★1.《ネタバレ》 新種の桜作りにその生涯を捧げた、実在の農業家である高岡正明氏の映画です。本作を観るかぎりでは、かなりの変人ではあるが (失礼) 、その屈託のない人間性が人を惹きつける好人物、、そのように描かれていた。 ストーリーが「奇跡のリンゴ」によく似ているが、実はその映画で主人公のリンゴ作りを邪魔する敵対キャラとして出演していたのが、笹野高史さん。その二年後に本作のキャスティングとは、なかなか面白い巡り合わせと思う。 前半はコメディタッチですが、背景に戦争が見えてくると、映画に漂う空気と、正明氏に対する見方 (印象) も変わってくる。氏は戦争で苦い経験をしながらも、他国への敵対心を燃やすことなく、桜によって外国との友好を目指したところ、そこに深い信念を感じました。 やや、NHKの連続テレビ小説のような映画でしたが、立派な志を後世に伝えていく、、という意味では、価値のある一作と思えます。 【タケノコ】さん [インターネット(邦画)] 6点(2025-02-09 14:09:00) ★《更新》★ |