2.《ネタバレ》 もうめちゃくちゃだ。映画のスタートが激しすぎる。こんなことまで人間は受け入れて生きていかなきゃならないの?でも同じような目に合った人はたくさんいるのかもしれないな。ソウォンの周りにはいないが。で、一度は止めかけたDVDを、結局…観てよかった!
瀕死の暴行を受けた八歳の少女とその父と母の再生の物語。性犯罪の立件の難しさや韓国メディアの強烈さなども的確に描写する。
その中で私の心が動いたのは、事件は家族の周囲の人間の心をも傷つけていたという部分だ。細かいニュアンスがよく伝わってきた。
俺が頭を下げれば俺から金を借りてくれるのかと父親に電話する工場長の男気。
工場長の奥さん(被害者の母親のママ友)と被害者の母親の心の交流。勘違いからの暴言をめぐり言い合いながらも心通わせる母親二人。
そして、被害者ソウォンと同級生の工場長の息子の涙。「自分があの日ちゃんとソウォンと一緒に学校に行けばこんなことにはならなかったのに」と被害者の父親に泣きながら告白する。お前、どこも悪くないじゃん(涙)。
実話ベースかぁ。ひどすぎる。でも父さんも母さんもソウォンも、周りの人もよく頑張った。人工肛門って大変なんでしょう?いつまでたっても被害の傷跡は隠せないかもしれないけど、みんなよく頑張った。復讐に走らないで、よく耐えた。
いい映画だった。