2.《ネタバレ》 『不倫』『不義理』『歳の差』。恋愛におけるタブーをニコニコキュンキュンな“ラブコメ”カテゴリーに落とし込むのは至難の業だったと思います。さらに“強い・怖い”イメージのあるアラフォー大人女優を主演に据えたことで、一段とコメディに対する難易度のハードルが上がりました。拳銃を突きつけられながら「笑え」と命令されているような無理矢理感。そんな難題を解決するために、様々な手法が試みられています。『ラブドック』なる“世にも奇妙な”テイストのギミックを持ち込んでみたり、好感度高め?の女芸人をキャスティングしてみたり。代表的なのは『お酒とスポーツ』の件。ラブロマンスとコメディの融合を諦め、完全分業制を敷きました。歌唱メンバーとダンスメンバーを分けるが如き、昨今主流の効率化。ただし、こんな創意工夫も功を奏しているかと言われると微妙で・・・。なお、不倫が奥さんにバレたのに慰謝料請求されないなんて、飲酒運転で検挙されたのに見逃してもらえるくらいのファンタジー。これから不倫を計画されている方は気を付けなはれや!(チャンカワイの口調で)。