144.日本版リメイクの方を先に見たせいか、それとの比較になるのだが、死生観とか家族観といった所謂文化的な話になると、やはり日本的なものの方がしっくりくるような気がした。こっちはこっちでムダがなくてスッキリしていていいんだが、逆に言えばちょっとアッサリし過ぎなような気も。日本版がウェットというわけでもないんだが、まあ文化の違いというか。 |
143.《ネタバレ》 -The Bucket List- アメリカでは『死ぬ前にやっておきたいリスト』の事を“バケツリスト”って言うんだそうです。 二人があれだけ思い切ったことが出来た理由は2つ。間近に迫った自分の死を受け入れたことと、それが一人じゃなかったこと。 リストの項目は、本当に前々から夢見ていたことや、どうせ死ぬなら…と思い切ったことも含まれていた。あと実現不可能に思えることも。 私もいつ死ぬかが解っていれば、ぜひ、やっておきたいリストを作りたいけど、どこまで実現できるかは定かではない。一人だったら半分も実現できないかも。もう死ぬのに。そんな引っ込み思案な気持ちを、老後の不安と迫る死を、明るく乗り越える活力に変えてくれそうな映画。 リストの中身は、コールが大金持ちだったから実現できた事が多いのも事実だけど、これが庶民二人のコンビで、目的地到着までに体調崩して現地の病院にお世話になって…なんてのを延々見せられても夢がない。自家用ジェットでビュンとひとっ飛びして、夢の実現をサクサク消化するテンポの良さを優先したんだろう。97分という短めの上映時間にまとめたのも上手いなと思う。 後半に行くほど実現が難しい項目が残っていくけど、決して妥協しない消化方法は見事で、特に“世界一の美女とキス”は目頭が熱くなってしまった。そして世界を駆け巡った挙げ句、身近な場所へ、家族のもとへと帰納していく展開は、誰でも共感できるような気がする。 そして自分たちのやった事、二人の足跡を、誰かに残すことも大事なことかもしれない。序盤のミスリードにまんまとやられ、最後に登場する人物がトマスなのが良かった。コールの思いは娘が、チェンバーズの思いは家族が引き継ぐけど、二人が共に過ごした時間はトマスに残されたんだな。 【K&K】さん [地上波(吹替)] 7点(2022-04-20 20:33:51) |
142.泣いた、終盤で泣いた。声を漏らして泣いた。 起承転結、物語の起伏、クライマックスへの盛り上がり。 そして伏線の回収。構成にしてやられました。 正反対の男2人がキレイにピッタリハマる素晴らしさ。 ラストシーンの爽快感はなかなかでした。 ベタ?ベタでいいじゃん。王道でいいじゃん。 シンプルだからこそ、わかりやすくていいのです。 大好きなモーガン・フリーマン もうこれだけで僕は満足です。 いやぁホントに憧れる名俳優。 ジャック・ニコルソンも、そして秘書もいい味してますね。 邦題が微妙にミスマッチなのが気になる。 【愛野弾丸】さん [ブルーレイ(字幕)] 9点(2020-03-12 00:04:39) |
141.《ネタバレ》 「(死ぬ前に)やりたかったことを思い切りやる」というのはつまり、人生において本当に価値が有るのは何なのかを描き出すことでもある。その結論が「家族(あと友情)」だとゆーのはまま月並だとも言えるが、コンパクトながら優れた工夫を豊富に盛り込んだ上質な脚本に加え、主演二人の円熟した演技のレベルは非常に高い。間違いの無い傑作ヒューマンドラマ。 【Yuki2Invy】さん [インターネット(字幕)] 7点(2019-11-21 20:09:07) |
140.《ネタバレ》 前々から気にはなっていたけれど、なかなか観る機会がなかった映画。つい最近日本でリメイクされたので、リメイクされるほど面白いのかと思い、契約している動画配信にUPもされていたので、これはいい機会だと鑑賞することに。 正直言って物語の三分の二くらいまでは退屈でした。だってお金で贅沢な旅行をしているわけで、それ見ててもなんだかな~だし、楽しむにしてももうちょっとこちらの想像の上を行くような楽しみ方をしてほしいかったな~。 ただ、モーガン・フリーマンが倒れてジャック・ニコルソンが病院に駆けつけるところから急に、この作品のテーマがハッキリと見え、深い味わいを感じられるようになった。特に世界一高いコーヒーといわれるコピ・ルアクの話のところは、腹抱えて笑ってしまった。泣くほど笑ってしまった。あそこのシーン、めっちゃ好き。てか私的にはあそこで初めて二人は、真の親友になれた気がしました。それまではただの旅仲間みたいで。でもほんと、ラストからの怒涛の感動のラッシュには参りました。 この映画ってラストに名シーンが多くって、そこにギュギュギュッ!と集約されすぎているから、もうちょっと中盤でも名場面を作ってくれてたらな~、とつくづく思いました。はぁ~もったいない。 |
139.《ネタバレ》 余命との向き合い方が世界訪問とはやや深みに欠けるが、二人の老齢の男性の交流が温かいものでよかった。 美しく描きすぎな部分もあるけれども、「後悔がないように人生を全うするべし」というメッセージは受信できる。 アカデミー賞常連というジャック・ニコルソンの映画は初めてだが演技力の高さに驚いた。 【カジノ愛】さん [インターネット(字幕)] 6点(2018-07-22 23:45:11) |
138.《ネタバレ》 爺さん名優の二人がさすがです。どっからどう見てもニコルソンとM・フリーマンなんだけど、すぽんとその役に入れる技術は玄人の熟練技を見ているようで、全く安心して見ていられる。ただ、物語はわりと深みに乏しく、重鎮二人のネーム負けしています。 人生の辛酸を経て、終盤に差し掛かった二人が最後にやりたいことが世界各地の名所巡り、とはちょっとがっくりしますよ。インドやらピラミッドやらに行きたいって若者の自分探しか。 観光名所をつなげるのは尺稼ぎにはなるでしょうが、”やりたいことリスト”は話の肝なのですからここは脚本家にもっと考えて欲しいところ。 でも主演の二人とニコルソンの秘書がとても良いのです。”猫のフン”コーヒーで爆笑してるシーンと、山頂に遺灰を持ってきたのが秘書氏だった、という意表を突くラスト。この二場面は、他のアラを補って余りあるものでありました。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2017-12-31 00:49:16) |
137.たまに見たくなる。最高の人生はまだ見つけられそうにない。 【がらんどう】さん [DVD(字幕)] 8点(2017-10-07 22:51:18) |
136.《ネタバレ》 死ぬまでにやりたいリストを作成しようと思ったことがあったが、「これだけやったら死んでもいい」と思えるようなリストは出来上がらなかった。 思えば、物欲といい、家族との人間関係といい、今が気持ちよく、なおかつ、これからも希望があるところに満足があるのであって、明日死ぬという運命の上では、どんな財宝も慰めにはならないであろう。 しかし、人間はいつか死ぬのであって、いわば我々全員が多かれ少なかれこの映画の主人公である。 とすれば、人生というものは、死に向かっていく破滅への一方通行の行進なのであろうか。 いや、そうではない、と断言したい。 そうではない、と(心から)確信できる人が、ある意味悟った人と言えるのではないだろうか。 といった事を考えさせてくれたので、ストーリーは陳腐だが7点(笑) 【チェブ大王】さん [地上波(字幕)] 7点(2017-10-02 13:23:58) |
135.《ネタバレ》 伏線がずっとあって、それを最後にうまく回収していく展開は見事。 ただちょっと登場人物にリアリティがない。 あれだけヒステリックに怒鳴っていた妻が、帰ってくるなり理想的な妻になるなんてどうかしてる。 またずっと会っていなかった肉親が自分をすんなり受け入れてくれるのも現実的じゃない。 どんなに金を使って世界を自由に旅行しても、家族の愛にはかなわないのだというところがミソなので、この矛盾は減点要素。 上映時間が短くまとめたのはとても良いと思った。 【mhiro】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2017-09-03 19:49:12) |
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134.いずれ終わる人生を考えた時、観る価値がある映画だと思う。 現実的でないエピソードも、つまりはイメージの問題だ。人生の終盤の時期に最高の時が来るかどうか。実際には難しいが物語としてはありだろう。 【simple】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2017-08-30 22:30:23) |
133.《ネタバレ》 タイトルを知らないまま鑑賞、15分ぐらいで面白そうだなぁと思いながらスルーしていた作品かと気が付きました、リストの回収のされ方が心地よいですね。金持ちめー!。。。てのは見なかったことにして楽しみましょう。「LIFE!」に似た感じですね(逆だけど、僕が見た順番なのでw) それなりにやりきった形で死を迎えたいですね。 【ないとれいん】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2017-08-29 13:30:18) |
132.《ネタバレ》 うまく伏線があり、それを上手に回収し、ブラックジョークも効いていて、よく出来た映画。よく出来たお話。すごく真面目なストーリーです。でも少しだけ真面目すぎて退屈でした。せっかく余命わずかの爺さんなんだから、もっとはちゃめちゃにやって欲しかったな。 【Keytus】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2017-08-15 01:56:20) |
131.原題の「The Bucket List」の方が絶対によかったと思います。 商業的にナシなのでしょうが…。 【Donatello】さん [DVD(字幕)] 9点(2017-07-17 01:15:26) |
130.こういう映画を見たときに、自分って単純にできててよかったなあと思います。 【プラネット】さん [インターネット(字幕)] 8点(2017-04-09 19:56:38) |
129.《ネタバレ》 オーソドックスで深刻なテーマながらも、手軽に手堅くまとめた佳作。この手の話は予定調和で締めるが、冒頭のナレーションで鑑賞者をミスリードしたり、「最高の美女にキスをする」の顛末も粋だったりと、脚本のお手本を魅せてくれる。一番はジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンの対照的な二人。映画と現実の人生を交錯させるような、肩の力を抜いた深みのある好演が映画全体の質を向上させている。賛否両論はあれど邦題は好き。 |
128.《ネタバレ》 余命宣告されてからの「やりたい事リスト」というテーマ自体は目新しくはないが、モーガン・フリーマンとジャック・ニコルソンという二大名優の共演が見所の本作。 印象に残るのはピラミッドでのワンシーン、死んだ後で天国の扉の前で問いかけられるという二つの質問をモーガンがジャックに投げかける。一つは「人生に喜びを見つけたか」もう一つは「他者に喜びを与えたか」。ジャックは二つ目の質問に答える代わりに、疎遠になっている娘の話をする。それを聞きモーガンはあることを決意するわけだが、このあたりは本作の邦題である「最高の人生」には、他者にどれだけ喜びを与えたかということも深く関連していることを象徴するシーンだった。 もうひとつ、ジャックとの旅でモーガンは忘れていた妻に対する愛情を取り戻す。夫婦の倦怠は誰しも訪れるわけだが、身近な大切な人との結びつきこそが「最高の人生」に不可欠であることも思い出させてくれる。 ジャックもラストで首尾良く「世界一の美女とキス」できたり、エベレストのくだりも含めて、意外な形で二人の「棺おけリスト」は成就していくわけだが、こうした意外性の中に人生の重要なテーマを印象に残すことに成功している佳作。 【田吾作】さん [インターネット(字幕)] 7点(2016-11-20 13:28:29) |
127.観客の立場によって評価が変わる。生死に切実に向き合っている人にとってはこの作品の問いかけはこころに響くものがあるだろう。もちろん、名優二人の心に訴える演技があってこそ。モーガンフリーマンの安定した演技はもちろん、ジャックニコルソンの表現はまことに素晴らしいものであった。題材としては見たことある感があっただけに。ロードムービーとしての良さもあるが、やっぱり友情ものだなあ。この作品は。 【タッチッチ】さん [DVD(吹替)] 8点(2015-09-29 18:15:04) |
★126.《ネタバレ》 冒頭で雪山を歩く人物は、エドワード(J.ニコスソン)に手向けるカーター(M.フリーマン)のナレーションだったので、てっきりカーターだと思っていたら最後でネタバラシ。エドワードの秘書が二人の夢リストの仕上げをするというオシャレなラスト。 そつなくまとまっているウェルメイドな作品だけれど、心は動かされない。粗削りで下手だけど感動できる印象的な映画もあるが、これはその逆のタイプ。冒頭で騙されて意表はつかれたものの、肝心のストーリーが凡庸だし、感情移入もできない。 【飛鳥】さん [CS・衛星(吹替)] 5点(2015-09-11 01:13:48) |
125.キャスティングの面白さという意味では、実生活でも大金持ちの二人に、映画でもゴージャスな旅をさせては一つも面白くありません。彼らの実生活をこれ見よがしに見せつけられているようで、これは余命宣告された二人の生涯最後の旅です、と言われても残念ながらほとんど感情移入ができませんでした。そして内容以前に、このセンスのない邦題には毎回辟易する。たかが邦題、されど邦題。過去の名作を見ればあきらかだが、基本はやはり直訳が理想的だろう。「バケットリスト」ではさすがに厳しいが、もう少し作品の個性を感じさせる題名を思いつかないものか。二大名優の共演、この映画はそれだけに尽きると思う。 【タケノコ】さん [映画館(字幕)] 4点(2014-10-30 16:20:14) (良:1票) |