181.《ネタバレ》 なんも言えへん妻との旅路。最後に一言、「ありがとう、ごめんね」。二発の乾いた銃声が響く。見つめる少女。静かな風景映像と激しいバイオレンスシーン。ビートたけし監督の「静と動」、健在。 【獅子-平常心】さん [DVD(邦画)] 6点(2019-06-22 03:26:05) |
180.《ネタバレ》 全体のエネルギーが抑え目の割には飽きずに観ていられる。途中入るちょっとした笑いどころが目覚ましになっている。もう少しアップダウンがあれば良かったのか、どこが悪いという訳ではないんだけど、もう一度観たいとは思えなかった。 【なす】さん [インターネット(邦画)] 6点(2019-03-25 13:31:02) |
179.《ネタバレ》 北野映画の中で一番好き。ストーリーは破城してないし、挿入される画もテンポがあって良い。そして、映像が素敵。 【にけ】さん [映画館(邦画)] 8点(2019-02-02 00:30:25) |
178.自分は中学時代よりビートたけしのファンであるが、映画に関しては数作しか見ていない。北野監督自身の暴力衝動を映画にぶつけている様にしか見えなかったのだ。本当に殴ってるシーンも多々あり、自分の好みのジャンルとはかけ離れている。この映画も同様なのだが、そこそこ好印象である。大変芸術性が高い。序盤はちゃっちゃと撮ってるイメージだったが何の何の、見るうちに緻密に計算された画作りに驚く。言葉少なく映像で語り、寡黙なたけしは相変わらず殴る殺すとボコボコなのだが、氏の絵画に和まされる。暴力衝動と、絵から伝わる温かみのある人柄の二面性に、北野武という人物そのもので楽しまされている事に気付く。良い意味でずるい作品だ!実際ストーリーに関しても、たけしの残酷さと優しさのアンバランスをバランス良く描いた話であり、大杉漣の追悼という事で放送された手前大杉漣の良さを堪能するつもりが完全にたけしワールドである。はい、たけしですよ。と、和膳に乗せて品良く差し出された感じ。盛り上げる音楽も素晴らしいと思ったら久石譲だった。それにしてもたけしの絵画が非常に印象に残る。アートたけし展、近所に来ないかなぁ。 【にしきの】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2018-03-21 09:05:27) |
【へまち】さん [DVD(字幕)] 7点(2017-12-06 22:38:41) |
176.刑事役だったが、まーヤクザですな。シナリオも纏まっててよかったと思います。 【SUPISUTA】さん [DVD(邦画)] 7点(2016-09-25 12:48:20) |
175.これがキタノブルーだ。色濃い青テイストが強烈。 こんな熟年ラブストーリーの見せ方ができるのもたけし。 刑事という立場から様々な人間の生き方を哀愁漂わせそんでもってやり過ぎ感も忘れない。 まさに人生の最後に一花咲かせるHANABI。これもまた夏に観たい一本である。 |
174.セリフも少なく淡々と進みますがみせ方はやはり上手ですね。 【東京ロッキー】さん [地上波(邦画)] 5点(2015-06-10 02:15:57) |
173.《ネタバレ》 全体的に無駄が多いかな。で、説明不足というか。そういう乾いた感じが、ウケたのかもしれないが、基本的に日本映画はウェトなのが好みなので。余命僅かな妻の為に犯罪でカネを手に入れて逃亡旅行。なら、もっと夫婦愛や苦悩みたいなモノがもっとあってもいいような気もするが。映像で感じろを言われてもねえ。ちょっと無理があるかな。 |
172.《ネタバレ》 台詞とストーリーを出来るだけ削ぎ落として、暴力と、小ネタのギャグと、監督自身の絵をモンタージュ的に重ねていき仕上げている作品で、それらから何かを感じ取れている人が高評価を付けているのだろうが、ほぼ何も感じられず、理解も出来ない残念な私にとっては魅力的な作品にはならなかったです。 リズムをわざと外し間延びさせるような編集も心地良くないし、映像的に印象に残るシーンも特に有りませんでした。 悪い意味でギミックや手法にばかり意識がいってしまい作品に入り込む事が出来ませんでした。 正直、嫌味ではなく本作を理解できる人を羨ましく思ますが、その反面、その理解は監督の意図しているものだと自信を持って答えられる人(特に映画評論家)はどのくらい居るのかと思ってしまいました。 【しってるねこのち】さん [CS・衛星(邦画)] 2点(2015-04-20 04:25:58) (良:1票) |
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【ProPace】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2015-04-12 22:45:09) |
170.北野武の作品は本当に独特な雰囲気があって、そのことはとても評価できる。 この映画も少ない会話と、バイオレンスと、シュールな内容、そして希望の無い未来のための現在の空虚感がよく表されている。 【simple】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2015-04-12 12:21:44) |
★169.《ネタバレ》 北野武の映画は、北野が出ない「キッズ・リターン」とか「あの夏、一番静かな海」みたいな映画の方が好きなんだけど、北野が監督・主演で唯一好きなのがこの「HANA-BI」だ。
北野のファンの中には「“ソナチネ”のような鋭利なものが無くなり、優しさばかり溢れている」という人もいる事だろう。
だが、俺は優しさと冷たい暴力が共存するようなこの映画が好きだ。
「ソナチネ」や「あの夏、一番静かな海」の蒼き海の美しさ、「その男、凶暴につき」の孤独な警官の物語。
まず、武が多くを語らないのが良い。
劇中で咲き乱れる花、花、花。 火花のように散る血、血、血。 少しかすめただけでも噴出すような真っ赤な血液。 特に劇中の北野が演じる警官は、すぐに爆発して散ってしまいそうな存在だ。 夜空に打ち上げられ、一瞬美しく咲き乱れ、消えていく花火のように。
子も失い病の妻を気遣う警官。 妻が死んだら自分はどうするか。生き続けるか、それとも・・・。 そんな時に、同僚が撃たれ彼は部下と共に犯人を追う。
駅の売店で犯人を見つけ、捕まえようとする北野。 揉み合いになり、犯人が放つ拳は爆弾の起爆剤を押すように口から血を噴出させる。
たけしだったら自分の足ごと犯人を撃ち抜いていただろう。静かな怒りが主人公を動かす。
警官をやめ、ヤクザのような黒装束とサングラスで身を包む北野。 「銀行強盗やろうと思ってよ」なんて嘘か本当か解らないジョークを飛ばす。これが有言実行なんだから恐ろしい。 “ナイフ”の場面でアクションを影だけで演出するのが面白い。 そのナイフを相手がパッと両手で受け取るのなんか思わず笑ってしまった。
妻の治療費のため、そして残された部下のためにヤクザ相手に独りで立ち回るのだ。
終盤の怒涛の如き流れも、静かな空気が肌を刺す。
偶然出会った少女に、主人公は亡き子供の面影を見たのだろうか。 胴体だけ先に行き、残った両手もまた後を追う・・・。
ラストの海を見ながら「ごめんね」と呟く妻と静かに過ごすシーンが印象的だ。 【すかあふえいす】さん [DVD(邦画)] 9点(2014-12-20 20:14:27) (良:1票) |
168.《ネタバレ》 たけし久しぶりの刑事役 今回の主人公が北野映画中もっとも無敵 負けるシーンがほとんどない しゃべらないが強い ヤクザ達はさほどアクがないさっぱり系ヤクザでとくにメインでも無い しかしいつもにも増してキャストが徹底してDQN あいかわらず破滅型の主人公でラストは「ソナチネ」と完全にかぶるが、主人公の妻が余命幾ばくも無いので切なさでは数段勝る 「ソナチネ」のエンディングには違和感があったのでもう一度納得出来るシチュエーションで作り直したかったのかもしれないな 哀しいが妙に清々しさがあった 北野映画は必ず主人公の破滅で終わりたいという気概を感じる 前半、時系列がめちゃくちゃで少しわかりにくいが、要所要所に出て来るやられ役DQN達が繰り返しどつかれるシーンにはシンクロしていると思った その辺の構成はすごくうまい それまでの作品よりも肩から力が抜けてる感じが非常にスムーズで見やすい 同じ様なシチュエーションで作り続けた研ぎすまされた感がある あいかわらず暴力シーンにタメが無くクール あっさり系ヤクザ達の中で唯一の迫力ある白竜を瞬殺する 今度会ったら殺すと宣言していたチンピラも問答無用で射殺 全体的には何時もの北野風ファンタジーでリアリティは無いが、久石譲の音楽とも相性が良くてエンディングの哀しさを最大限に演出する 北野映画中期の傑作と言えるんじゃなかろうか 【にょろぞう】さん [DVD(邦画)] 8点(2014-12-01 14:23:52) |
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166.《ネタバレ》 静かで淡々としたバイオレンス。 敵に対する容赦ない暴力と愛する者への優しいまなざしのギャップが激しい。 だからこそ効果的でインパクトも増す。 夫婦間でほとんどしゃべらないが、濃密な関係性が滲み出ている。 全体的にセリフを極力抑えて物語る。 沈黙は金なりってところか。 全然しゃべらなかった妻だから、ラストに放った言葉が効いてくる。 しっかり計算された構成で、北野武がプロの映画監督として評価されるのも納得できる。 昨今、映画を撮る芸人がずいぶん目に付くようになったが、いかにも素人っぽいそれらの作品とは次元が違う。 ただ、本作の静かで暗い空気感が好みに合わなかった。 【飛鳥】さん [ビデオ(邦画)] 5点(2014-04-17 00:29:08) |
165.《ネタバレ》 やるせない、男の切ない話が染みる。ラストの銃声2発は意外で良かった。 【afoijw】さん [DVD(邦画)] 6点(2013-10-07 00:16:42) |
164.《ネタバレ》 HANA-BIの続篇として NASU-BI、 HANA-BIのスピンオフ作品として NIKI-BIなんてのがあります。 なんてことは申し訳ないです 大ウソなんですが、 ウソと言えばあれです、ラストがちょいとウソっぽくなってしまい残念でしたね~ ・・というのもあの少女。 あんな大人になりかけた風の一人前の少女が 普通、あんな砂浜で一人ぽっちで奴凧なんて揚げてますかね アハハ。 しかも、砂浜を横一線に走るわけでもなく 同じところを子犬のようにぐるぐるぐるぐると回ってますかね アハハ。 あそこは悲痛に終わるラストを和らげようとギャグに走っていたと取ったらよいのですかね~ アハハ。 でも、後に ここで一通りレビューを読ませてもらって あの少女の存在について気付いた大馬鹿もんが約一名、自分なんです。 ここ読んで知らされました あの少女は二人にとって本来ならこうして一緒に居たはずなのにって空想で描かれた少女であったんですね それを知った瞬間、自分は一体何を今まで観ていたんだっていう恥ずかしさとともに それ以上に、心を痛めてしまいましたよ 悲しいね~ せめてラストくらいはって気持ちで娘を登場させてファンタジックで綺麗なラストに演出されていたんだね~ などと。それで銃声さえ聞こえてなかったら などと・・・ 【3737】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-11-05 21:04:57) |
163.《ネタバレ》 まービックリする程セリフが少ない。出来る限り説明的なセリフを排除し、役者の「表現力」で引っ張る、、、かなり高レベルですね。大胆なカメラはスゴイ…どうやって撮影したんだろ?って思う場面多し。でもなぁ、個人的にバイオレンスな描写が多すぎて苦手です&途中の絵やちょっと大げさな音楽も気にはなりましたね。しかしこの独特の雰囲気は北野監督ならではだとオモイマス 【Kaname】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2012-10-24 14:35:25) |
162.《ネタバレ》 最初、駐車場の地面に「死ね」と大きな落書きがあって。よくお笑いの世界では「死ね」みたいな過激な言葉が飛び交う場面があって、しかしそういやビートたけしという人、“毒舌家”ではあっても、笑いをとるためにそういう事を言ったりはしない気がするなあ、と。何でかと言うと、「そりゃツッコミではなくボケの人だからでしょ」と言われりゃ多分その通りだとは思いますが。ただ、そのボケの中にはいつでも自虐性みたいなのがあって、何だかこの「死ね」の落書きも、ビートたけしが北野武に要求したツッコミであるような気もしたのですが、まあこれは映画とは関係のない部分における感想。・・・しかし実は映画の方も同じように、「カッコ悪くて不器用なビートたけし」に対し、その姿を徹底的に人目にさらすことを要求する北野武、という対立関係があって、その仮借なさにこそ、カッコ良さなり器用さが感じられる、という面があるようにも思えます。本作、一部に長いセリフもありますが(大杉蓮が喋りにくそうにしてる)、基本的にはセリフは抑えられています。そして、ショットの積み重ねがひとつのシチュエーションを紡ぎ、シチュエーションの積み重ねが、映画の物語を紡いでゆきます。その中には、過激な暴力シーンがあれば、また妙に静かで意表をつく銀行強盗シーンもあります。そしてその物語の流れの中には、物語の情緒を印象付ける美しい風景が挿入されたかと思えば、その流れにふとひっかかるもの(置き忘れられた三輪車であったり、凧揚げの少女であったり)が挿入されたりもします。しかし大きな流れは決して止められない。不発と思った打ち上げ花火が遅れて発射したように、運命の流れは変えられない。・・・ええと。このローマ字書きのタイトルは、何だかヤだなあと、その点は噛みついておきましょう。 【鱗歌】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2011-07-23 17:25:01) |