38.《ネタバレ》 昔の学生だった頃を思い出してしまう。親の期待と自分への抑制や葛藤。何が正しいのか考えるが、未だ若く経験も度胸も何も備わっていないのでどうすればいいのか判らない。そんな時期には、一つの出来事が自分を強く揺さぶってくる。映画ではディーンは強いダメージを受けてしまう。このあたりの情緒不安定なディーンを見て以降、私は大変ストーリーに引き込まれてしまった。 そうした後、バッドの父親・ディーンの母親が子へ自らの育て方の不十分で無かったかという後悔に近い気持ちを吐露するシーン。親も子も時代も場所も関係なく、事がうまくいっていないとき、いかなかったときは皆不安なのだ。その時のディーンの母親への対応は、彼女の心の成長を感じさせる。 最後のバッドとの再会。時間の移りゆく様を感じる。そして何とも言えないこの前向きな切なさに詩が照らし合わさって、この作品と映画というものの価値を感じる。 【さわき】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2018-01-13 19:43:36) (良:1票) |
37.名作?らしく人間の本性の描写が随分しなやかですね。ストーリーやキャラクターに現実感がないけど、親子の確執や男女間の葛藤のツボが押さえられていて結構感情移入できます。 【ProPace】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2017-12-01 21:55:54) |
36.《ネタバレ》 超久しぶりに見直して、やっぱり大傑作だと再確認。とにかく圧巻はラストだと思います。そこに至るまでは、長い長い伏線でしかありません。大恋愛の末にうまく行かず、別れてしまうのはよくある話。貞操観念とか、家の事情といった話は、極論すればどうでもいいんです。 しかし本作が出色なのは、それぞれ別々の道を歩んだ後、もう1度自分の意思で会いに行ってしまうこと。このラストの緊張感と、もう昔には戻れないというやるせなさと、いよいよこれが本当の別れというせつなさがたまりません。しかもそのタイミングで「草原の輝き」の詩を語るのがまた憎い。 この場面には、誰もが自分自身を投影するんじゃないでしょうか。ある程度年齢を重ねてくると、いろんな事情でもう一生会わない(会えない)人が増えていきます。ではもし、あえて会いに行ったらどうなるか。それをヒリヒリするような〝痛み〟とともに疑似体験させてくれるからこそ、この作品は古いながらも高く評価されているのだと思います。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2017-08-23 03:13:54) (良:1票) |
35.単純な恋愛ものではなく、結構壮大な流れ。親子間の確執もテーマの一つだが、上手く出来ている。 途中どうかな〜、ということも多いし、最後も読めないことは無いが、それでもいい映画と言える。 【simple】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2017-08-15 15:57:44) |
34.《ネタバレ》 よくも悪くも昔の映画。当時は宗教の影響もあったのでしょうが、もはや今では過去の遺物といった感じ。「親の抑圧」という点では、現代も通じるものがあると思いますが、必ずしもそこが中心ではないようなので、そこにポイントを置くと肩すかしをくらうかも。とりあえず現代の日本では、あの年代で抑圧する前に子供を殺してしまう親も少なくないようです。話としてはつまらないわけではない。題名にも取られているワーズワースの詩の使い方がうまく、これによって「青年期を脱して大人になる」というテーマが浮かび上がり、かろうじて普遍性を獲得しています。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2017-07-12 09:18:28) |
33.《ネタバレ》 主人公の2人が、延々とうじうじ悩んでいるばかりで、かといって前提としての抑圧がきちんと描かれているわけでもない(台詞でいろいろ言われているだけ)なので、見ていていらっとしてきます。しかも結局、それを自ら乗り越えているわけでもないので、成長や変化もないということになります。むしろ、姉とかクラスメートの彼女とかの方が、登場人物としては魅力的でした。 【Olias】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2017-06-24 23:55:59) |
32.細かいところがつっこみどころ満載だったけど、全体のシナリオはよい。最後のシーンの為にあるような映画だった。 【ホットチョコレート】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2017-06-22 05:06:02) |
31.《ネタバレ》 さすがはエリア・カザン監督。若者のみずみずしい心の揺れ動きを見事に描いておりますね。 鑑賞しながら、自分の青春時代をひたすら思い出しておりました。あぁ、すごくわかるわぁって。 奥底から湧いてくる好きだと言うストレートな感情と家族からの抑圧の狭間で実に悩ましい。 今の感覚から見ると、「んもぅ〜、とっととやっちゃえばいいのに〜!」って思ってしまうんですが(笑)、 1920年代ではそうはいかんのでしょうね。 教室でワーズワースの詩の意味を問われるシーンが個人的には一番印象深かったかも。 少々突飛かなと思ったり、理解不能なセリフがないわけでもないのですが、人の行動は本来理不尽なものだったりもするし。 ウォーレン・ベイティとナタリー・ウッドの見事過ぎる演技にも感服。 農場に行って、バッドが結婚していることをそこで知る展開は胸張り裂けそうになった。 そしてまた同時に、大人になったバッドが完全に庶民化生活を送っているその落差が印象的だった。 これが成長なのね。あの頃の彼はもう過去のものとなったのね。 草原の輝けるとき、花美しく咲きしとき、再びそれは還らずとも嘆くなかれ、その奥に秘めたる力見出すべし。 国も年代も違っても、この詩の意味は共通普遍のものなんだなと思いに耽りました。 【あろえりーな】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2017-06-19 23:09:56) (良:1票) |
★30.《ネタバレ》 時代を感じてしまう青春映画。 現代の性に奔放なアメリカからすると、今や化石になった感さえある貞操観念。 親は良かれと思って我が子のために余計なことをしてくれる。 子供を自分の思い描くレールに乗せようとして、子供の気持ちを見失ってしまう。 その中でもがき傷ついていく若い二人の姿が痛ましい。 ワーズワースの詩がとても印象的でラストを締めるのにふさわしく、主人公を後押しする力を与えてくれるようだ。 【飛鳥】さん [DVD(字幕)] 6点(2014-09-20 21:46:36) (良:1票) |
29.ワーズワースの詩を題材にした、「エデンの東」タイプの青春映画。 この時代特有のパパン、ママンの甘ったるい親子のシーンには、相変わらず違和感を覚えてしまうけど、若き日の輝きとはかなさ、美しさと残酷さ、主人公たちの苦悩や葛藤は丁寧に描かれてます。 ウォーレン・ベイティが若い、ナタリー・ウッドがかわいい。 さすがに時代は感じるが、ラストも印象的な、秀作の部類に入る青春映画かと。 【MAHITO】さん [DVD(字幕)] 6点(2012-11-25 06:17:40) |
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28.若干優等生的な内容ですが、ナタリー・ウッドの美しさとウォーレン・ベイティの初々しさに魅了されました。 【色鉛筆】さん [DVD(字幕)] 5点(2010-01-23 20:20:08) |
27.《ネタバレ》 とにかくナタリー・ウッドの魅力が強烈な映画だ。ウォーレン・ビーティが完全に押し負けている。モテなかった自分には無縁の話だが、思春期の恋愛の喜びや苦しみが巧みに表現されていると思う。みんな多かれ少なかれ、ディーニーとバットに共感できるのではなかろうか?この作品の中で、たいていの大人は完全に悪役だ。映画自体の視点が若者側に立っており、少し典型的に過ぎる性格描写だが、おそらくそれは確信犯なのだろう。逆に言えば、この撮り方が映画内の若者たちへの自己投影を助けているともいえる。 この映画の醍醐味は何と言ってもラストシーンのほろ苦い後味だ。「まだ愛してる?」と訊かれた際のディーニーの表情は何とも言えない。名演である。最後のワーズワースの詩句によって、僕は二度と取り戻せないあの頃の片思いを思い出して、少し泣いてしまった。 【枕流】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-03-17 23:15:11) (良:1票) |
26.青春の輝きでした。最後の牧場のとこはほんと切ないね。 【すたーちゃいるど】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-01-03 12:35:41) |
25.《ネタバレ》 ワーズワースの詩がいつまでも心に残る映画。数年の月日が経ち、ディーニーがバッドに会いに行く。バッドはすでに結婚して子供もいた。それでもしバッドの奥さんがケバーイ嫌な女だったら キーーッてかんじなんですが、ボロボロの服の素朴な女性でちょっとほっとしました。泥だらけのバッドと真っ白な服をきたディーニーがあまりにも対照的で、あーもうふたりは違うんだな、と。切ない…。「されど嘆くことなかれ その奥に秘めたる力を見出すべし」まさにそんな表情をしたナタリー・ウッドのラストシーンがとても美しいです。 【きむねぇ】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-06-26 23:58:41) (良:1票) |
24.倫理観の基準値はびっくりするほど変わってしまいましたが、今の時代にも通じるものがたくさん描かれています 【マーガレット81】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2008-04-23 15:14:14) (良:1票) |
23.《ネタバレ》 処女VS童貞。童貞の判定勝ちみたいな。 【永遠】さん [CS・衛星(字幕)] 3点(2007-06-28 19:43:08) |
22.《ネタバレ》 男の心の流れにちょい無理を感じます。姉にしても事件の後はほったらかしで、最後に事故で死んだことがひとことだけ語られるのみというのはいただけない。自殺を図った娘を、親はいとも簡単、あっさりと精神病院に入れてしまうってのもどうなんだ。この三点がとてもに気になってしまう。しかしラスト周辺は良い感じ。途中で出てきた題名の言葉も出てくる詩が作品のテーマとして生きていて、ラストシーンもその詩が繰り返されることが実に味わい深くなってます。最後の再会シーンでの男の嫁さんの演技にも感じ入るものがありました。 【MARK25】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2006-10-08 20:02:10) |
21.《ネタバレ》 ワーズワースのあの詩「草原の輝き 花の栄光 再び それは還らずとも なげくなかれ その奥に秘められた力を見出すべし」とかいうこの詩が最後の最後にずしりと重く圧し掛かる。若い二人の恋の行方、切ない気持ちというものが見事なまでに表現されたこれが本当の恋なんじゃないかねえ!君!と何だか寅さんみたいな口調でつい、言いたくなってしまうぐらいこの映画は本当に二人の心情というものがよく描かれている。特に愛する男の為に純潔を守り続ける女性を演じたナタリー・ウッドが素晴らしい!個人的に同じナタリー・ウッド主演の「ウエストサイド物語」は感情移入出来ず、それほど好きでもないけど、これは良かった。とにかくナタリー・ウッドのあまりの美しさ、可愛さ、今までナタリー・ウッドてそれほど気にしたこともなければ、良いと思ったこともなかったけど、参りました。この映画を観て、ナタリー・ウッドという一人の女優に恋をしてしまった。とにかくナタリー・ウッドの全てがこの映画では本当に魅力的に見えてたまらない。 【青観】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2006-08-14 22:09:43) (良:1票) |
20.アメリカにも、こんな純潔を守る時代があったのだ。「避暑地の出来事」と同じ感動を覚えた記憶がある。 青春の若き思い出として、恋に恋する年頃だった。 【ご自由さん】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-07-24 23:09:07) |
19.青春映画のマイベスト。恋愛映画のマイベスト10。 この若者たちが周囲にいかに愛されているのかがわかって、 観た翌日までオイオイ泣いてた私。 「心から愛せる人に、しかるべき時に捧げます」と思ってる女の子、 「できたらバー人を彼女か嫁にしたい」と内心思ってる男の子、 「わかっていながらつい子どもに我のレールを敷いている」パパママさん、 引け目など無用!必ずしも時代遅れではないし、 実は結構いらっしゃるのではないでしょか。 そんなアナタにおすすめします。 繊細なナタリー・ウッドの心情を代弁するかのような滝や振り子や鍋の音、 それに蠅さんまでもが名演技。 60年代映画名物:ラスト数分もぜひどうぞ。私と一緒に泣こ。 【かーすけ】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-06-20 21:47:42) (良:2票) |