられた少年のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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ファイ 悪魔に育てられた少年

[ファイアクマニソダテラレタショウネン]
Hwayi: A Monster Boy
(화이 : 괴물을 삼킨 아이)
2013年上映時間:125分
平均点:7.00 / 10(Review 7人) (点数分布表示)
公開開始日(2014-04-19)
サスペンス犯罪もの
新規登録(2014-05-20)【8bit】さん
タイトル情報更新(2023-02-16)【イニシャルK】さん
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キャストキム・ユンソク(男優)ソクテ
チョ・ジヌン(男優)ギテ
キム・ヨンミン〔男優・1971年生〕(男優)ジョンミン
ユ・ヨンソク(男優)
イ・ギョンヨン(男優)
畠中祐(日本語吹き替え版)
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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1
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7.《ネタバレ》 興味ある素材を扱うイチャンドンの製作なので、鑑賞。

最後まで観て、何というか、バランス感覚がないというか、笑顔がないというか・・
出演している女優の表情が、アダルトビデオのそれみたいに、堅いというか・・

悪魔の正体は、孤児院のメンバーでした。
院の代表の聖職者の子どもを誘拐して、その悪党たちがその子どもを育てていたのですね。
えぐいアクションは韓国らしいので、特に気になりませんでした。
ただ、一番の悪魔が怪物の影に恐れて、聖職者の愛にしがみついたとき、
聖職者が院の女の子にオスの目線を向けたからか、彼は、その子に暴行して、悪魔になるのですね。
そこを丁寧に描いてほしかった。
そうすれば、イチャンドンらしい、作品になったと思います。
なんかキツメの演出の目立つ作品で終わってしまった感じがあります。、
トントさん [DVD(字幕)] 7点(2023-07-29 20:22:07)
6.《ネタバレ》 殺人も強盗も何でもする犯罪グループの5人の男を父親として育てられたファイ。
それぞれの得意分野の犯罪スキルを教えられて育った17歳。
ある日を境に、ファイは自分の過酷な運命と直面し、父親たちと戦うことになる。
まずこの設定に惹かれました。

ファイの運命は余りに残酷です。
自分が誘拐された子供だったことを知り、よりによって初めての殺人が実の父親だったなんて。
ソクテがそれを知りながら命じたことや、両親が立ち退かなかった理由が自分を待っていたから、なんて知ったら、そりゃもう大打撃だし復讐もしたくなります。
ファイにとっては、知ってるのに黙ってた他の父親たちも同罪です。

ただ、そうだとしても、15年間それなりに愛情かけて育ててくれた父親たちへの葛藤も描いて欲しかったです。
騙された!酷すぎる!殺す!って展開早いです。

冒頭で、ソクテをアボジ(お父さん)、他の4人はアッパ(バパ)と呼んでることから、ファイにとってソクテは逆らうことのできない絶対的な存在だとわかります。
この緊張した表情、無邪気な子供らしい部分と真実を知ってからの顔つき、アクションすべて、ファイ役のジング君の演技力が光ります。当時15歳。天才です。

ソクテが見ていた怪物とファイが見ていた怪物は、不安と恐怖というのは共通でも、その中身は別物だと思います。

ソクテが見てたのは、自分の中にある汚い部分を知っていて完全に悪に引き込もうとする怪物。
キリスト教の養護院で育っているので、罪を犯せば神様から罰を与えられるという恐怖でもあります。
引いては神への恐れかもしれません。
だから必死で祈ったのに怪物は消えない。神は救ってくれなかった。
もっと汚れて自分が怪物になることで怪物を消したと思っていますが、実際はソクテは怪物に飲み込まれてしまったのです。

ヒョンテクへの執拗な残酷な仕打ちも、彼が神の化身のような人だからです。
どんなに酷いことをしても彼は信仰により自分を赦しました。
ソクテは、いっそ罵倒されたほうが救われたような気がします。

ファイが見る怪物を自分と同じ類のものだと勘違いしているので、ファイは自分の側の人間だ、怪物になることがファイを救うのだと本気で思っていたのでしょう。
そして、そうなった時完全にファイは自分の物となると。
恐ろしいほどの執着です。
ヨンジュへの態度からも、ソクテは支配と暴力でしか愛情表現ができないのだと思います。
キム・ユンスクが圧巻の存在感です。
感情の読み取れない表情や冷酷そのものに見える目つきで、誰も逆らえないカリスマ性に説得力がありました。

ファイが見る怪物は、幼い頃は漠然とした不安や恐怖の象徴だったかもしれません。
長じては、悪や罪など、自分の中の善や良心を消し去ろうとする恐ろしい物。
それが具体化してソクテとなったとき、ファイは怪物と戦う決意を持ち怪物を消し去りました。
だから原題の「ファイ・怪物を飲み込んだ子」の通りなのですが、私は邦題を見てこの作品を見る気になったので、タイトルは変えて良かったと思います。

エンドロールのファイの絵は、父親たちとの穏やかな思い出や明るい願望に満ちていて切ないです。
ギテの絵を見たときは涙が出ました。
ファイを溺愛していたギテ。最後まで本当のパパみたいだったのに。

ファイは、この先どんな風に生きていくのか。
できれば、ジンソンが用意してくれたパスポートを使って大学へ行き、画家になってほしいと思いますが、そんな普通の暮らしが可能かどうか・・・。

エディプスコンプレックスと、人間の恐怖に対する神からの命題。
残酷だけど、とても意味深い作品でした。
見て良かったです。
nanapinoさん [インターネット(字幕)] 8点(2020-08-08 17:40:24)
5.伊坂幸太郎原作の「オー!ファーザー」の殺し屋版。
容赦ないバイオレンスと不条理。
とことん追い詰める韓国映画の恐ろしさよ。
tonaoさん [インターネット(字幕)] 7点(2020-05-05 16:05:39)
4.《ネタバレ》 韓国映画は、加害者と被害者、善人と悪人がハッキリ極端に描かれるものが割と多い。この映画もそう。これが国民性なのか、白か黒か、百かゼロかのようで、度を越した反日思想(日本=悪、韓国=善)とも根底で通じるものがあるような。
映画としてはわかりやすくインパクトも強いのだけれど、あざとくやりすぎてリアリティを損なう面もある。一長一短ではあるけれど、問答無用の迫力はある。

結局、リーダー格のソクテがファイを殺さずに育てた理由がピンとこなかった。サイコパスの殺人鬼なので、ソクテの思考回路がわからなくて当然なのかもしれないが。
ソクテの過去を見れば、施設育ちゆえに恵まれたヒョンテク(ファイの父)を妬んで、ヒョンテクと好き合っていたヨンジュをレイプ。おまけに、その現場に駆けつけたヒョンテクの片足を斧で切断。それでも飽き足らずに、その後、幸せな家庭を築いたヒョンテクの息子ファイを身代金目的に誘拐。挙句の果てに、何の瑕疵もないヒョンテクをその妻ともども殺してしまうのだから、これでもかというような悪魔の所業。ヒョンテク夫妻にとっては悪魔にとりつかれた災難としかいいようがない。夫妻が立ち退きに応じなかったのも、誘拐された子供が帰ってくるのを信じてのことだから、一層哀れを誘う。

ソクテは子供の頃から内なる怪物に苦しめられてきた。「恐怖と怒りで心が汚れている。祈れば怪物は消える」敬虔なクリスチャンであるヒョンテクの言葉を信じて祈ったが、怪物は消えなかった。神への怒りが、ヒョンテクへの逆恨みとなったのだろう。神を信仰する者を徹底的に踏みにじることが、神への復讐となる。
自分の境遇や社会に対する恨みつらみを、やつ当たりのように執拗にぶつけるさまは気味が悪く恐ろしい。自身が怪物となることで、怪物の姿に脅えることもなくなった。演じるキム・ユンソクが、静かな中にも狂気をリアルに漂わせて上手い。日本を代表する役者の一人でもある役所広司が『渇き。』で見せた大仰で嘘っぽい浮いた演技とは段違いで、悪魔のような狂気や憎悪を演じさせれば韓国には到底かなわないという印象。
飛鳥さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2015-06-12 22:50:24)
3.《ネタバレ》 少年が葛藤するシリアスドラマかと思いきや、割といつもの韓国バイオレンス。鬼畜殺人親父5人に育てられた少年が、オヤジ達が本当に鬼畜だったことに気づいてめっちゃ怒るお話。
一番ダメなのは、主人公がどのように育てられて、5人の親父とどういう関係性を気づいてきたのかがほぼ描かれず、いきなり現代になっちゃうところ。
だから、この家族はどんな家族なんだろう?どうやって成り立ってるんだろう?とか思ってる間に話がドンドンすすんでいくので、気持ちが全然入らない。主人公ももっと色々葛藤するのかとおもいきや、いきなりオヤジの1人をぶっ殺しちゃうからビックリする。
本作は、そんな細かいことを考えなくても良いタイプの映画だったのだ。
たくさんの人が無惨に景気良く死ぬバイオレンス映画なのだ。これでいいのだ。
そういう観点で見ると、お父ちゃんが5人いたのも無駄ではない。殺され要員も考えると、5人は必要だよね!『凶悪』のピエール瀧そっくりなイカレオヤジは必見!
すべからさん [映画館(字幕)] 7点(2015-03-27 23:25:25)
2.最初から最後までともかく不条理。韓国映画特有のドロドロ感で、これでもか、これでもかの不幸の連続。はじめはあまりの暴力性のせいで後味が悪くなりそうな予感がしたが、ここまでやればそれこそ、怪物を超えてしまった感。主人公の青年もかっこよかったです。
木村一号さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2015-01-21 22:08:50)
1.《ネタバレ》 まさに悪魔に育てられた少年。あんな恐ろしい犯罪劇に子供を巻き込むなんて酷いと思う。
韓国映画独特の緊迫感のあるサスペンスが展開されて行きますが、犯行の動機や犯人の行動に疑問が多く色々と粗が多い。最後はやはり親子の愛が描かれるのだが、リアリティを感じられず全然感動も無いまま終わっていた。
少年には真っ当な道を行って欲しかったなぁ。ほんの一瞬だけ描かれる同級生の女の子との交流の場面が清々しく、束の間ホッとさせてくれた。
最後、少年は一体どこへ向かうのか。険しい道しか見えないが、頑張れ!と思わず叫んでいた。
ヴレアさん [DVD(字幕)] 6点(2014-10-05 23:53:38)
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【点数情報】

Review人数 7人
平均点数 7.00点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
500.00%
6114.29%
7571.43%
8114.29%
900.00%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.00点 Review1人
2 ストーリー評価 8.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 8.00点 Review1人
4 音楽評価 6.00点 Review1人
5 感泣評価 6.00点 Review1人
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