401.《ネタバレ》 なんでまだ見てなかったんやろってくらい好みの映画。 ニューシネマのくくりで紹介されてるから自暴自棄のデニーロが滅びのロマンに殉じると勝手に想像していたらさにあらず。 デニーロが英雄になることで社会道徳を揺るがせてしまったわけやね。 売春ブローカー殺して英雄になったデニーロが妙に達観しているのに対し選挙運動委員のねぇちゃんのなんとも卑屈に見えること。 なんてモヤモヤする映画なんや。 アメリカではモロに影響されてしまったやつがレーガン大統領を狙撃してしまったわけやけど、日本でもフォロワーがいないのが不思議なくらいその手の人に響く映画やと思う。 私は今は割と幸せやけど3,4年前に観てたらと思うと少しヒヤッとしたりなんかして。 【CBパークビュー】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2014-07-15 00:21:00) |
400.《ネタバレ》 最後の展開が非常に残念。戦争でもないのに、人を殺して無罪放免で英雄扱いされるって一体…?印象的なセリフもあったのですが、結局何を描きたかったのかよく分かりませんでした。 【川本知佳】さん [DVD(字幕)] 3点(2014-06-21 18:55:19) (良:1票) |
399.《ネタバレ》 初めて観たのは約10年前で、たまたま映画館で特別上映をやると言うので観に行った。あれだけの惨殺劇を演じて英雄になるのがちょっと受け入れられず、首を傾げてしまったが、あの行動に至るまでのトラビスの心情は凄く理解できたし、素直にカッコイイと思った。世界観にぴったりの哀愁漂うBGM、唐突なモヒカン頭、緑色の眼鏡、テレビから流れるレイト・フォー・ザ・スカイ、砕け散る手、全てが衝撃だった。 【ヴレア】さん [映画館(字幕)] 9点(2014-06-10 19:21:34) |
★398.《ネタバレ》 冒頭から素晴らしく不安になる強烈なBGMが流れ、暗くジメジメとした街中を一台のタクシーが駆け抜ける。 主人公にも暗い影が差し込んでいる。 元陸軍出身だというトラヴィス。 この映画はヴェトナム戦争の直後だが、彼もヴェトナムから帰還した兵士の一人なのかも知れない。 戦争の時は散々祭り上げておいて、いざ帰ってくるなり辛い仕打ち。 何のために戦ったんだと打ちのめされる日々。 トラヴィスのように若く多感な人間ほど、そんな社会に心を蝕まれる。 オマケにタクシーに乗ってくる人間は平気でゲロを吐く、暴力を振るう酔いつぶればかり。 運び屋を掃き溜めにしているわけだ。 受け止める側に溜まった鬱憤は、やがて犯罪という“はけ口”にブチまけられる。 ナンパした彼女をいきなりポルノ映画館に連れ込もうとするトラヴィス。 価値観の違い以前にもう馬鹿だろコイツ・・・。 そんなんで軽蔑しない女の方が不思議である。 戦場で生きてきた男は、常に平和な時代には無力なもんだし、不器用にしか生きられない。 戦場の常識がここでは非常識へと変わる。(だけどトラヴィスは単にポルノ脳のアホ) デ・ニーロは“カッコイイ”、トラヴィスは“イカれポンチのクソ野郎”だ。 そんな社会の“歪み”が再びトラヴィスに銃を握らせる。 「世の中間違ってる、俺が正しい!」と強く思い込み狂気の世界へと走り続ける主人公。 「俺に言ってんのか?」 イメージトレーニングという名の“見えない誰かと”戦い続ける。 銃社会のアメリカじゃあ、一度銃を持てば子供だって大人を殺せてしまう。 トラヴィスの正義は危ない正義。 「勝った者が正義なんだろ?」と言いたげだ。 そんな危い正義感がいきつく果て・・・つうか何であれだけ撃たれて生きてんのコイツ? モヒカンヘアーにすると戦闘力が上がんのか? 「マッドマックス2」とか「北斗の拳」とかもあの髪型だからタフなんだろうか? 理由わからん。 個人的にはトラヴィスもくたばった方がスッキリしたんだが・・・「時計じかけのオレンジ」以来のモヤモヤが残る映画だった。 モヤモヤは残ったが、再見して前とは違う印象を持った。 出兵してた戦争でも死に損ね、殴り込んだ先でも死に損ね。でも他の奴はみーんな死んじまう。トラヴィスが彼女の乗車を拒んだのも、そんな“生き地獄”に彼女を巻き込んでしまうのではと不安に思っての事かも知れない。 【すかあふえいす】さん [DVD(字幕)] 9点(2014-06-04 18:36:59) |
397.この映画を初めて知ったのは、かれこれ20年くらい前に、ビデオでーた(現DVD&ブルーレイでーた)のビデオカタログという本にて、最高星の評価点が付けられていたという、単純な動機からです。当時からみても古い映画なのに、最高星が付けられるという事は、よほど面白い映画に違いない!と思い、レンタルして観てみたが、当時ハタチの学生だった自分には何が面白いのか、さっぱり理解できませんでした。しかし、どちらかというとライト層向けのビデオでーたで、何故最高星が付くのかという疑問は残したまま・・。その後社会人となり、様々な苦境を経験し、一人暮らしも経験した頃、ふとこの映画の事が頭によぎり、再鑑賞してみました。凄い・・。主人公トラヴィスの心境が痛いほどよく解る。すっげぇカッコいい!!と思いましたね。但し、僕も含めてトラヴィスに共感してしまう方はちょっと危険ですが(苦笑)。世間でもしばしば無差別殺傷事件が起きていますが、その犯人はトラヴィスと似たような心境で犯行に及んでいるのでしょうね。勿論、実際に犯行には及ばず、まっとうな社会生活を営んでいる方が大多数である事は言うまでもありませんが・・。そのような性質から、この映画は、28歳以上(孤独・挫折等といった苦境を多少なりとも経験されたという意味で)で、非リア充でかつ自己愛の強い方であれば、共感できる映画です。逆に、社会生活未経験な方、楽観的な方、公務員やサラリーマン等といった集団社会生活の中で、みんなとも適当に打ち解ける事ができ、不条理な事があってもさほど気にせずに要領よくやっていける方には、あまり共感できないでしょうね・・。 【けんおう】さん [DVD(字幕)] 10点(2014-05-18 20:29:27) (良:1票) |
396.《ネタバレ》 デニーロが好きで見た映画。 見終わった後、しばらくどよ~~~んとした気分になってしまった。 孤独な人生、世の中の理不尽。良い悪いはよくわからないです。 【たかしろ】さん [DVD(字幕)] 6点(2014-04-10 13:18:01) |
395.10か1にしかならない映画だと個人的には思っています。 自意識過剰という言葉があります、他人の目が気になりすぎるのが自意識過剰です。 自意識過剰の人は何の根拠もないのに自分は人より優れていると思い込みがちで、世間と自分は違うと社会を拒み、見下し、孤独になりがちです。 トラビスは典型的な自意識過剰です。 そこに共感できるかがこの映画の最大のキモだと思います。 内容はとても退屈だと思います、しかし、トラビスに痛いくらい共感できる人なら、この映画を観ることが何よりの癒しになり、自分とトラビスを照らし合わせるのだと思います。 この映画に共感できる方は、ドストエフスキー著の「地下室の手記」 サルトル著の「嘔吐」も是非読んでみてください 【りょーちん】さん [DVD(字幕)] 10点(2014-04-04 02:43:21) (良:1票) |
394.見るたびに発見があり見るたびに好きになる映画 【pillows】さん [DVD(字幕)] 9点(2014-04-02 17:58:23) |
393.《ネタバレ》 公開当時はベトナム後遺症ものの一つとして理解されていましたが、現在の目で見れば、本作には時代や社会に縛られない普遍性があるということがわかります。トラビスがベトナム帰りであるという点は、銃器やナイフの扱いに慣れているという便宜上の設定に過ぎず(完全な素人では、クライマックスの大殺戮が荒唐無稽になりすぎてしまう)、作品の本質には何らの関係がありません。誰にでもある心の闇、それが克明に描かれているからこそ、本作は40年近くに渡って見続けられているのだと思います。。。 トラビスを完全な基地外ではなく、多くの人にとって心当たりがある範囲内でズレた人にしたという設定は、極めて秀逸でした。人と接したいんだけど、うまく立ち振舞うことができない。シビル・シェパードをナンパする時にトラビスが着ていたジャケットの絶妙なダサさ加減が(なぜ小豆色をチョイスしたんだ、トラビス)、何とも言えない哀愁を漂わせています。さらには、初デートでもこのダサいジャケットを着てくる。トラビスにとって唯一のおしゃれ着であるという点が二度泣かせます。初デートの失敗についても、彼らの周囲にはカップルが多く座っており、完全アウトの行為ではなかったという点が哀れみを誘います。ただ初デート向きではなかっただけなのですが、トラビスにはそれが分からなかった。デート先の選定ミスは男であれば誰もが経験することですが、迷惑そうなシビル・シェパードの表情と、気まずさ漂う二人の間の空気感には、自分自身の苦い経験を思い出させられるほどのリアリティがありました。。。 いくつかの失敗を重ねたトラビスは世間との関わりを諦め、自分自身の世界に閉じこもるようになるのですが、「今のみっともない自分は、本当の自分ではない。自分は、何か大きなことを成し遂げられる人間のはずだ」という漠然とした自信や、「自分を踏みつけた人間達に、いつか目にもの見せてやる」という復讐心は、誰しもが持つものです。こうした負の感情は映像化しづらいのですが、これを見事に映画で表現できているという点が、本作を傑作たらしめている要因だと思います。。。 ラスト、ちょっとした街のヒーローになったことでトラビスの虚栄心は満たされ、職場の同僚と談笑したり、自分をフった女とも大人の会話ができるようになる。あれだけ人を殺しといてオチはこれかいという脱力感も、本作のテーマに沿っていると思いました。 【ザ・チャンバラ】さん [DVD(字幕)] 7点(2014-02-15 15:52:15) (良:3票) |
392.私には、孤独かつ独りよがりの自意識過剰なメンタルさんの、自分の心の理想と現実のバランスを埋めるべく、色々と踏み込み過ぎたお話でした。 デニーロの役になりきりブリのおかげで映画としてはつまらなくはないけれど、何度も見たい作品ではなかったです。 しかし全体を包む映像の何とも言い難い雰囲気の醸し出しっぷりは素敵な映画。BGVにはぴったりかも。 【movie海馬】さん [DVD(字幕)] 5点(2013-09-26 16:01:45) |
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391.《ネタバレ》 名前はよく聞くものの、映画「TAXi」とごちゃ混ぜに認識していて、ずっとアクション映画だと思っていた今作。アクションではないと知り、ようやく視聴する機会が訪れた(笑) アクションという思い込みからサスペンスなんだーと正しい認識をし、見てみるとロリコン映画だったという… 冗談は置いておいて、13歳のジョディフォスターが凄い。というか、13歳の女の子に過激な演技をさせるアメリカ、さすが(褒めてません 内容については、「義」がこちらにあると認識されれば、(ほぼ)無抵抗な人を大勢殺害しても許されるのが怖いなーと、さすがアメリカ。あとは、いつもながら銃社会は嫌だなーと… 内容に感動や共感はなかったが点数が高いのは、音楽が素晴らしい故! 撮り方・全体に漂う雰囲気もさることながら、音楽の素晴らしさは自分が見た映画ベスト10ぐらいには入る(笑) 音楽と雰囲気で、この作品の世界観に十分酔うことができた。これぞ映画という感じ。 |
390.孤独感や焦燥感など根底にあるのだろうが、私には変人としか見えないし、完全に狂っていると思う。銃をぶっ放してヒーローになるなどいかにも米国的。ジョディ・フォスターには期待したのだが・・・。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 2点(2013-08-12 19:29:46) |
389.《ネタバレ》 けだるさそうな映像、落ち着いたジャズのBGM、腕立てに背中のキズ、だれとも続かないデ・ニーロ分かる人にはわかる、理解出来ない人には理不尽に感じる映画かなと思う。自分としては佳作。 【min】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-08-09 21:51:53) |
388.《ネタバレ》 デ・ニーロ出世作。N.Y.の夜を孤独に駆るタクの運チャン、その内に潜むは狂気の暴力性。哀愁漂う翳のある名演。ジョディ・フォスター、弱冠14歳にして米アカデミー助演女優賞ノミネート。前半の青春ドラマが一転、鬼気迫る犯罪ドラマに。銃で流した血によって汚れた社会を洗濯です。 【獅子-平常心】さん [DVD(字幕)] 6点(2013-07-28 01:37:24) |
387.《ネタバレ》 デニーロの演技が見事。 コミュニケーションがうまくとれずに孤独感に苛まれる。 好きな女に対する真心を不当に拒絶されたと思い込んで憤る。 相手の気持ちを汲む能力がなく、自分勝手な思い込みで行動するのが痛々しい。 だから周囲も距離を置き、ますます孤独感を深めていくという悪循環。 自省することがまったくないので、悪いのはいつも相手や社会というのがお決まりコース。 ヘドロのように負の感情が溜まっていく様子がリアル。 社会の底辺で暮らすどうしようもない閉塞感から抜け出したい思いも手伝って、街のゴミを片付けるという大義名分のもとに暴走。 やることなすこと終始ズレてる感じ。 ベトナム戦争の後遺症や社会の暗部が、病んだ人間を生んでいるという側面はあるけど、こういう人格障害的なコミュニケーション能力の低い人はそういうことに関わらず存在する。 日本でも問題になった通り魔事件と、犯人像に共通点がある。 鬱憤ばらしの対象が、悪人だったか、普通の人々だったか、子供だったかという違いはあるけど。 トラヴィスが殺害したのは悪事を働いている人間だったので、家出して売春していた少女の親からは感謝もされたが、本人はただ自分自身のガス抜きをしただけだし。 閉塞感や孤独感を抱えている人間は今の日本にだっていくらでもいるだろうし、そういう気持ちと折り合いをつけて生きていかなきゃいけない。 鬱屈した人間をよく描けているとは思うが、こっちまで病んできそうなブルーな気持ちにさせられるので、主人公も映画も好きにはなれない作品。 【飛鳥】さん [地上波(字幕)] 5点(2013-07-04 21:02:46) |
386.《ネタバレ》 マーティン・スコセッシもロバート・デ・ニーロも大好きで、そんな二人がタッグを組んだ幾多の作品のなかでも、恐らくもっとも有名だろう本作。だけど、この作品だけは、(他の彼らの作りあげた良作群に比べて)僕は昔からそんなに魅力を感じなかった。初めて観たのはまだ十代のころだったから、もしかしたらそのころには感じられなかった魅力が今になって分かるかもしれないと、この度、約20年ぶりに再見。うーん、やっぱり僕にはその魅力がどうにも分からない。若いデ・ニーロもジョディも魅力的だけど、もっと都会の片隅に生きる男の狂気をもっと濃密に描いて欲しかったかなー。雰囲気は良いけどね。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 6点(2013-05-13 18:02:43) |
385.《ネタバレ》 初めて見た中学生のときは理解できなかったが、今回はあの孤独感が理解できてしまった…。 だけどその殻を破る方法が銃って、全く参考に出来ないよ。 【Trunk】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-01-24 03:23:49) |
384.様々な映画の舞台となってきたニューヨーク。夢と希望に溢れた街でもあり、お洒落な恋が芽生える街でもあります。 しかし、本作のニューヨークは何とも孤独で病んだ街に映ります。これはまさにトラヴィスの目に映るNYの風景。 デ・ニーロ演じるベトナム帰りの不眠症に悩む社会に溶け込めない孤独なタクシードライバー、トラヴィス。小さな出来事の積み重ねとデ・ニーロの危うさをはらんだ演技で、社会への不満感や孤独感が次第にエスカレートしていく様を追っていく。 冒頭に「雨は人間のクズどもを洗い流してくれる」という台詞がありますが、自身がその雨になろうとしたのか・・・。彼のそんな行動を新聞は英雄扱いしますが、「新聞は大げさだからな」と言いながら、以前と変わらずタクシーで夜の街を流す孤独なトラヴィス=デ・ニーロの目が印象に残るラストでした。 このラストもそうですが、全編に渡りデ・ニーロの目が強烈に印象に残るとともに、バーナード・ハーマンの憂いを帯びた音楽も効いている作品です。 【とらや】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2012-12-08 20:09:37) |
383.《ネタバレ》 デニーロならこれ!ぐらいなほどすごく有名な本作。実は結構ビビりながら(何に?w)観てたんですが、思ったほど何も起きない。若き、ジョディーやハーヴェイが観れるけど、最後の展開はちょっとどうなんでしょ?あれでヒーロー扱いされて、普通に仕事に戻ってるのがわかんないね。もしこれが、当時のアメリカの状況なら相当病んでいたに違いない。そうか、そんな一面をトラビスを通じて「みせた」スコセッシ監督のこれがアメリカなのですね。最後に、初デートにあの映画は無いよな~普通に考えたらありえんよ(苦笑)もう既にトラビスは一般的な常識を考えられなくなってしまってたのか?ちょっとそんな事を考えてシマイマシタ 【Kaname】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-11-15 09:15:00) |
382.《ネタバレ》 若いデニーロをとっても見る価値はあるがストーリーがとても???でした。平凡な1日で満足できない兄ちゃんが刺激、正義を求めた話?よく理解できない映画でした。初デートにポルノ映画に連れて行ける根性は勇ましかった。 【とむ】さん [DVD(吹替)] 3点(2012-05-07 00:15:35) (良:1票) |