2.ドキュメンタリーの様な自然な演技や映像もこの監督らしいですけど、同時に開始40分位まで全くストーリーが把握できないのも特徴的。そして、そのストーリーが動き始めるのも更にそこから30分程してから。唯でさえ長い164分の映画で、この前半の70分が「永遠か一日」にも思える程、とにかく退屈。睡魔との熾烈な闘いを要求されるこの映画は、テオ・アンゲロプロスの作品にさえ匹敵する。それにしても、一切の説明を拒みつつ展開した物語に、終盤になってからモノローグを連発させたのはどういう訳なのか? だったら最初からもっと解り易く作ればいいじゃん。ということで、前半は評価ゼロ、中盤からは中々痛々しくも面白いラヴ・ストーリー、しかし、終盤の作り方の俗っぽさが再び私の評価を下げさせました、4点献上。