42.《ネタバレ》 最近“親ガチャ”なる言葉というか概念が流行ったが、この映画のテーマはまさに“昭和初年の親ガチャ”物語と言えるでしょう。これはもうどんな人間にも付きまとう不合理かつ宿命みたいなもんで、子供は自分の名前さえ選べないんだからどうしようもないことでしょう。この映画の時代のようにそりゃ戦前の方が貧乏人と金持ちの差は大きく、一種の階級社会みたいになっていたんじゃないかな。明治時代なら勉学や努力によって偉くなる=立身出世という“坂の上の雲”があったが、国家体制の骨格が固まってしまった昭和の時代には、日本社会に階層の固定化という閉塞感はあったと思います。 そんな金融恐慌が社会につけた傷がまだ癒えない時代の、中流サラリーマン氏の奮闘物語です。勤務先の専務の居住地近くに引っ越してきた吉井氏、上司へのへつらいがが功を奏してやっと課長の座を射止める。劇中頻繁に往来する電車は池上線なんだそうで、となるとあの郊外風景は旗の台とか雪が谷大塚あたりなのかもしれないが、現代の感覚ではまるで奥多摩の奥地みたいな風景です。主人公一家はこの線路脇に住んでいてそれは頻繁に電車が走るところが映りまるで現代の山手線のダイヤの様な錯覚がおこるけど、当時にこんなに電車の本数が多いわけがない。これは小津が意図してフレームに入るようにダイヤに合わせて撮影したみたいで、彼独特の東京的なものへの拘りとして意味があるのかもしれない。前半は吉井氏の二人の男児の日常生活と近所の子供たちとの交遊がメイン、この子役たちがサイレントとは思えない瑞々しい演技を見せるんです。近所のガキ大将グループに一人だけ幼女がくっついて来るが、この子の背中に「食べ物を与えないでください」みたいなことを書いた張り紙が貼ってあるのが面白い。雀の巣から卵をかっぱらって生で食べちゃうのにはびっくりしました、これって健康に害はないんだろうか?そんなガキ大将グループには専務の息子・太郎もいて、太郎の家で観た8ミリ上映会で会社で専務に媚びて完全にピエロとなった父親の姿を観てしまい、兄弟は親ガチャの悲哀に打ちのめされるのでした。 ここからの展開はパターン通りながらもいかにも小津映画らしくて印象に残ります。あれだけ痛いところを突く暴言を浴びせたなら戦前の父親なら例え小学生でも叩きのめしそうですが、せいぜいお尻ペンペンぐらいであとは内省してしまう人物像はいかにも小津作品らしいキャラでした。サイレント映画ですから字幕はそれこそ最小限という感じでしたが、不思議と声は聞こえずとも演者の言っていることが理解できるんですよね。何でもかんでもセリフで説明するストーリーテリングしかできない監督が日本では多いんですから、少しはこういうサイレント映画から学んで欲しいもんです。 【S&S】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2024-10-16 22:40:31) |
41.《ネタバレ》 「大人は分かってくれない」のような不条理を感じさせる終わり方ではなく、子供たちが現実にポジティブに向き合っていくのが良かった。泣く演技はひどい。チャップリンのようなサイレントとは分けて考えなければならない。音声台詞がないだけで、基本骨子はトーキー映画のそれ。ゆえに、サイレントならではの見せ方はなく、90分が長く感じた。このときから日本人が持つ普遍的な感覚を表現出来ているのは感心する。 【なす】さん [インターネット(邦画)] 8点(2019-03-15 15:24:53) |
40.《ネタバレ》 走る列車を背にしたシーンが多かったように思います。監督のこだわりかと思いますが、どういう効果を狙ってなんかなあ。「厳しい父の職場での、みっともない姿を見た子どもの心情」より、「見られてしまった父親の心情」の方がドラマがあるように思いますが、そっちはスルーなのですね。不思議な作品です。 【なたね】さん [DVD(邦画)] 4点(2019-02-13 23:09:51) |
39.喜八3部作と比べるとそれほど面白いわけじゃないけど、可愛らしい1作だと思います。戦前の小津らしい風刺が効いていて、飽きることなく見ることができます。 【カニばさみ】さん [DVD(邦画)] 7点(2016-12-13 00:07:17) |
38.小津監督らしさ、繊細な映像はまだ見られない。サイレントの良さ(チャップリンなどの映画と比べて)も出ていない。 【cogito】さん [DVD(邦画)] 5点(2016-09-10 15:42:59) |
37.《ネタバレ》 サイレント映画なのに声が今にも聴こえてきそうなほどに見事な演出でした。小津監督作品のいわゆる「小津調」に比べ、本作はテンポが速く感じました。子供たちは皆、自分の父親が一番偉いのだとアピールします。それほど当時、父親という存在は大きかったのでしょう。私の時代でさえ、友達から自分の悪口を言われる分には平気だったが、父親の悪口を言われるとついカッとなったものです。そんな自慢の父親が職場の上司の機嫌をとるため滑稽な動きをしたり、変な顔をしている映像が写し出されます。これは子供にとってはキツイ。小津監督の作品ってほのぼのしたイメージが強いけど、結構強烈な描写が多いんですよね。この作品もコメディータッチだが内容は厳しい。このような経験から次第に父親や大人社会に対し、嫌悪感や失望感を抱くようになりギクシャクしてきます。これは今も昔も変わらないですね。私自身もこのような体験をし、反発をしていた時期はやはりあったと思います。社会に出て仕事をするようになって、大人の世界の厳しさや理不尽さを知り、父親の苦労を知ることになります。「生活」を撮らせれば、小津監督の右に出るものはいないです 【スノーモンキー】さん [DVD(邦画)] 8点(2014-12-25 00:16:03) |
36.わからない。何が評価を高くしているのかわからない。 |
35.山田監督100選で鑑賞しました。戦前の田舎のような東京の風景が新鮮でした。サイレントなので古い映画にありがちな不自然なセリフもないので却ってよかったかも知れません。 【ProPace】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2014-08-27 21:39:11) |
34.《ネタバレ》 1932年公開の小津のサイレント映画。 小津のサイレント映画は初めて鑑賞したが、小津らしい作品であった。 子供ならではの悩みや思いがメインで小津らしく表現されている。 しかしながら「大人の見る絵本」とあるように大人をターゲットに(小津作品は大体そうだろうけど)描いている。 前半は子供同士のいざこざで笑いも交えたほのぼのとした日常。 そして後半、子供が父親自慢をはじめ、主人公の長男次男もうちの父親が一番偉いんだと主張するのだけど、父親が他の子の親に媚を売っていたり変顔で機嫌取りをしたりするのを目撃し、父親に失望して言い争う。 ここからクライマックスにかけてのシーンが私はメインだと思う。 子供にとっての父親とは一番の存在であり、誰よりも偉いと思っている。 だけどそうじゃなかった事を知った時のショックというのは大きいものだろう。 そしてそんな姿を見せてしまった父親も後悔し、自分だってそうはしたくないと思うがどうしようもないんだと酒を飲み、この子たちは自分とちがって誰よりも偉くなって欲しいとそっと呟く。 うーん。流石だ。実に小津らしいテーマ。 一つ疑問なのが子どもたちのやっていたよくわからない遊び。 あれ他の作品でも見たような気がするのだけれど一体何なんだろう。 とにかく小津らしい良い作品であった。 【こしち】さん [DVD(邦画)] 7点(2014-08-07 21:36:39) |
33.これは良い映画です。日本のサイエント映画は初めてで、チャップリンの映画みたいに音楽がないのに戸惑いましたが、見ていくうちに慣れました。子供が大人の現実を見て一歩成長する、というのが主なテーマでしょうが、親の上下関係が子供の人間関係にも影響を及ぼすというのがもう1つのテーマだと思います。このテーマは扱うと重くなりそうだけど、会社の偉い人の子供が威張ってなくて(というか、威張るだけの知恵があるほど大きくない)すっきり見られるのも好印象。昔ほど子供が親の身分や偉さに縛られなくなったという点で、人間関係の希薄化も悪いことばかりではないと思ってしまいました。 【川本知佳】さん [DVD(邦画)] 9点(2014-06-08 07:24:45) |
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★32.《ネタバレ》 再見。やっぱり江戸っ子時代の小津は最高に面白い。活き活きしてるね。
初っ端から桃だか種だか分からないもんから“生まれた”赤ん坊の御挨拶(股間を抑える元気な男の子です)、泥にハマッた車輪の唸り、それを見つめるおとんと息子二人。 サボるな働け押し問答、上着を着こむのは作業が終わったから。
先に行って待っていた母と子の再会。どうやら引越して来る最中だったようだ。 子供と親と態度を変える酒屋、お近づきの印に知恵の輪と“御挨拶”を喰らわせガキを泣かせてスタコラさっさ。酷いもんだ。
父親はお得意先にペコペコ頭を下げ、それをつまんなそうに見上げる子供。友達の呼び掛けに喜んで走り寄る無邪気さ。
“変な奴”とのご対面、バイキン(黴菌)みたいな顔してやがらあ、背中に注意書き貼られてやがらあ、ガキ大将の拳骨vs下駄、パンを拭いて奪うのは思いやっているから。ここの連中は新入りに拳骨でしか挨拶できんのかww けん玉を止める兄弟の泣き声、報復する相手を見つけ歩みを止めるようなキャメラの動き、子供たちだけが知る“おまじない”、「倒れろよこの野郎」とばかりに突き合い取っ組み合い逃げるが勝ち。
喧嘩して学校サボッて怒られて、子供の視点で見つめる「大人の世界」。互いに撮った映像を披露し合う発表会、映写機が映すものを見てしまった衝撃と後悔。醜態(変顔)を晒しても愛想笑いを浮かべ、夜道をトボトボと歩く子供たちの背中が語る失望。 「その夜の妻」の時といい、背中で歩き去る場面が様になりすぎ(褒め言葉)。
昔は子供だった父親も、今では大人の目線でしか子供を見られなくなってしまったのかも知れない。子供に無くて大人に無いもの、大人になって得たものと失ったもの。
ただ、そこから「どう従うか」ではなく「どう付き合うか」という事をこの映画は教えてくれる。
庭先から見える電車の疾走、風が吹き荒ぶ中を椅子に座りつっぱね続ける意地、でも母ちゃんにはちゃんと返事する微笑ましさ。 草を食べズボンの紐で押さえつける空腹、椅子の上へ握り飯を置いて行き、遠くから見守る愛情。椅子を寄せ一緒につまみ、話し合うのは仲直りするために。 食器が置かれた食卓。食器をひっくり返すのは「いつもの通り」に戻ったことを表すため。
戦前は家族の団欒を表わしていた食卓が、戦争を経た「麦秋」「お早う」等では帰らぬ者への鎮魂を現わす場ともなっていく。 列車が通り過ぎた先で見たもの。兄弟は父を見送ることを選び、兄弟の友達もまた“おまじない”で地面に倒れ、起き上がり腕を背中にまわし共に歩いていくことを選ぶ。知恵の輪が結んだもの、知恵の輪が解けてもほころばないもの。挨拶をしに走り行く友達を待ち続けてくれるのだから。 【すかあふえいす】さん [DVD(邦画)] 10点(2014-01-07 16:35:38) (良:1票) |
31.この作品、きっと人によって受け止め方はまちまちで、“だから大人ってイヤなんだ”と思う人もいれば、“なんちゅうムカつくガキどもだ”と思う人もいるかも知れないし、“メガネのお母さんに萌え萌え~”というマニアな人もいるかも知れない(これは私のことですかねはははは)。こういうさまざまな感情を我々に抱かせるのもやはり、この作品がとても見事に、活き活きと子供たちの姿を捉えているからでしょう。特に、親子喧嘩の場面、親父が子供のお尻をペンペンなんていうのは、現実世界でも日常茶飯事の光景(というよりマンガ的な光景)な訳ですが、その光景に我々はハラハラしながら観入って、引き込まれてしまう。他の方もおっしゃっている「サイレントであることを忘れる」シーンのひとつです。それにしても、やっぱり、父親ってのは、息子に超えられるための存在、なんだなあ、と。平凡なサラリーマンになって、外から見れば確かにそりゃ平凡なんだけど、誰しもが時には、耐えがたきを耐え、忍び難きを忍び、お先真っ暗、ああ給料をもらうのっていかに大変なことか、と思いつつも、家に帰って子供の顔を見ると「ま、いいか。要するにもう自分の時代じゃないんだよな、これからはコイツらの時代なんだよな」なーんて思ったり。そんなこと思いつつもやっぱり本能的に「コイツらに簡単に超えられてたまるか」とも思っていて、実際、簡単に超えられちゃいそうなしょうもない駄文をとある映画サイトに書き込んでいることなんかは、家族には秘密だったりする(笑)。世の子供たちよ、お父ちゃんがダメダメに思えたら、多分本当にダメダメなんでしょう、でも、苦労はしているのです。多少はいたわってあげてくださいな。そしてその苦労は、あなたたちもいずれする苦労です。そしてお父ちゃんは、あなたたちの将来を、本当に心配しているのです。 【鱗歌】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2013-07-12 23:35:00) (良:1票) |
30.山田監督の選で観賞。サイレントといえばチャップリンなどまだ観るが、日本のサイレントはほとんど観ることはなかった。しかし、そのサイレントが、ここまで表情豊かな表現があったことは感心した。ストーリーも、皮肉や、おかしさ、ああこの場面分かるというような共感する部分、小津安二郎のホームドラマはいい。佳作である。 【min】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2013-06-21 21:43:13) |
29.《ネタバレ》 「ユーモアとペーソス」という言葉はこの映画のためにあるんじゃないか、というような内容でした。子供の世界も大人の縮図でしかない、というところがミソでしょうね。生まれた限りはそれから逃れられないという。しかもそれをあえて拒否せず、受け入れてしまうところがすごい。そうした懐の深さがあるからこそ、最後はさわやかな気分にさせられるのでしょう。幼い兄弟が登場するコメディという点では、同じ監督の『お早よう』と共通していますが、こちらの方が見ごたえがありました。 それにしても、今では「偉いことが必ずしもいいとは限らない」という価値観もありますし、いい意味で時代を感じさせます。兄弟が軍人になりたいというのも、当時をよく現していますね。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2013-03-03 17:49:34) |
【ホットチョコレート】さん [地上波(邦画)] 7点(2013-02-18 22:09:30) |
27.突貫小僧がこの映画の全てだと思う。あの年齢にしてあの演技、素晴らしいの一言。私の琴線に衝撃的に触れる素晴らしい物語なのは言うまでもないが、チャップリンらしからぬコメディ要素をいれ、映画をモノクロでは感じられない鮮やかさを注入する突貫小僧のふざけたお芝居は天才的。涙なしでは見られない映画だと思う。若い人は見るべき。 【バトルコサック】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2013-02-16 08:13:55) |
26.《ネタバレ》 兄弟のわがまま・ガキぶりが目に余る前半は面白くない。後半、父親の道化師ぶりが暴露され、子供たちの反抗にあうところからが見所。殴って自己嫌悪にかられた父親が、子供たちの寝顔を見ながら母親と話すシーンが秀逸だ。そこからラストへ向かっての、子供たちの反抗を大きな気持ちで見守るのも心地良い。ユーモアで笑わせ、ときにホロリとさせてもくれるが、サイレントなのはプラスではないと思う。 【mhiro】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2013-02-16 07:00:46) |
25.《ネタバレ》 小生意気な餓鬼共の我が儘な言動をいくら延々と映されても、別に面白いところはない。しかも、この兄弟は、ボス格の子に対し酒屋の兄ちゃんを使って報復するなど、陰湿ですらある(ついでに、本を粗末に扱うというのは、私は許さない)。そこで父親が「君たちはどこの学校へ行っていたのか?」と的確な突っ込みを入れると、大人のセンスと子供のセンスのギャップがコメディをもたらすんだけど、そのようなシーンは少なかったね。 【Olias】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2013-02-15 02:52:27) |
24.《ネタバレ》 和製サイレント映画を初めて観た。1932年当時の子供たちの日常がいきいきと描かれていて楽しく、興味深い(あの妙な遊びは本当に流行ってたのかな?)。主人公兄弟は「父は偉い」と信じていたが、ある日、職場を映した活動写真でペコペコする父の姿を見て失望する。思わずその場から飛び出した二人のとぼとぼ歩きが何とも印象的。家庭では威厳のある父親がいわゆる「変顔」で笑いを取っていれば、そりゃショックだろうけど、それもいつの日か必ず理解できるようになるし、そんな未来を想像するとまた笑みがこぼれてくる。そして父、母の優しさ。何を言われても(お尻ぺんぺんくらいはするけど)二人を温かく見守る姿は泣ける。そして翌朝の清々しさったら無い。家族の素晴らしさ、子供の成長、友達との仲直り、そして日本人の礼儀正しさかな。斎藤達雄、吉川満子の表情演技の素晴らしさにも触れないといけないな~。とにかくさすが名作、大傑作ですよ。唯一の不満といえば、どういう訳か後世に作られた音声が被せてあった事だけど、これは放送局の問題で作品自体に罪は無いので満点としたい。 【リーム555】さん [CS・衛星(邦画)] 10点(2013-02-14 17:04:24) |
23.還暦の誕生日に亡くなった小津は、人生の見取り図を眺めやすい。『出来ごころ』までが前半生の30年、『母を恋はずや』からが後半生で4作目からトーキーになる。赤ん坊時代も含めた前半生だけで傑作を次々と発表しており、それだけでも映画史にゴシックで名を残したことだろう。とりわけ本作。前半のギャグの連発には、ただただ恐れ入るしかない。それも客観的に外部にある笑いではなく、自分たちの子ども時代を思い出させつつ生まれてくる笑いだ。だから後半の苦みが「取ってつけたよう」にはなってない。前半の笑いの当然の帰結として、苦くなってくる。そこに子どもであることの苦さ、子どもを持つことの苦さが浮き上がっている。笑わせたあとでペーソスも加える、ではなく、笑いがそのままペーソスに移行している。これが20代の男によって作られたことに驚かされるが、その若さだから・そしてついに家庭を持たなかった監督だから、と考えたほうがいいかもしれない。こんな映画を撮ってしまう男が、家庭を持てるわけがない。 【なんのかんの】さん [映画館(邦画)] 10点(2013-01-12 09:50:07) |