【エスねこ】さん [映画館(邦画)] 9点(2015-06-17 22:55:58) |
★6.《ネタバレ》 昆虫たち、てんとう虫の少女、蜘蛛の紳士。蜘蛛の巣のハンモック、美しい花々。交互に歌い合う二人。 蜘蛛は優しい口調で“得物”を誘惑する。
蜘蛛のナンパ、てんとう虫の女の子は羽で飛ばずに草から草に飛んでいく。怖がって羽の下に隠れてしまう。 蜘蛛が糸でするする降りたり昇ったりするアニメーションの軽やかさ。
ちゅうりっぷの介入、花の中の顔、蜘蛛の糸を大量に出してがんじがらめに巻きつける。 蜘蛛は糸をマフラーのように、鈴のように、タオルのように巧に操る。
空の上、雲の上から風を飛ばす者たち、雨風の猛烈さ・空爆のような雨。
子供のようなミノムシ?冒頭のミツバチ?がてんとう虫の女の子たちを助けるキッカケに。
傘にくるまって飛ばされ、草木はそれを跳ね飛ばすように運ぶ。 【すかあふえいす】さん [DVD(邦画)] 8点(2015-06-10 18:28:15) |
5.戦中に、こんなほのぼのとしたアニメーションが創られていたということに、まず驚いた。 話は何てことないのだが、退屈はしない。 そして黒い蜘蛛がまた、いい味を出している。 クロンボ差別とみえなくもないが、おそらく気のせいだろう。 この蜘蛛が自身の糸を自在に操り、それをすべらかにアニメーションらしく見せる手腕は凄い。 【にじばぶ】さん [DVD(邦画)] 5点(2012-09-28 18:07:13) |
4.ほっこりする世界観や美術、繊細な動画に驚きを隠せない。当時の子供は目の色を変えて観ていたに違いないと、確信できる作品。クモ=米国というプロバガンダ臭のする暗喩など、この愛くるしいメルフェンさを前にすれば、どうでもいい瑣末さだ。 【aksweet】さん [インターネット(字幕)] 8点(2012-08-27 04:41:35) |
3.極小のデリケートな世界に閉じ籠もり、その繊細さに心を合わせ続けることによって、心地よい緊張感が持続できるアニメ。雨やしずくや波紋など、水の描写が素晴らしい。戦争の暴威が荒れているなかで、必死にデリケートな狭い世界に閉じ籠もっている。この蜘蛛や嵐にいろんな象徴を当てはめてみることも可能だろうが(そしておそらく当局への製作理由には、それらしい意義が述べられたのだろうが)、これはおそらく現実逃避の作品だろう。戦意高揚がないのは当局への抵抗ではなく、作家の資質がこういう作品しか作れなかったのではないか。そういう状況が作家の世界をより純粋に煮詰めたということはあるかも知れない。アニメ一般としてみたとき、力作ではあるが、この繊細さは脆弱さにもつながり、もうちょっと生命力のようなものが欲しい気がする。少なくとも当時の子どもは、この狭いデリケートな世界より『桃太郎の海鷲』のほうを面白がっただろうな。 【なんのかんの】さん [映画館(邦画)] 7点(2012-05-09 09:34:22) |
2.《ネタバレ》 松竹の初のアニメーション作品で大予算を費やして制作された作品。「セル画」を100%使用等、かなり拘った作品ではあるが、すでにアメリカではカラーで制作されている時代ということを考えるとなんとも言えなくなる。ん~私の場合少し恐怖を感じました。メルヘンチックに描いているところが逆にクモの怖さを強く感じた。アメリカンなクモと和風なてんとう虫の駆け引きの話ですが、弱肉強食の世界でクモを一方的に悪くするのはどうかと思うが、当時のアメリカを敵視したプロパガンダ目的な匂いがプンプンします。童謡歌手の杉山美子のてんとう虫の歌声は透き通る声で素敵☆ 【マーク・ハント】さん [インターネット(字幕)] 4点(2009-04-22 23:45:07) |
1.てんとう虫の女の子は和風なデザインだけど、他は米風な感じもするアニメーション。「網のハンモックで歌いましょ」というスパイダー。「あら、すてきねー でも三日月さまが出たから遊ばないの」と言うてんとう虫。本性を現したスパイダー。雨に濡れた蜘蛛の巣とか印象的。メルヘンな作品。 【バカ王子】さん 7点(2004-03-08 01:34:13) |