234.《ネタバレ》 ファーストシーン、ガンファイト、人間ドラマ。全部揃っているのに西部劇らしくない西部劇。だが実に映画らしい映画だ。ジョージ・ロイ・ヒルは「スティング」も面白かったけど、俺はコッチの方が好きだ(女の子もこの映画の方が可愛くて魅力的だ)。 冒頭からエドウィン・S・ポーターの「大列車強盗」を彷彿とさせる列車の襲撃→駆けつけた騎馬隊から逃げ去るスタートダッシュ。 酒場でのポーカーから振り向き様のガンファイア、見ず知らずの美女を強姦するゲス野郎なのかと思いきや、実は馴染みの女性に対するちょっとした挨拶(イタズラ)だったという。「やーね脅かさないでよ」と笑って済ませてくれる仲の良さ。ちょっとした三角関係も“さわり”で終わるぐらい絆が深いともいえる。 仲良く逃避行、断崖ダイブ、強盗、銃を持った者が避けられぬ殺し合いの連鎖。 犯罪に生き急いでしまった者たちの束の間の安らぎ、叶わぬ願い、結局は元の殺し合いの世界に戻ってしまう虚しさ・・・それを独特の静寂が包み込む。その何とも言えない雰囲気を好きになってしまった。 サイレント映画の「アクション」で魅せる事にこだわった造り込みと呼吸、音のない静けさの中からいかに“音が聞こえてくる”ような映像を撮るか。 まるで古いアルバムをめくるような・・・。そういう心意気に溢れた映画だ。アメリカン・ニューシネマ特有のアクの強さは余り無いけども、抜き撃ちや幻想的とも言える映像は見応えがある。 機関砲といった武器ではなく、自転車で時代の波に追われるガンマンたちを表現するのが良い。 殺伐した世界の中で、一瞬の平和なひと時に流れる「雨にぬれても」は印象的。 サム・ペキンパーが“動”のワイルドバンチなら、この映画は“静”のワイルドバンチ。 ラストの「奴らは死んだのか生き残ったのか!?」というテンションが上がったまま終わるクライマックスも最高。 【すかあふえいす】さん [DVD(字幕)] 10点(2014-01-30 11:00:14) (良:2票) |
233.《ネタバレ》 僕も親父も1番好きな映画。話の面白さというよりかは主演二人のカッコ良さと全編通しての爽やかさとスタイリッシュさ。所謂、オシャレなクライムムービーの元祖じゃないでしょうか。 【セラーズ】さん [インターネット(字幕)] 10点(2013-12-20 12:44:55) |
232.《ネタバレ》 「男のロマン」と言うより「男の子の妄想映画」。 銀行強盗してみたい、列車強盗もしてみたい。 巨漢マッチョのクーデターも鮮やかに片付けたい。 そして、ひたすら辛い事から逃げ続ける。 きつい牧場仕事なんてやりたくない、強盗を続け、 追っ手から逃げ、海外に逃げ、良心の呵責からも逃げる。 自分の罪は振り返らないが、他人(山賊)の犯罪は懲らしめたい。 そうそう!、泳げないけどカッコよく飛び込みたい!。 心も身体も逃げ続けるが、ガールフレンドは欲しいらしい。 たまに二人でイチャイチャしたい。自転車(未来)なんて馬鹿にしたい。 しかも、女は堅気(教師だと!?)であって欲しい、でも付いて来て欲しい。 なぜ唐突に「雨」の歌?。僕は、自由~。そうかな?。 「雨」が「現実」の比喩だとしても、結局、働かない自分のせい。 最後にサ、オレたちが無様に死ぬ所は描かないでね。了解ですっ!。 西部の自然が美しい。所々、写真のスライドで描く手法が洒落てますね。 【じょるる】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2013-06-21 00:08:33) (良:1票) |
231.外国で強盗するのは大変、何せ言葉から覚えなくちゃならんのだから。いくつかコメディみたいなおもしろい場面もあったけど、全体としてはたいくつ。有名な挿入歌は唐突だし、映画に合わない気もする。鉄砲も撃ち放せば格好いいというものでもないし・・・。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 4点(2013-03-16 21:26:18) (良:1票) |
230.《ネタバレ》 まだ10代のころ、ビデオテープが1本1000円もしたころ、NHKで録画した本作を何度も繰り返し見ていました。 音楽、カット割り、ニューマン、レッドフォード、ロス、全てが今の私の一部になっているようです。 数十年ぶりに観なおして、あの時と同じ感動ができ、それが嬉しくてなりません。 当時はエンディングロールがなかったと思いますがテレビの編集のせいでしょうね。でも、全て記憶に残っていました。 二人が滝に飛び込むシーンは、ちょうど始まって1時間になったとき。 さすが、ハリウッド映画は計算されていますね。 【クロエ】さん [地上波(字幕)] 9点(2013-01-30 10:55:06) |
229.当時の空気感は出ていてなかなかいいと思います。ただなんでボリビア?そんな田舎じゃないだろうとは思いますが。カット割りとか映画的にも良くできています。内容はあまり深くないですが。一度は見てもいいかと思います。できれば現地の言葉には字幕が欲しいです。 【たかちゃん】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-01-17 12:08:27) |
228.《ネタバレ》 学生時代、映画をカントクで観る視点を覚えて最初に意識した人の一人がジョージ・ロイ・ヒルさんでした。基本的な演出力に加えて、笑わせ方が極上です。みんな真剣にやっているんですが、そこから笑いをすくい取ります。サンダンスの「泳げないんだ!」がその典型です。何度も観てますが、そのシーンが来るとワクワクします。この味を出せる監督は少ないと思います。反対に、何度も観てるから後半はツラさもひとしおです。ハッピーエンドでは終わらないと云う意味でアメリカン・ニューシネマの代表作に数えられる本作ですが、彼らの生き様は否定したくない。「明日に向って撃て!」がその気分を力強く代弁してくれます。この邦題も極上ですね。 【アンドレ・タカシ】さん [映画館(字幕)] 9点(2012-12-24 02:38:20) (良:1票) |
★227.《ネタバレ》 ジョージ・ロイ・ヒル監督によるアメリカンニューシネマの最高傑作。 ブッチ(ロバート・レッドフォード)とサンダース(ロバート・レッドフォード)の強盗コンビが、たまらなくカッコイイ。 この2人と絡むエッタ(キャサリン・ロス)もたまらなくキレイ。 主題曲「雨に濡れても」とともに、自転車で戯れるシーンが癒される。
緊迫した場面にも、思わず噴き出してしまうようなコミカルなシーンがいい。 追っ手に追い詰められて、崖から谷川に飛び降りるシーンで、サンダースが「俺は泳げないんだ」とブッチに告白するところ。 ボリビアの銀行で、ブッチが強盗のセリフを忘れて、カンニングペーパーを取り出しもたもたするところ。
そして、ラストの包囲された警官隊に、飛び出していくストップモーション。 蜂の巣にされる場面を描かなかったのが、この作品にふさわしい。
何度も観たので、セリフまで覚えてしまうくらいだが、やっぱり面白い。 かっこよくて、笑えて、切ない映画。 エンターテイメントの要素がいっぱい詰まっている。 本作と同じヒル監督、ポール・ニューマン、ロバート・レッドフォードで描く『スティング』も負けず劣らぬ傑作。 【飛鳥】さん [地上波(吹替)] 10点(2012-12-04 16:56:40) (良:1票) |
226.《ネタバレ》 紛れもない西部劇代表作の一つ。強盗団が主役のアウトロー的西部劇。実在の「壁の穴強盗団」を2大俳優が好演。名曲を背にポール・ニューマンがキャサリン・ロスを乗せて自転車で颯爽と駆ける、名シーン。印象的なボリビアでのラストカット、名コンビの最期を敢えて見せず殺陣の中にも希望を持たせています。ハチの巣になった「俺たちに明日はない」の結末とは対照的。 【獅子-平常心】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-11-18 21:51:33) |
225.古き良きアメリカンニューシネマの傑作と名高い映画ですがアメリカンニューシネマって作品的な面白さよりも作品に共感できるかどうかが重要なんですよね。これはいまいち共感できなかったかなあ。でも時代に取り残されたおっさん二人が明日へ夢見て破滅へと向かうラストシーンは印象的。おっさん二人と言うには豪華すぎますがw 西部劇というよりは青春映画だと思います。なんかロバート・レッドフォードとポール・ニューマン揃うだけでお洒落な映画になっちゃいますよね。 【ケ66軍曹】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-09-13 22:27:24) |
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224.《ネタバレ》 とても綺麗な映画。名曲「雨にぬれても」をバックにブッチとエッタが歩いた野原の美しさよ。ブッチとキッドが追われる身になってからもアカデミー撮影賞に輝いた美しい映像を楽しめる。アメリカの雄大な自然が準主役とも言えそうだ。しかし、二人はそんな景色を楽しむ余裕はなく、徐々に追いつめられていく。レフォーズたちのしつこい追跡は適度な怖さがあって面白かった。三人がボリビアに逃げてからは失速した印象だけど、全体としてはなかなか。あと、ウッドコックはいいキャラだな~。 【リーム555】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-09-08 20:00:25) |
223.御存知アメリカン・ニューシネマの代表的な一本。 西部劇というと、どうしても泥臭いイメージがあるけど、本作ではそれを感じさせない。 ポール、ロバート二人のキャラがいいのはもちろん、演出、音楽も洒落ていて結構な出来映え。 キャサリン・ロスが懐かしく、ラストも良かった。バランスのいいお薦め作品。 【MAHITO】さん [地上波(吹替)] 7点(2011-09-02 14:22:57) |
222.2人組で逃走、ややコメディちっくでありながら主人公は2枚目俳優。現代でもよく聞くこのシチュエーションは、この映画が始まりだったかもしれません。そういう意味では歴史的な価値のある映画です。現代ではこのような映画が溢れてしまって、新鮮味がなくなってしまいました。荒削りなところが魅力的な映画ですが、余計な伏線も結構あったりするので、雑といえば雑ですね。 【shoukan】さん [映画館(字幕)] 6点(2011-04-29 13:25:11) |
221.《ネタバレ》 心に残る数多くの素晴らしいシーン。西部時代の終わりを象徴したこの映画は、歴史的名作間違いなし! 【さわき】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2011-04-08 17:53:12) |
220.初めてこの映画を見た時は、エンディングの余韻が消えていくのが嫌で、立ち上がれない程でした。 【iio3】さん [DVD(字幕)] 10点(2011-02-06 13:11:35) (良:1票) |
219.《ネタバレ》 倒れた自転車の車輪がカラカラと虚しくまわり、彼らの未来を暗示する。これが切ない。 |
218.《ネタバレ》 見る回数を重ねるごとに評価が下がっていく映画というのも珍しいんですが、今回その原因を探りながらじっくりと鑑賞。 一言で言えば、緊迫感の無さ、緩さ。銀行強盗にしろ列車強盗にしろ、あまりに淡々と、あまりに気負いなく、そしてあまりに簡単に行われるので見ていて気持ちが入りません。 逆にピンチにしても、延々と続く追跡シーンもちょっと、緊迫感、恐ろしさがわかりづらい点があるし、有名な崖からのシーンも一度見れば、二回目以降は「はい、ここで……」とわかってるわけで。 ラストだけは、それなりの緊迫感、余韻があったことは確かですが。 【rhforever】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-10-11 10:13:37) (良:1票) |
217.《ネタバレ》 2人が、カッコいいアンチ・ヒーローに仕立て上げられておらず、どこかダサい雰囲気を醸し出していたことで、彼らのおかれた時代遅れの状況がうまく表現されていたと思います。 悲惨な話のはずですが、終始ほんわりと明るい雰囲気だったのも好印象でした。その象徴でもある「雨にぬれても」がこの作品の挿入歌であることを、映画ビギナーの私は恥ずかしながら初めて知り、ちょっと得した気分になりました(「スティング」のBGMでも同じ思いをしました)。 こういった雰囲気でしたので、ラストを惨殺シーンではなくセピアの静止画面にしたことは無難だったと思います。タイトルどおり「明日に向って~」と言う感じで・・・ 【午の若丸】さん [DVD(字幕)] 9点(2010-10-10 15:35:05) |
216.西部劇をベースに、映画史に残るアンチヒーローを描き出した名作。それはもう理屈抜き、格好いいとしか言いようがないのである。 【j-hitch】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-08-17 13:53:59) |
215.従来の西部劇とは一味違う異色作で、個人的には最も好きな西部劇。 後に「スティング」でも組むゴールデントリオなので、主演二人のやり取りが楽しく、情けないところも含めてカッコいい。 【きーとん】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2010-07-16 22:09:49) |