★140.《ネタバレ》 木村と神野と北沢。三人を分析してみた。 木村は、一流企業のサラリーマン。高級クラブで中学の時に好きだった美紀と再会。助けを求められ、すごく頑張ったが、またしても想い叶わず。そして無職に。 神野は教師。卒業した中学校で教師を続ける男。お人好しで、幼馴染みの美紀と結ばれる。ポルシェをローンで買ったばかり。警察官の妹と仲が良い。 北沢は探偵(元警察官?)。大人の玩具屋も経営し、三人の中で一番の大人。社会の裏側に精通し、ハイテク機器も使いこなす。やくざ組長の片岡に頭が上がらない。
北沢が一番の大人? 家庭をもたず逮捕される、それは大きな男の子であって、大人じゃないのかも。 また映画のラストで神野が、警察に連行されていく北沢に説教する。「おまえがつまんないのは、おまえのせいだ」。そりゃ違う。なぜなら、北沢は北沢なりに人生を楽しんできたはずだから。 結婚するタイプとしないタイプ。男には色々あっていい。
さて…NHK日曜の『のど自慢』が嫌いだ。神野は出たいタイプ。北沢は死んでも出ないタイプ。そんなこと色々と考慮していけばいくほど、神野が嫌いになる。 この映画の脚本レベルは高い。だから2度目も楽しいんだけど、ややこしい。 内田監督は頑張る人。頭がいい人。サンフランシスコ州立大学芸術学部「映画科」で学んだ人。映画で成功した人。「木村・神野・北沢」三人の中で一番近いのは「神野」だと思う。
ラストのエレベーターで笑った(靴の伏線)。 DVDコメンタリーがすごく楽しいが、監督は性格が悪い人だと思った。 前作の『運命』の方が好きだ。 【激辛カレーライス】さん [DVD(邦画)] 8点(2015-06-06 01:53:41) |
139.なかなか面白い映画でした。ただ、いま『運命』『鍵泥棒』とこの3本を見た中ではやっぱり『運命ー』が一番面白かったかなあ。あの映画の役者がもうちょいメジャーなところを使えていればもっと重みのある重厚な映画になったのにもったいない。このアフタースクールも脚本が良くできていて良いのですが、なんとなく安くささを感じてしまうのはなぜでしょう。 【シネマファン55号】さん [DVD(邦画)] 7点(2015-03-24 15:28:39) |
138.《ネタバレ》 監督の技巧を見せつけられた気持ちになる映画でした。たしかに上手い構成や見せ方ですが、それが面白いかというとまた別の話。随所に見られる小賢しさが受け付けず、最後の方では見ていて退屈してしまいました。運命の人は不完全ではありましたがこういうことは感じなかったのですが。 某国民的作家の最近の傾向。表現方法にばかり凝って中身がない作品を思い出してしまった次第。 【kirie】さん [ブルーレイ(邦画)] 6点(2015-03-06 11:27:11) (良:1票) |
137.「運命じゃない人」で構成力に注目された監督の作品だけあって、期待を裏切りませんでした。話は進んでいくんだけど、みんな誰の何を追っているのか全然わからないという、 なんとも小憎い仕掛け、しかし、なんとなく話の進み方には納得が行くという不思議な展開、最後のあのカタルシスに、スタッフロールが流れた時には思わずテレビの前で一人、拍手をしてしまいました。 「鍵泥棒のメソッド」も良かったけど、こっちも、学校があんな風に舞台装置としてスナップを効かせて使われているところなんかあって、青春の淡い思いみたいなのがじんわりと…胸に少しだけ広がって…良かったです。 あと、個人的にエンディングテーマの「あの透明感と少年」(monobright) をとても好きになりました。 【よこやまゆうき】さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2015-01-28 13:15:55) |
136.他の方のレビューを全部読みましたが、騙された騙されたの連発で、一人くらい最初から全部読めたって人が居てもいいんじゃないの?って思いました。なんて偉そうな事言ってお前はどうなんだ?と言われそうですが。私は全く騙されてなんていな……嘘です、思いっきり騙されました。 これはずるいですよ。巧妙に引っかけようと脚本を練りに練っているわけですから。さらに映像でも騙そうと巧妙な仕掛けを施しているとなれば手の打ちようがありません。 これから見ようと思う方はどうぞ無駄な悪あがきはやめて逆に思う存分騙されましょう。 するとどうでしょう。次第に騙される事自体が快感に変わるはず。そして気が付けば、当然のように2回目を鑑賞している事でしょう。ほらあなたもレッツ騙され!(何のこっちゃ) 【ヴレア】さん [DVD(邦画)] 8点(2014-09-22 16:59:00) (良:2票) |
135.面白かったー。最後にピタリとパズルがはまる面白さ。「鍵泥棒のメソッド」よりも好きかもしれない。こんど「運命じゃない人」も観てみようっと。 【えぴおう】さん [DVD(邦画)] 9点(2014-09-12 11:17:45) |
134.いいんだけど、この監督はいつも同じ感じ。 期待を上回ることが絶対にない。 |
133.とても面白かったです。人に対する評価もそうですが映画でも展開の意外性を見せ付けられるとグッとくるものなのですね。「鍵泥棒」もそうですが脚本がいいですね。「運命じゃない」や「ウィークエンド」はまだ見ていないので大変楽しみです。 【ProPace】さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2014-08-10 12:06:32) |
132. 気分爽快、快眠保証のスカッと騙されムービー。サスペンス要素たっぷり。みんなで楽しんでほしい映画ランキングかなり上位じゃないのかな。あとラストが衝撃的な邦画ランキングでも上位に入ってくるのでは。 境雅人と佐々木蔵乃介、そして大泉洋のトリプル主演のような映画に謎の女性たちがからみます。 まー、騙されます。私1度目の鑑賞はテレビだったんですがこんな映画とは思わずに完全にしてやられました。つい前日2度目の鑑賞。今度は伏線探ししました(笑)。でも面白い。神野先生、どこからが騙しなんだよー!お前が探偵だ(笑) 。そういえば大泉、教員免許持ってたな。 内田けんじ監督グッド。 この映画観てから鍵泥棒のメソッドを観るのもよし。逆もまたよし! 我が北海道代表の大泉がこんなに尺をもらった映画を観たのが初めてで感動。なんだか二枚目要素も多くて^^。あのサイコロの旅を夢中になって観ていた頃の大泉の印象と違いすぎて、それも良くて…^^。音尾も出てる! エンディングの後も観てね! コメンタリーもおもしろすぎる! 【JF】さん [ビデオ(邦画)] 8点(2014-07-17 17:24:16) |
131.《ネタバレ》 鮮やかに決まる仕掛けの数々に座布団をあげたくなっちゃう。目の前でパーツがかちかちとスライドパズルのように移動して、状況が組み合わさって見えてきたその絵に驚嘆。大泉、堺、佐々木、誰一人観客を引っ掛けようと演技しているわけじゃない。観てるこっちが勝手に誤解するようにリードされてるんだけど、でも痛快。 まさか大泉が全部持って行っちゃうとは思わないでしょうが。 世間ズレした佐々木探偵が完敗するとも思わなかった。 教室で大泉がすれっからしの探偵に言い放つセリフが実に真理で男らしい。正論をこのトボけたキャラクターが言うから直球になるんだな。 とにかく編み方の綺麗な脚本です。何度も観ました。 【tottoko】さん [DVD(邦画)] 8点(2014-02-09 23:46:27) (良:2票) |
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130.初めから観客をだまそうとしている映画だし、私の方も見事だまされた口だが、それでもやっぱりおもしろい。「運命じゃない人」もおもしろかったし、内田けんじ監督の映画(脚本)作りはすばらしい。最初は頼まれたからといってほいほいついて行く教師がどこにいるのかと思ったのだけど、ちゃんと訳があったのだ。何度も繰り返して見るDVD向きの映画。 【ESPERANZA】さん [DVD(邦画)] 8点(2013-11-04 08:50:58) |
129.《ネタバレ》 おもしろかった。この監督の映画はネタバレした後にもう一度見直したくなるので、映画館よりもDVD向きかも。大泉の中学生時代役で天パの少年に出てきて欲しかったのと、探偵を裏切ったチンピラに少し罰を与えて欲しかった。 【ピチクン】さん [DVD(邦画)] 8点(2013-09-03 17:00:20) |
128.《ネタバレ》 面白かった。大どんでん返しが、あるとは思っていたが、まんまと驚かされた。 大泉洋、佐々木蔵之介、堺雅人と好きな俳優ということでも見る価値あるが、その上脚本がいい。個人的には『運命じゃない人』のほうが好きだが、存分に楽しめた。 【kontiki】さん [DVD(邦画)] 7点(2013-08-24 13:52:30) (良:1票) |
127.《ネタバレ》 うどんやさんのシーンですが、ちょっとネタばらしが早すぎる気がしました。片岡組長が入ってきてから警察が初めていたことがわかるという方が、見ているほうにはもうちょっとどきどきできたかなと思う。 【pokobun】さん [DVD(邦画)] 8点(2013-08-16 20:56:57) (良:1票) |
126.《ネタバレ》 大嫌いな映画です。大泉洋が佐々木蔵之介に言い放った一言は、監督から観客への痛烈なメッセージだと感じました。つまり、「この映画のこと、つまんねーと思う奴はお前の理解力が足りないだけ。俺は悪くない。お前が悪い。文句があるなら俺の映画を一生見るな」と。はい。見ません。 【カニばさみ】さん [DVD(邦画)] 0点(2013-08-13 23:28:12) (良:1票)(笑:1票) |
125.《ネタバレ》 内田けんじ監督は『運命じゃない人』もそうだったが、緻密に構成されたストーリーで予想の裏をかく。 登場人物の正体がなかなか明かさずにサスペンスで引っ張られる。 おおよその人間関係が把握できたかと思えば、そこでどんでん返し。 まんまと術中にはまってハッとさせられた。 予想の裏切りばかりを狙って失敗している某監督とは違い、ちゃんとベタで押さえる場面は押さえてラストでカタルシスもある。 大泉洋と常盤貴子が中学時代の淡い恋を成就させ、ハッピーエンドで後味もいい。 まだ作品数は少ないが、今後もとても楽しみな監督だ。 【飛鳥】さん [DVD(邦画)] 8点(2013-06-03 01:26:12) |
124.《ネタバレ》 メイントリックももちろん美味しいんだけど、それを成り立たせるために、例えば指輪をめぐる1カットのような、あってもなくてもいいような隅々の伏線の張り方までこだわりを見せる職人的な姿勢を評価したい。あと、脚本ばかり注目されますけど、昼間の繁華街のごみごみした状態の撮り方とか、通信関係の小道具の使い方とか、探偵の事務所の埃っぽいごちゃごちゃした暗さとか、映像構築部分にも美学がにじんでおり、それが他の類作と一線を画しています。個人的にツボだったのは、バクさんの店に貼ってある妙ちきりんなメニューの数々。あれを誰かが真剣に考えたと思うと、とても嬉しくなる。 【Olias】さん [ブルーレイ(邦画)] 9点(2013-06-03 01:04:45) (良:2票) |
【ホットチョコレート】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2013-05-31 18:41:37) |
122.《ネタバレ》 こういう“カラクリ映画”の場合、最後のネタバラシでカタルシスを感じるものですが、この作品はそれがイマイチかと。理由は2つ。1つは小賢しい感じがすること。最初から観客を騙す気マンマンで、「でも辻褄は合ってるでしょ」「騙されたお前が悪い」と言われているような感じ。観客は大泉目線ではなく佐々木目線で観るでしょうから、最後は佐々木と一緒に“敗者”の気分を味わわされるわけです。 2つ目は大泉と堺に余裕がありすぎること。一介の教師やサラリーマンが、いくら警察の要請とはいえ、平然と小芝居を打ったり、スパイの真似事をしたりできるものか。ひねくれ者の当方としては、もう少し彼らが人間らしく焦ったり、怯えたり、迷ったりする場面を見たかった。 結局、大多数の自称正義なる市民が大警察組織と結託し、社会の底辺で生きる小悪人を懲らしめていい気になっているだけのような気がするんですけど。犯罪者の肩を持つわけではありませんが。 【眉山】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2013-05-30 02:28:51) |
121.鍵泥棒のメソッドを観たので、この映画も観たくなって2度目の観賞をしましたが、この映画は2度観ても面白いというか、2度目の方が面白いですね。しかし、案外細かいところまで作ってありますね。 【min】さん [DVD(邦画)] 8点(2013-05-29 21:34:40) |