2.《ネタバレ》 何となくっていうレベルの話ですが、船乗りを演じる男って何故か格好良く見えるんですよね。
この映画の主人公は見た目はワイルドで無骨な感じに見えるんだけど、出会った女の事を手帳にメモるなんてマメな奴だなぁとか、女に声を掛けに行く前に毎回キチッと身なりを整えたりする所なんかもどことなく滑稽じみていて見ていて笑っちゃう。
また、一度女に惚れるとのぼせ上がって人の話が耳に入ってこなくなったり、人に対して裏表がなさそうな性格や情にも厚い人柄もしっかりと描かれていたりして、まさにヴィクター・マクラグレンを見るための映画という風にも言えそうですね。
よく“○○を見るための映画”と美人女優が出ている映画に対してそのような事がよく言われることがありますが、この映画もその男版って感じ。
マクラグレンが話しをする時、相手の両肩を持って目を見て話すシーンが相手を問わず何度も出てきましたが、どんな内容であれその時その時の気持ちが表情に現れていたのが印象に残りました。
酒場での喧嘩のシーンも見るからにアドリブで迫力があって見応えがありましたし、そう言えば、船乗りを引退した後の生活についても試算を手帳に書いてましたね。