10.《ネタバレ》 キートンがプロポーズした女性にあなたが大物実業家にならないうちは結婚できないわて言われたあと、大男と遭遇した後のやり取りが笑える。財布の中だけ抜き取り、それを知った男が戻って来るも、既にキートンの姿はなし!くすねたお金を結局は詐欺に取られるという何とも惨めなキートン、終盤の警官達との攻防がスリリングで面白い。ハシゴを使ってのキートンのアクションシーンには毎度の事ながら感心させられると共にキートンの映画を見る度にキートンのアクション、ギャグはジャッキー・チェンやドリフターズのメンバーのコントに大きな影響を与えている筈だと思わずにはいられない。この作品、見事に大勢の警官から逃げ切り、女性とも上手く結ばれてハッピーエンドをと思わせてそうならないという見事なオチまで見せてくれる。そういう意味でもキートンらしい作品です。 【青観】さん [インターネット(字幕)] 8点(2021-01-31 20:34:08) (良:1票) |
★9.《ネタバレ》 再見。 キートンのアクションが思う存分炸裂する最初の作品の一つ。
刑務所?と思ったら屋敷の門、落とした財布を中身を確認して拾ってあげたのに「余計なことを!」、引き返して財布をとる、財布だけ、入れ替わりにキートンが車に。このスピーディーかつ流れるような展開。
それを見ていた男、引越し中の家族、男の一計、ちゃっかり半分貰う、馬車、なれゆきで家族の引越しの手伝いをすることに、中々入らないカバン、ビン割りやがった、手紙捨てんな、通りがかりに犬に噛まれる、グローブでガード、即席パンチマシーン、警官ぼっこぼこ、運転中に寝ないでください、馬に直接電話、馬に直接喋れよ、馬が中々進まないのでしまいにはみずから馬になって引っ張り出す。
獣医に診せたら馬が元気よく飛び出して来てさっきから笑いっぱなしだ。
ところ変わって夥しい警官、警官、警官たちが駆け抜ける大スペクタクルへ! 群れが無尽蔵に増殖して追いかけてくる恐怖と笑いはキートン映画の名物。
パレード、行進に迷い込んでしまう、爆弾テロリスト(最古のテロリストを描いた作品の一つ)、導火線で煙草に火を、爆弾と知らず投げ落としてしまう、ブチ切れた警官隊が猛然と迫りくる!水道管が破裂だ!荷馬車は置き去りにされグシャグシャに踏み荒らされる。
壮大なおにごっこ、のらりくらりと警官隊をかわす、明かされる真実、ネクタイ、髭、車に飛び乗る!
木の板でシーソー、彼女、扉を開けた途端…唐突に締めくくられる結末。墓石! 【すかあふえいす】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 9点(2014-04-05 09:55:27) |
8.《ネタバレ》 好きな女性に「実業家として成功するまで結婚しない」と言われていましたが、結局なれず終いでエンディングを迎えてしまっていたのが残念だったかなと思います。ラストはキートンが自分で鍵を開けて、出てきた警官たちに捕まり建物の中に入っていってThe Endだったのですが、やや解釈に悩むラストでした。 前半は馬が可愛かったというくらいで、特に面白い箇所はなかったと思いますが、後半はお得意の逃げ回るシーンの大勢の警官とその行進を見に来た見物客の多さを見て、スケールでかッ!超大作じゃん!とか思いました(笑)。 相変わらず、キートンの身のこなしは今作もやはり抜群で、特に梯子をシーソーのように操るアクションは、クライマックスである逃げ回るシーンの中でも一番の見どころのシーンだと思います。 それと、小学生の頃に割り箸と輪ゴムだけで作ったパンチングマシーンを思い出させてもらったりして、自分としては懐かしい気分にもなれてしまう良作なのでした(^_^) 【もっつぁれら】さん [映画館(字幕)] 7点(2010-12-14 01:17:05) |
7.《ネタバレ》 前半の馬車がらみの話が全くもってつまらない。 しかし後半は俄然、盛り返し、キートンのハードアクトが炸裂、連発する。 車の往来が激しい中で、動き回るという危険なアクションは、見ていてハラハラしてしまう。 警官の大量発生も見所の一つ。 【にじばぶ】さん [DVD(字幕)] 5点(2010-05-11 23:30:55) |
6.《ネタバレ》 ○「セブン・チャンス」にも勝るとも劣らない数の警官。これほどの数に追われたら不通の人は降参します。しかし、キートンは逃げます。彼は追いかけられるのが好きですね。○エンディングは彼にしてはブラックでしたね。たまにはこんなのも良いかなって感じでした。 【TOSHI】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-05-10 21:05:29) |
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5.相変わらずのノーテンキで無表情なキートンですが、今回はちょっと渋めなラストを用意したようです。エキストラ使いまくりな警官総動員シーンですが、黒い物体がわんさかわんさか出てくるので見てるとちょっと怖い。。警察をちょっとバカにしたならばラストのような結末が待っているという、ある意味恐ろしい映画をキートンは作ったもんですな。 |
4.う、うーん。 海外サイトから低速で動画をダウンロードすること2時間。でも観るのは一瞬…キートンは先週からこのパターンで、ババを数多く引いてしまいました。その中で、これは生まれて始めて笑えたキートン作品。本当は鑑賞しながら4点にしようと思ってたんですが、オチのペーソスとエンドマークの強烈さで俄然UPしてしまいました。 でもやっぱ、オイラにはキートン/チャップリンは合わないなあ…スラップスティック物の中では、ロイド作品がオイラの住処です。 【エスねこ】さん [インターネット(字幕)] 6点(2006-08-03 05:57:46) |
3.「あれ、キートンもう刑務所に入っちゃったの?」と思わせられるオープニングからやられてしまいました。『セブン・チャンス』の花嫁軍団にも引けを取らない大迫力の警官隊、『マトリックス』のエージェント・スミス宜しくゾロゾロと出てくるところは笑いました。やはりキートンの見事な追いかけられっぷりは、チャップリンのそれよりも上手のような気がします。 【かんたーた】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-11-11 19:08:51) |
2.キートンは何観ても面白い感じですね。アクロバティックなアクションはJ.チェンを髣髴とさせる物があります。 【番茶】さん 7点(2004-02-22 03:07:57) |
1.《ネタバレ》 キートン映画は、どれを観てもいいものである。何故なら、そこにメッセージ性がないからである(もちろん、全くないわけではないのだろうが)。何もしていないはずのキートンが、濡れ衣で警官に追いかけられるという、実にシンプルなストーリーなのだが、キートンの人間離れしたアクションが作品にアクセントをつけている。何故追われているのか、きっと分かっていないであろうキートン。でも、逃げるとなれば天才的な才能を発揮する彼は、よくわけも分からず逃げ、そして逃げ切れてしまう(そう、彼はどの作品でも大抵1回は何かから逃げているのだ!)。まぁ、ここまではいつものキートン映画だ。しかし、ラストがだいぶ違っている。普段のキートン映画ならば、大抵ハッピーエンドで締めくくられる。女性と結ばれる、というパターンが一番多いように思われる。ところが、この作品ではどうか。好きな女性にはフラれ、警官には捕まると、踏んだり蹴ったりである。そして墓石に帽子という、なんともブラックなエンディングである。いつものキートン映画とは違うキートン映画を観たい人にはお薦めの1本である。 【おっさんさんさん】さん 7点(2004-02-22 02:36:48) (良:1票) |