4.《ネタバレ》 石井隆作品らしくエロスと暴力の世界。
ヒロインの佐々木心音は決して美人ではないのだがコケティッシュ。
着エロ出身の恵まれた肢体をフルに生かして、壇蜜の存在も完全に吹っ飛ぶほど、ほとんど裸で通してフェロモンを振りまいている。
主人公はなんとも情けない男。
会社では閑職に追いやられるし、悪酔いしてレスラーのような女にボコボコにされるし。
フィギュア相手に一人芝居しながら腰を振る姿がアホっぽくて失笑できる。
前半はチープなVシネもどきかラブコメディと思いきや、妄想とファンタジーの切なさも絡み合って意外と最後まで楽しめた。
『空気人形』の切なさには勝てないけれど、思わぬ善戦といったところ。