113.《ネタバレ》 2度目の鑑賞。 かなり昔、テレビで観て以来。 何といってもデニーロの体型を見事に変えてしまった役者根性ですよね。 でも話も面白い。 八百長する前の、いい男のボクサーをボロボロにしてしまうとこがスゴイ。 若い女をモノにして、俄然、野獣のようなボクサーになります。 そしてチャンピオンになると、精神異常者みたいになってしまうデニーロ。 その演技もスゴイ。 デニーロの見せつけた役者根性が凄すぎて、後の俳優は、彼を特別視して、 後に続かなかったんじゃない? 【トント】さん [DVD(字幕)] 7点(2023-09-09 21:02:06) |
112.《ネタバレ》 “Raging Bull”『激怒した雄牛』。実在のボクサー、ジェイク・ラモッタのあだ名。 リベンジ・マッチを観て、ロッキーと比べてあまり覚えてなかった本作を再視聴。ボクシングの映画と言うよりはジェイク・ラモッタという人の自伝。見どころはデ・ニーロの極端な体型変化。役者だからダイエットと筋トレは何とか出来るとして、バー経営者時代のあの不健康な太り方は凄い。あそこからどうやって標準体重に戻したんだろう? 自伝なんだけどラモッタがどうにもこうにも好きになれない。奥さんいるのに15歳の小娘と付き合って結婚。ビッキーの些細な言葉尻を掴んで責め立てる姿は不快感しか沸かない。ほんの一言ジャニロを「二枚目」って言っただけであそこまでクドクド・ネチネチと…夜寝てるとこにまで来て「なんで二枚目って…」おいおい病んでるよあんた。この展開が不快で不快で仕方ない。 適当に勧められた食べ物を頼んだだけで、男とちょっと長話しただけで、権力者のキスを拒まなかっただけで、いちいち絡んでくるラモッタ。最後は暴力まで使うんだから、ビッキーは引っ込むしか無いよな。あぁ救いのない物語。 あ、一方的に浮気を疑われたベッキーが観た映画がたまたま『花嫁の父』って偶然におぉ~ってなった。 なんかボクシング映画というよりはマフィア映画っぽい。表舞台である試合やトレーニングはサラッと描いて、そのウラの八百長の誘いとか、ラモッタの暴力的な感情を包み隠さず描写している。プールサイドでの取材と家族写真の白々しさ。遅すぎた離婚。 この映画のラモッタが“皆が知る彼の素顔”なのか“想像はしていたがあまりに酷い裏の顔”だったのか?う~ん、輝かしいラモッタのオモテの顔をテレビとかで観ていたら、この作品により深みを感じられたかもしれない。 【K&K】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2023-04-20 23:05:40) |
111.40年程前に劇場鑑賞しているのですが、ブヨブヨの腹以外はきれいさっぱり忘れています。ジェイク・ラモッタの栄光と挫折が描かれていますが、知性良識のカケラもない下劣でチッチャイ男のつまらない話に監督の独り善がりを感じました。ファイトシーンも皆一緒で作戦戦略何も無しで単にどつきあってるだけで盛り上がらない。デ・ニーロのオスカー受賞理由は腹以外で何かあったのか? プッツン不足のジョー・ペシも歯痒い。 驚く程の期待はずれ作品でした。 |
110.スポーツ選手は概ね20代後半でピークを迎えて30代で引退する。その後は指導者になるか、タレントになるか、水商売やるか。普通の選手だったら会社員もあるだろうが、TOPを極めると普通の会社員はやり難いだろう。それを「転落」と呼ぶのかどうかは議論があるだろうがTOP選手の宿命ではある。よって、本作はそういうありがちな話を映画化しただけで、有名な選手ではあったようだしDV癖があったという事に特徴はあるものの、コレといったドラマもなく全体的には退屈ではある。デニーロが太って役作りした事はそれなりに評価はするが。 |
109.ナントカという、「ゴッドファーザーPart3」のラストでも使われていたクラシックのテーマ曲がいい。熱いストーリーの清涼剤というか、動に対する静というか。 実在のジェイク・ラモッタも、それを演じたロバート・デ・ニーロもすばらしいのですが、おそらく「伝記」をできるだけ忠実の再現したせいか、ドラマとしての盛り上がりは今ひとつな感じ。当人はごく最近までご存命だったらしいので、それも仕方がないか。 しかしこういうデ・ニーロを見ると、やはりスタローンとの対決を見たくなりますよね。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2019-11-20 01:53:08) |
108.白熱したボクシングの映画、では無くちょっとした狂気にさいなまれる男の話。 自業自得による寂しさ悲しさを上手く表現している。主人公に感情移入はとても出来ないが、この感覚は分からないでもない。 【simple】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2019-11-02 23:11:00) |
107.人間の匂いのするストーリーだけど煮え切らない映画だったな。 【クロエ】さん [DVD(字幕)] 5点(2019-10-25 03:08:42) |
106.そもそもボクシングは究極のストイックなスポーツだがこれと掛け合わせたデニーロアプローチが恐ろしい。 極限の体重差を造りモノクロームの肉体シルエットが際立てる。 ストーリーは実在ボクサーをモデルにしており少々お地味だがタイトル通り猛牛のような人間のドラマ。 アカデミー男優賞納得のデニーロ×スコセッシの芸術作品。 |
105.自身の多くの作品で偏執的な登場人物を登場させてきたスコセッシと、 体重を増やし、前髪を抜き、偏執的なまでに演じる役になり切ったデ・ニーロ。 同時期にニューヨークで、同じくイタリアの血をひく家系に生まれ育った2人がコンビを組んだのは必然だったのか。 70代に入り近年はすっかり丸くなったデ・ニーロですが、スコセッシと共に見せる、若い頃の尖った演技、表情が作品にもたらす緊張感が凄い。 スコセッシとデ・ニーロのコンビの作品の幾つかでも、血の気の多い役で脇を固めてきたジョー・ペシもまた好演。 美しいモノクロ映像と挿入曲とは裏腹に迫力あるボクシングシーンは今に見ても迫力十分です。 ジェイク・ラモッタという男の栄光と挫折、人生の光と影を演じ切り2度目のオスカー受賞となったデ・ニーロの役者魂が全編にみなぎっています。 【とらや】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2017-09-17 23:55:40) |
104.《ネタバレ》 思ってたのとはチト違う印象。残念だけど内容が面白くないね、やたら奥さんの浮気を勘ぐるデニーロさんにイライラした、まぁそれはデニーロさんの演技力の賜物だとは思うけどね。とてつもなく太っていたデニーロさんの役者魂に3点。 【Kaname】さん [CS・衛星(字幕)] 3点(2015-02-24 20:21:58) |
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103.《ネタバレ》 荒らくれで嫉妬深いダメ人間だけど「怒れる牡牛」の異名を取るボクサーをデニーロ怪演。常に減量と向き合う現役時代の締まった体と引退後のでっぷりしたお腹、体重差を絞り出したその役者魂に脱帽です。米アカデミー最優秀主演男優賞受賞、デニーロの代表作に。アニキに引けを取らない横暴ぶりを見せる弟にジョー・ペシ、乱暴な夫に振り回されたあげくDVを食らうブロンドヘアの奥サマにキャシー・モリアーティと脇を固める俳優の好演が印象的でした。モノクロ調が物語に重みを加え、いい味を引き出していたと思います。 【獅子-平常心】さん [DVD(字幕)] 7点(2014-08-31 02:13:22) |
★102.《ネタバレ》 ジェイク・ラモッタの自伝を元に映画化。 主人公がいかにボクシングによって栄光を掴み、いかに家族を失っていったかを苛烈に描いていく。
ラオール・ウォルシュの「鉄腕ジム」の影響を感じられるが、この作品は「鉄腕ジム」の間逆みたいな作品だ。
「罠」や「ボディ・アンド・ソウル」「殴られる男」に通じるフィルム・ノワールとしての側面もある。
19歳の青年から43歳の主人公を「体型の変化」だけで演じきったロバート・デ・ニーロの恐るべき怪演。 顔の表情も年齢を重ねるかのように徐々に変わっていくのだ。 後年の「アンタッチャブル」でもそうだが、太っても痩せても貫禄のある演技を維持できる役者はそうそういない。 撮影のために鍛え上げてきた肉体を短期間で肥やす事は簡単ではない。 またそれを元に戻すことはさらに容易な芸当ではないのだ。 デ・ニーロの役者魂を賭けた渾身の演技を堪能できる1作。
●ここより長い雑記 主人公にとってボクシングは「道具」でしかない。 機械作業のような試合風景やベルトを平気で砕く場面からもそれは見て取れる。 主人公は家族と仲が悪くなっていくのは「ボクシングのせい」だと思い込みたかった。 ボクシングを捨てればいつでも家族は迎え入れてくれると信じていたのだろう。 本当は主人公自身の攻撃的な性格が原因であるのに。 過酷な打ち合いに己を見出し攻略してしまった男は、家族への配慮だけは攻略出来なかったようだ。 そして主人公が己の心自身に原因があったのだとようやく認める場面。 暗闇の獄中で見せた初めての涙。 喪失感に満ちた一人の男の表情がそこにあった。
80年代にあえて白黒のフィルムで描き、記録フィルムのようなカラー映像も古い機材を使うこだわり振り。 主人公が生きた1940年代~1960年代の「空気」を映像によって再現している。
ただ、血を吹き出すボクシングの試合風景よりも印象に残るもの。 それは主人公たちが住む街の空気だ。 アメリカ社会の底を写したかのような暗く沈んだ街、そこにこだまする夢に溢れた大人や子供たちの声。 汚くジメジメとした街に溢れる人々の温もりと、 栄光を掴む度に家族のぬくもりを失っていく主人公の対比。 そこら辺が印象的な映画。 【すかあふえいす】さん [DVD(字幕)] 9点(2014-05-25 19:11:59) |
101.《ネタバレ》 この映画、いまや男の方が生活全体を失う危険度が高い(女性の方が法的に保障されている?)ということの先駆的な好例となるのか、などとはおよそ非映画的コメントだが、映画の形式面を不問にするリアルな感じの映画といおう。 【ひと3】さん [DVD(字幕)] 6点(2013-07-28 10:41:27) |
100.《ネタバレ》 私生活は徹底的に破綻しているけれど、それでもリングのなかでは輝いていたボクサーの栄光と破滅を描いたボクシング映画の古典。嫉妬と酒に狂ってDVを繰り返す主人公のボクサーの姿は善くもも悪くも強烈!スコセッシとデ・ニーロのまさに黄金時代。白黒映像で描き出される、どこか乾いた狂気の世界はそれでも生きていく男の生々しいエネルギーに満ち溢れている。それに、今では既に伝説と化しているデ・ニーロのあの体重差はやっぱり見事!そこまでするかってくらいの役者魂が、主人公の狂気に見事に憑依している。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-04-30 16:09:29) |
99.《ネタバレ》 格闘技の世界に関わっているとこういう人たまにいます。 日常生活はむちゃくちゃなんですけど、試合の時だけ輝く。 連勝して、結婚して、子供が生まれてと幸せなシーンだけカラーで表現して(ものすごい適当なダイジェスト)あとは白黒。 ボクシングよりもショーマンのほうが幸せと言ってるラモッタはどう考えても幸せそうに見えない。かと言ってボクシングをしてる時が幸せかというとそうでもない。 常に焦燥感に付きまとわれ周りを不幸にしていく。 ラモッタが偉大なのはやっぱシュガーレイ・ロビンソンに向かって言った「俺は一度も倒れなかった」ってところなんだと思う。 八百長試合ですら倒れない。 偉大じゃないですか。 DV野郎ですけど・・・・。 【CBパークビュー】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-12-29 12:13:00) |
98.《ネタバレ》 暴力と猜疑心に憑りつかれた男、ジェイク・ラモッタ。彼はぶっちゃけ一般的な人が見ると余り感情移入できないキャラクターであることは間違い無い。些細なことで怒鳴り、物を破壊し、妻が不貞を働いていないか心配で仕方が無い、こんな男は滅多に居ないからだ。では彼は誰かと言うと想像だが監督マーティン・スコセッシ自身の投影なのだろうと思う。何故なら彼のフィルモグラフィーから考えて暴力に憑りつかれた男だったことはほぼ間違いないからだ。もしかしたらイタリア系マフィアが多くいた街の出身だったからかもしれない。本作はそんな暴力の権化とも言えるジェイクが一度はタイトル獲得まで上り詰めるも最終的には場末の司会にまで落ちぶれるまでを描いている。だからと言ってスコセッシは「暴力にとらわれていても良いことなんてありませんよ」というメッセージを投げかけている訳ではないだろう。ジェイクが最も輝いて見える瞬間は疑いようもなくリング上で敵を殴り敵に殴られ血潮を撒き散らしている姿であろうから。またロバート・デ・ニーロの肉体改造と言ってもいい程の見た目の変化、そして各場面ごとのテンションの差異は素晴らしいとしか言い様が無かった。スコセッシの闇の一部を切り出したかの様な数々のカットや固定カメラから暴力シーンを覘き込むコッポラ風の演出も同様に素晴らしかった。 【民朗】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-08-11 15:28:39) |
97.ダメ人間を、ダメ人間ということなく描ききったバイオグラフィー。スコセッシの映画大好きさが少々過剰ともいえる演出をさせているが、目線そのものは極めて冷静である。ダメさをとことん描いている。ラストの「now I can see」はもちろんジェイクのことではあるまい。彼が目を開くことは有り得ない。だとしたら誰なのか? 観客だろうか。 【Balrog】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-10-19 23:10:53) |
96.ボクシング映画は好きなジャンルです。デ・ニーロもスコセッシも大好きです。予想していたより、はるかに暗い内容なので、面食らってしまったことと、好みの作風でないので評価はこの点数です。デ・ニーロの演技には鬼気迫るものがありました。もっと早くに主演男優賞を取ってもよかったのにと思います。ボクサーは上り詰めることはもちろん難しいですが、引退後もキャリアに恥じぬように立派に生きることはもっと難しいと感じました。 【ジャッカルの目】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2011-07-24 17:35:58) |
95.《ネタバレ》 いやはやインパクトある作品。 観るものに媚びることを知らない武骨な雰囲気と、ボクシングの世界がマッチしていました。 白黒映像にしたのはセンス抜群だと思います。 はっきり言って大衆受けするとはとても思えません。 現に前半は退屈でした。 印象が変わったのは、下手な八百長で負けた主人公がピーピー泣くところ・・・妙に愛着が沸いてしまいました。 特筆は、やはり王座陥落シーン。 各試合がスピーディなだけに、そこのストップモーションが際立ち、ホラー映画以上にぞくっとしました。 ここをピークとして、随所にデ・ニーロならではの印象的な演技がちりばめられており、これらがダイジェスト的に使われてるのが勿体無いくらいでした。 好き嫌いは別として、こんな俳優が出てきたら嫌でも注目してしまいます。 こういった作品もあれば、ロッキーのような作品もある。いや~映画って本当にいいものですね。 【午の若丸】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-06-08 22:31:06) |
94.話自体がどうにも退屈でした。ジョー・ペシさんはなんか好きです。 【色鉛筆】さん [DVD(字幕)] 4点(2010-11-06 14:51:26) |